校庭の桜のつぼみがほころび始め、新しい春の息吹が感じられるこの佳き日に、巣立ちの喜びを迎えられた、松原市立松原中学校、第七十三回卒業生のみなさん、「ご卒業おめでとうございます。」中学校生活で、時には笑い、時には喜び、時には悔し涙を流した、そんな三年間の思い出が見えてきます。
キラキラと輝く笑顔のみなさんが、学習活動をはじめ、生徒会活動・クラブ活動などで見せる興味・関心の深さや意欲の高さに日々感嘆させられました。さまざまな学校生活の中で、いつも全校生徒、そして松中校区の園児児童のよきリーダーとして頑張り活躍する姿は、格好良くもあり微笑ましくもありました。

盛り沢山なプログラムにみんなで取り組み、クラスの仲がより深まり、お互いのいいところを発見できた「修学旅行」。たくさんの方々との出会いにも、みんなの笑顔と優しさがあふれていた3日間でした。
美しい歌声とハーモニーを目標に、クラス独自のカラーで臨んだ「合唱コンクール」。みんなの力を合わせることができた時、計り知れない力が湧き出し、感動が生まれるということを実感した最高の瞬間となりました。
一人ひとりが精一杯の力を発揮して、チームでトレーニングや試合・コンクールに挑戦した「クラブ活動」。目標に立ち向かうみなさんの姿は、本当にすばらしくとても大きな感動を与えてくれました。
最高学年として後輩を引っ張ってくれた「体育大会」。最初にゴールインするとゴールテープが切れる、最後にゴールインすると全色チームから拍手でたたえられるというドラマの連続は「松中ルール」の誕生を思わせ、大会テーマ「＃ハッピーエンド〜笑顔輝き心に響く体育大会〜」の実現となりました。
素直で純粋なちびっ子たちの一生懸命さに圧倒されながらも心癒された「保育実習」。小さかったあの頃を思い出して、周りの人たちに大事にここまで育ててもらったことに感謝することができました。
みんながつながり、支え合い、学び合い、ともに高め合った「松中DASH」。互いを認め合う、ぬくもり一杯の「松中DASHの精神」は、みんなの心の中に存在し続け、後輩たちに引き継がれていくことでしょう。

みなさんが活躍されるこれからの社会は、これまで人類が歩んできた狩猟社会・農耕社会・工業社会・情報社会に続く、人類社会発展の歴史における新たな未来社会です。AI（人工知能）・ビッグデータ・ロボティクス（ロボット工学）、そしてあらゆるモノがインターネットを通じて接続され、モニタリングやコントロールを可能にするIoT（Internet of Things）等の先端技術が高度化して、あらゆる産業や社会生活に取り入れられると言われています。社会の在り方そのものが現在とは「非連続的」と言えるほど劇的に変わる時代が到来すると予想されています。

このように、社会が急激な変化を見せる中で、変化を前向きに受け止め，選択した進路を実現するために努力を続け、豊かな創造性を備えた人になってください。そして、「誰ひとり取り残さない（leave no one behind）」持続可能な社会の創り手として、みなさん一人ひとりが、未来社会を自分らしく生き、社会形成に参画されることを応援しています。
幼い頃からみなさんの健やかな成長を願い、深い愛情をもって一生懸命に育ててくださったご家族、毎日やさしく見守ってくださった地域の方々、今後もお世話になるたくさんの人たちに、感謝の気持ちを持ち続け、何事にも全力で、大きな未来と夢の実現に向かってはばたいてください。そして、自分に起きるすべてのことを楽しみながら、力強く人生を進んでください。
22525名の卒業生に続く、162名の学校応援団の誕生とみなさんのご卒業を心からお祝いいたします。

PTA広報「式辞」より