校長先生より「自信」についてのお話がありました。今後はプロセスの自信につながるよう「常が大切」を意識してがんばっていきましょう。最後に週番の先生より「初めての時の気持ち」を大切にしてフレッシュな岩中を目指していこうというお話がありました。
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(1月19日校長講話)
3年生は、先週、中学校最後の期末テストが終わりました。今週は、結果が返ってくると思います。自信はどうですか? 「自信がある」という人も、「ない」という人もいるでしょう。そこで、今日は自信について話します。
自信には、2種類の自信があるそうです。1つは「結果の自信」で、もう1つは「プロセスの自信」です。
結果の自信は、結果に左右されますから、結果が良ければ自信になりますが、結果が悪ければ自信を無くしてしまいます。結果の自信に生きる人は、結果だけを求めていますから、結果が良いと油断し、結果が悪いと落ち込んでしまいます。
それに対して、プロセスの自信とは、結果が出るまでのプロセスにおいて「やるだけのことはやった」という自信です。したがって、結果はただの通過点です。プロセスの自信に生きる人は、努力をすることそのものや、人に尽くすということに価値を置いています。だから、結果に左右されず、努力を続けることができます。
以前読んだ新聞に、行列のできるラーメン屋さんを取材したテレビ番組のことが書いてありました。番組のインタビュアーがラーメン屋の大将に「スープは何から作るんですか、どんなふうに作るんですか」と聞いたところ、その大将は迷わず作り方を全部言ってしまったそうです。インタビュアーが驚いて「どうして何も隠さず、全部教えてしまうんですか」と聞いたところ、「え、だって美味しいラーメンをみんながいろんなところで食べて、幸せな気持ちになれば、そんな幸せなことは無いじゃないですか」と言ったそうです。そして、その大将は、今でもさらに美味しいスープを求めて研究し続けているのです。
この大将には「これまでも、そしてこれからも美味しいスープを創り出すことができる」というプロセスの自信があるから、人に尽くすために、努力し続けることができるのではないでしょうか。
これは、勉強でも運動でも同じことです。
皆さんは「常が大事」という言葉を意識して、日々努力を重ねています。努力することそのものに価値を置いていれば、結果はただの通過点です。結果に左右されず、その後も新しいことに挑戦し続けることができます。「やるだけのことはやった」と言うプロセスの自信がもてるように、「常が大事」を意識して、努力をし続けましょう。