1週間のスタート。本日は朝礼がありました。
表彰では、男子バレーボール部、女子ソフトテニス部、女子卓球部、ソフトボール部の活躍を、そして緑化委員においては4年連続の表彰伝達がありました。
校長先生の話では、自問ノートの紹介があり、手洗い場の掃除の子とそれを見て気付くことのできた生徒たちについての話がありました。また、「慣れる」ことの良いさについて、岩中生のあたりまえ活動につなげていこうとする話もありました。全生徒が、集中して聞く、すばららしい朝礼で1週間が始まりました。
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(5月22日 校長講話)
3年生は修学旅行が終わりました。もうすぐ、2年生は宿泊学習、1年生は岩倉探訪があります。新年度が始まって1ヶ月半、もうすっかり新しい生活には慣れたと思います。
そこで、今日は「慣れる」ということについて考えてみましょう。「慣れる」という言葉には2つの意味があります。
1つは、「何度も繰り返すことによって習熟すること、上手にできるようになること」という意味です。
もう1つは、「同じようなことを長く経験して、そのことを普通に感じるようになること、特に変わった事とは感じなくなること」という意味です。つまり、新鮮な気持ちを無くすという意味です。
前の意味だと、慣れるに従って、どんどん新しいことがうまくできるようになります。 後ろの意味だと、慣れるに従って、新鮮な気持ちが薄れて、だんだんいい加減になります。
皆さんの「慣れる」はどちらでしょうか? 慣れれば慣れるほどうまくできる「慣れる」だといいですね。
しかし、人間には弱い心もあるので、なかなか新鮮な気持ちを持ち続けることは難しいものです。例えば、毎日の掃除、何も考えずにだらだらやっていると、次第にいい加減になっていきます。そうならないためには、毎日新しいことに気付くことが大切です。そのための1つの方法が「自問ノート」です。
ここである人の「自問ノート」の内容を紹介します。
「I君は、いつも手洗い場の掃除を一生懸命やっている。せっかくきれいにしても掃除が終わるとぞうきんを洗いに来る人たちで再び汚れてしまう。I君は最後の子がぞうきんを洗い終わるまでその近くで待ち、もう一度きれいに洗い直してから掃除を終えている。すごいなと思った」
どうですか。Iくんの行動もすごいですが、このことに気がついたこの自問ノートを書いた人も素晴らしいですね。
掃除という日常のありふれた行動ですが、その中にもよく観ると、こんな素晴らしい行いに気づくことがあります。こういう気づきをしていくことで、新鮮な気持ちを持ち続けることができます。
もともと「慣れる」という漢字は、「りっしんべん」に「貫(つらぬく)」と書きます。「りっしんべん」は、心という意味ですから、「慣れる」とは、「心を貫く」という意味です。
毎日の行動の中から新たな発見をして、新鮮な心を貫きましょう。そして、慣れれば慣れるほど、当たり前のことがうまくできるような岩中生を目指しましょう。