陸上、剣道部女子、ソフトテニス部男女、美術部の表彰伝達がありました。続いて行われた1学期終業式では、校長先生に話をいただきました。式辞をご覧ください。校長先生の話、生徒指導部からの話の両方にあったように、長い夏休みに長い先の目標を立てましょう。なりたいことややりたいことのために意味のある夏休みになるように願っています。夏休み、けがなく元気にお過ごしください。2学期笑顔で学校に戻ってきたください。
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(1学期終業式式辞)
本日、7月20日をもって、岩倉中学校の平成29年度・1学期を終業します。全校生徒807名の皆さん、1学期を振り返って、どのような思いを抱いているでしょうか。
3年生は岩倉中学校の顔として、2年生は、岩倉中学校の中堅学年として、1年生は、中学校という新しい生活の中で、それぞれが、当たり前を、よりレベルアップした1学期だったと思います。
4月の始業式で、校長先生は、「ABCDの原則+α」を意識してほしいという話をしました。今や岩倉中学校の当たり前は、人々を感動させるレベルにまで達していると思います。
今年も校長先生の耳には、岩中生のすばらしい行動に感動したという声がいくつも届いています。例えば「岩中生は電車で移動する時、自分たちは席に座らず、駅で人が乗るたびに、その人たちが座りやすいように立つ場所を移動している」とか、あるいは「車内では周囲を気遣って小声でしゃべっている」というような内容です。また、3年生の修学旅行では、駅で「岩倉中学校の先生ですか」と呼び止められ、「そうです」と答えると「今、トイレに並んでいた生徒さんたちが、お先にどうぞと順番を譲ってくれました。ありがとうございました」とお礼を言われました。さらに、修学旅行のホテルでは、朝食バイキングの後、出発の予定が遅かった生徒たちが朝食会場の椅子を全部揃えてくれました。ホテルの方が「自分の椅子だけならまだしも、200名以上の椅子をすべて揃えるなんて、本当にすごい学校ですね」と驚いてくださいました。このように、岩倉中学校の当たり前は人々の感動を呼ぶまでになっています。
また、自問清掃にも一層磨きがかかりました。この写真(写真省略)は、学校内のある掃除場所の地面を写したものです。少し見にくいですが、上の方には草がありますが、手前の方にはありません。どこまで草を抜いたのかがはっきりと分かります。これは、ある生徒が毎日の清掃時に一人だけでここに来て黙々と除草をした結果です。釘のようなものを使って一つ一つの草を根っこからていねいに抜いているので、一度抜いたところにはなかなか草が生えません。この生徒はこうして毎日目標をもって掃除をし、少しずつ着実にきれいにしてきました。この生徒に限らずすべての岩中生が毎日自問ノートを書き、目標をもって掃除に臨んでいると思います。
毎日の掃除はたった15分の短い時間ですが、小さなことが計画的に出来る人は、大きなことも計画的にできます。これからも、岩中生が計画的な行動や当たり前の行動をして、地域の人から感動したという声が届くことを期待しています。
さて、話は変わりますが、大相撲では、今名古屋場所が行われていて、横綱白鵬が歴代最多勝利である1047勝にあと1勝と迫っています。白鵬は優勝回数が歴代1位の38回、また連勝記録は歴代2位の63連勝という大横綱です。相撲の世界には、「3年後の稽古をせよ」という言葉があるそうですが、白鵬の成績は、この言葉の通り、3年後に勝てる体をつくる地道な稽古を毎日積み重ねてきた結果だと言えます。しかし、このような白鵬も、大鵬の最多優勝記録を上回った後は一次目標を見失い、稽古に身が入らない時期があったそうです。そのときは怪我をしたり、対戦成績がふるわず、何回も休場をしたりしたことがありました。その後、これではいけないと思い直し、通算1047勝という大記録を達成するという強い目標を立て、元のような地道な練習を再び行うようになりました。その結果、血管年齢が37歳から25歳に若返り、筋力も元に戻って勝ち星を重ね今に至っています。今日か明日には歴代最多勝利1047勝という大記録が樹立されそうですが、これも自ら新しい目標をもったからこそです。人間にとって目標をもつことがいかに大事かということを実感させられますね。
さて、明日から長い休みに入ります。皆さんはどんな目標をもっていますか。次の大会など目の前の目標、夏休みの間にどんなことがやりたいかという少し長い目標、卒業・進級までのさらに長い目標、3年後の目標など、様々な目標があると思います。なりたい自分・やりたいことなど自分の目標をしっかり決めて、明日からの夏休みを意味ある時間にしましょう。
そして、9月に、心も体も一回り成長した皆さんに会えることを楽しみにしています。以上で、式辞といたします。
平成29年7月20日 校長 野木森 広