今日は、生徒会役員が交代して、最初の朝礼でした。
学級委員や議員の任命、秋季号同練習会の表彰などを行いました。
温度変化が激しい時期、制服の移行期間ですので、着るものを考えて体調管理をしましょう。
校長講話はこちら
(10月10日 校長講話)
今日は、学級委員や委員長の任命を行いました。ここで任命された人も、それ以外の人も、後期の新しい係などにがんばっていることと思います。
さて、委員会や係は何のためにあるのかと言えば、それは、様々な仕事を分担して、みんながよりよい学校生活を送るためです。そして、そのためには、一人一人が「誰かのために」という気持ちで活動することが大事です。
この「誰かのために」という気持ちは、心理学では「利他の心」と呼ばれていて、他の動物にはない、人間だけの気持ちだと言われています。そして、最近の赤ちゃん研究では、人間には赤ちゃんのうちから「他人の喜びを喜べる心、利他の心」があるという研究結果があります。
そういえば、まもなく2歳になる、校長先生の孫は、ときどき校長先生の家に遊びに来ると、よく校長先生に新聞を持ってきてくれます。そして、「ありがとう」と言うと、満足そうににこにこ笑って立ち去っていきます。これは、校長先生が新聞を読むことが好きだということを知っていて、喜ばせようと行動し、実際に喜んだ姿を見て、自分も喜んでいる行動だと思います。
他人の気持ちに気づき、それに共感する心は、実はもっと小さいうちから見られるそうです。赤ちゃんの視線や脳波を調べる技術の進歩によって、まだ話すことができない8か月ほどの赤ちゃんが、動画のアニメーションを見て「いい人か悪い人か」を判断していることが分かっています。それらの動画には、人間や顔らしいイラストやアイコンが出てきて、助けたり邪魔したりする動きをします。それを見た赤ちゃんは、助ける動きをする「いいやつ」には手を差し伸べ、邪魔する「悪いやつ」には怒るそうです。このことから、人間は「協力的であるかどうか」と言う判断力を持って生まれてくるのではないかと言われています。
人間だけに生まれつき備わっている利他の心、「誰かのために」という気持ちをもって行動することが自分の喜びにもなるのです。
「誰かのために」行動しましょう。