最新更新日:2024/04/26
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『自ら考動、ともに協働、そして未来を創造する岩中生』 「あたりまえのことに心を込めて取り組む」「自分の心に問いかけ、自ら考え、行動する」「互いに認め合い、リスペクトする」「多様な人々と対話をしながら協働する」「なりたい自分やありたい社会を思い描く」「折れない心、しなやかな心で、決してあきらめず活路を見出していく」ことを大切にしています

6/22 心に刻まれた修学旅行

「ありがとうございました」
学校に着いてバスを降りた時の保護者の皆様のこの一言と拍手に救われました。

 大雨のため不通となった新幹線、最初にこの情報が届いたのは、同じくこの大雨の中で体験学習を終えた生徒たちが集まりつつあるバーベキュー場でした。雨で濡れた生徒たちに風邪をひかせたくないと、着替えやバスの乗り換え方法を検討している最中でした。
 浜松―静岡間で不通・その両端はピストン運行という状況の中、運転再開の可能性もあることから新富士駅へと向かいましたが、バスの中で乗車予定である「こだま663号」の運休が決まったとの情報を得ました。他の新幹線の運転を再開したところで260人が乗れる車両はあるのか、他の交通手段はないか、不通区間が掛川―新富士間に変わり在来線も一部運休、新東名も一部通行禁止などさまざまな情報を得る中で、バスチャーターの予約を指示しつつ、新富士駅に到着しました。
 結果は、運転は再開しても自由席に分乗するしかなく、何時に乗れるか目処が立たない上、何便かに分かれて時間差で乗車しなければならないことが分かりました。大きな荷物を持ったまま座れるかどうかも分からない中、生徒を新幹線で帰すことには大きなリスクを伴います。バスで直接学校へ向かうと時間がかかることはわかっていましたが、全員を安全に保護者の皆様の元に帰すにはこの方法しかないと判断しました。バス7台の急なチャーターが実現したことは幸いでした。

 それにしても生徒たちの冷静な態度には感動しました。狭い空間で長時間待たされたにもかかわらず状況を理解し、教師の指示に的確に応えるばかりか文句ひとつ言わず、バスが来たときスムーズに乗るための方法を自主的に相談する姿まで見られました。
 駅構内でトイレ待ちの長い列を作っている時も、一般客が来ると「お先にどうぞ」と順番を譲る生徒たちの行動には、何人もの方からお礼を言われました。
 ホテルでも自問清掃をし、「気持ちよく過ごせました。岩中生より」と書いたメモを残すような生徒たちです。出発前、この生徒たちならばどんな状況も切り抜けることができると思っていたことがその通りになりました。

 急なバスのチャーターを実現してくれた旅行社、心配をしながら出迎えてくれた保護者の皆様、帰宅時間が延びたことをより長く楽しめると前向きに捉えてくれた生徒たち、富士自然体験の安全な実施をその都度的確に判断してくれたインストラクターの皆様、多くの皆様に支えられたと思っています。臨機応変に指示を出せた引率教員や、保護者様の出迎え車を丁寧に誘導した職員集団も成長したと実感しています。
 この場をお借りして、すべての皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。
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