暑さも厳しい日が続いていましたが、本日、1学期終業式を迎えました。はじめに、管内大会以前に受けた表彰の伝達として、卓球男子、陸上、美術、ソフトテニス男女、よい歯の子の表彰がありました。江南警察署から受けた200日間無事故無違反ラリーの委嘱状の紹介もありました。1学期終業式では、校長先生から、3年生は岩中生の顔として、2年生は中堅学年として、1年生は新しい中学校生活の中で、それぞれ充実した1学期だった。学校内に限らず、岩中生としてよい所がたくさんあり、すばらしい活動をしてくれた。自問清掃では、ある生徒が自問ノートに書いた、自分や周りの人を高める大切な時間になっているという文を紹介してくれました。夏休みの過ごし方では、学校を離れる夏休みこそ、ABCDの法則を徹底していきましょうとお話がありました。1学期よくがんばりました。充実した夏休みを過ごしましょう。
式辞はこちら
(1学期終業式式辞)
本日、7月20日をもって、岩倉中学校の平成28年度・1学期を終業します。全校生徒796名の皆さん、1学期を振り返って、どのような思いを抱いているでしょうか。
3年生は岩倉中学校の顔として、2年生は、岩倉中学校の中堅学年として、1年生は、中学校という新しい生活の中で、それぞれが、より充実した学校生活を築き上げることができたと思います。
4月の始業式で、校長先生は、「ABCDの原則」を意識してほしいという話をしました。今や岩倉中学校は、誰にでもできる当たり前のことを、誰にもまねできないくらい徹底できる、すばらしい学校に発展していると思っています。
今年になってから校長先生の耳には、岩中生のすばらしい行動に感心する声がいくつも届いています。例えば「岩中生は部活動の練習試合や大会の時、控え室や使った場所をきちんと掃除していく」、「学校から検診にきた生徒たちが、お医者さんで脱いだ靴をきれいに揃えていた」、「模擬試験が終わったあと、岩中の生徒は試験会場を消しゴムのカスまできちんと掃除していった」などです。
また、昨年度から始めた自問清掃にも、より一層磨きがかかりました。毎年この時期になると、一度は草刈り機をかけないといけない場所が、今年は外掃除の生徒たちのおかげできれいに除草されています。毎日自問ノートをつけることで、目的をもって掃除ができている成果だと感じています。
ここで、ある1年生の生徒が書いた自問ノートの文を紹介します。
「今日は、金曜日ということもありほこりもたまっていたのでなるべく見逃さないように意識して掃除をしました。床を全部一人ですみずみまで掃除するのはとても大変で足も痛くなりましたが、それだけ達成感が感じられました。他の教室掃除の子も今まで以上にしっかり掃除をしていたのでとてもよかったです。小学生の時はあまり掃除の意味が分かっていなかったけれど、中学生になってみんなでやっていくうちに、掃除は自分やみんなが高めあえる大切な時間なんだなあとあらためて強く思いました。これからもしっかり最後まで掃除をしていこうと思います。」
どうですか。自問清掃の価値を理解した素晴らしい文ですね。
少し前の話になりますが、昨年度、イングランドで開催された第8回ラグビーワールドカップで日本代表が優勝候補である南アフリカを破るという感動的な試合がありました。このとき、日本代表を精神面で支えたのは、荒木香織さんというメンタルコーチです。あの有名な五郎丸選手のルーティーンと呼ばれるポーズも、荒木さんのアドバイスによって生まれたものです。
荒木さんは、日本代表をメンタル面で強くするために様々なことを行っていますが、その中のひとつに「ラグビー以外の行動をきちんとやろう」ということがあります。「きちんと食事をとる」「靴を脱ぐときは揃えて脱ぐ」「散らかっていたらきちんと並べる」「バスを降りるときはゴミが残っていないか必ず確認する」など、一見、些細などうでもいいように見えることでもきちんと守ろうと提案したといいます。それは、そういう規律の部分は、試合にも絶対に出るものだからだそうです。ラグビー以外の行動でも、するべきことは人から言われなくても自分でちゃんとできるようにする、このことが、ラグビーワールドカップで日本代表の反則が非常に少なかったことに影響したと言っています。
さて、長い休みに入ります。明日からは自由な時間が増えます。先生に監視されることもなくなります。しかし、するべきことは自分でちゃんとすることが大切です。先生が見ていない夏休みだからこそ、学校を離れる夏休みだからこそ、当たり前のことをいっそうバカにしないでちゃんとやりましょう。そして、岩中の当たり前を学校の外へますます発信していきましょう。
9月に、心も体も一回り成長した皆さんに会えることを楽しみにしています。
以上で、式辞といたします。
平成28年7月20日 校長 野木森 広