本日の朝礼は2年生・1年生で行いました。表彰伝達に引き続き、校長先生から2013年の日本と台湾のワールドベースボールクラシック大会での出来事についてのお話がありました。東日本大震災から5年が過ぎようとしています。今一度「絆」の大切さを考えていきましょう。
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(3月7日校長講話)
ここに一枚の写真があります。2013年3月8日、東日本大震災からまる2年が経とうとしていた時に行われた、WBC(ワールド・ベースボール・クラッシク)の日本と台湾の試合の後で起こった出来事です。
この日の試合は、深夜にまで及ぶ大接戦となりました。リードしていた台湾は、9回2アウトから同点に追いつかれ、延長戦の末、日本が逆転勝ちしました。勝利を逃して、がっかりしているはずの台湾の選手が、マウンドに集まり、スタンドの日本人に向かって深々とお辞儀をしたのです。
何が起きたのでしょうか。
この試合に先立って、ある日本のファンがツイッターを通じて、「台湾は、東日本大震災の時、国を挙げて募金活動をするなど、心からの支援をしてくれました。この試合は、台湾のみなさんに、感謝の気持ちを伝えるチャンスです、お礼の気持ちを表しましょう」とアピールしたのです。
それに応えて、当日は、台湾に感謝するプラカードやボードがスタンドを埋め尽くしました。台湾の選手はそのことに感激し、マウンドでお辞儀をするという行動になったのです。スタンドからはその謙虚な姿勢に拍手が起こり、敵味方関係なくウェーブがおきました。
礼に対しては礼を尽くす、真心を真心で返すということが、如何に人々を感動させるかということを、あらためて感じる出来事でした。
さて、3年生が卒業しました。送る会や卒業式では、感謝の気持ちを伝え合い、感動し合うことができました。
今週の金曜日、3月11日は、東日本大震災から丸5年が経ちます。日本各地で、2万人の犠牲者を追悼するために、半旗を上げたり、黙とうをしたりすることが計画されています。
東日本大震災が教えてくれた、命の尊さや、絆の大切さ、助け合うことの素晴らしさなどをかみしめながら、岩中生がますます強い絆で結ばれ、感動でいっぱいの学校になることを誓い合いたいですね。