280名の新入生を迎え、全校生徒794名で平成28年度の新学年がスタートしました。
どの学年も、進級や進学を自覚し、希望に満ちた表情に溢れています。
出会いを大切に、高め合い、助け合い、磨き合う、温かな人間関係を築いていきたいと思います。
始業式式辞はこちら
(始業式式辞)
いよいよ今日から、平成28年度が始まります。このあと、新しい1年生を迎えて、気分も新たに新学期をスタートします。2年生255名、3年生259名の皆さん、進級おめでとうございます。上級生となった皆さんは、1年生を上手にリードしてください。
さて、上級生として心にとめておいてほしい言葉は、まず、本校のスローガンである 「コスモス・あいさつ・ボランティア」です。
新年度にあたって、もう一度この意味を確かめておきましょう。
「コスモス」は岩倉中学校のシンボルフラワーです。自然界にあるさまざまな花の代表として「オンリーワンの存在」を象徴しています。また、コスモスはギリシア語で「宇宙」です。岩中生一人一人が輝く星です。オンリーワンの輝く存在であろうという意味が込められています。
「あいさつ」という言葉は、規範意識の象徴です。規律を守って自立した社会人になろうという意味です。
「ボランティア」は、思いやりの象徴です。周囲に貢献しようとすることで、豊かな社会性を身につけようという意味です。
したがって、「コスモス・あいさつ・ボランティア」とは、「規律と思いやりの中で自己を輝かせよう」という意味です。
そして、いくつかのキーワードも、確認しておきましょう。
1つ目は「ABCDの原則」です。これは、既にしっかり定着しています。2・3年生の皆さんが「A:あたりまえのことを、B:ばかにしないで、C:ちゃんとやれる、D:できる岩中生」であることを誇りに思っています。
2つ目は、「そろえる」です。皆さんはこれまで、靴や机、あいさつ、時間などをそろえてきました。これからも、小さなことでもそろえることで、一人一人の気持ちをそろえていきましょう。
3つ目は、「常が大事」です。テストの前だけ頑張るのではなく、常日頃から勉強を積み重ねましょう、試合の時だけ真剣にやるのではなく、日常から全力で練習しましょう。当たり前のことを地道にやり続ける岩中生でありましょう。
4つ目は、「誰かのために」です。「大人になる」ということは、自分のことだけでなく、周囲のことを考えることができるようになるということです。人のためにも行動できる岩中生でありましょう。
そして、今年度は、もう1つ意識してほしい言葉があります。それは、「プラストーク」という言葉です。「プラストーク」とは、自分や周りの人に良い影響を与えるプラスの言葉を遣おうということです。
皆さんはこれまでに、たとえば部活で苦しい時「大丈夫、できる、頑張れ」などという言葉で励まされたことがあるでしょう。あるいは、「やったね、さすが」などという言葉で笑顔になれたことがあるでしょう。言葉には、人を励ましたり、笑顔にしたり、やさしくしたり、元気にしたり、あるいは自分の夢を叶えたりする、様々な力があるのです。
ここで、中井俊已さんという人が書いた「笑顔と12の言葉」という詩を紹介しましょう。
◆笑顔と12の言葉
「はい」と笑顔で素直に言いたい
「がんばります!」と笑顔で前向きになりたい
「お願いします」と笑顔で信じて託したい
「おかげさまで」と笑顔で謙虚になりたい
「ごめんなさい」と反省したあと笑顔になりたい
「どうぞお先に」と笑顔でゆずりたい
「がんばりましょう」と笑顔で励ましあいたい
「だいじょうぶ」と笑顔で受け止めたい
「楽しいです」と笑顔で感動したい
「うれしいです」と笑顔で感激したい
「よかったね」と笑顔で喜びあいたい
「ありがとう」と笑顔で感謝したい
いい言葉が笑顔を生み出し
笑顔がいい言葉を生み出します
自分が笑顔に変わっていくと
笑顔が自分と誰かを変えていきます
人を支える言葉、応援する言葉、幸せにする言葉を遣いたいですね。人を大切にし、温かい「プラストーク」に溢れた岩倉中学校であってほしいと願っています。
以上で、式辞といたします。
平成28年4月7日
校長 野木森 広