正門の桜が皆さんの入学を待っていたかのように満開となり、花びらいっぱいで迎えてくれた今日のよき日に、入学する本校第４７期生１４２名の皆さん、入学おめでとうございます。
中学校の制服に身をつつみ、少し緊張した様子で座っている皆さんを見ていますと、中学校生活への期待や意欲が伝わってきます。これからの皆さんの活躍が楽しみでなりません。
私たち全教職員と上級生は皆さんの入学を心待ちにしておりました。心から歓迎いたします。
さて、新入生の皆さん、皆さんは少し前までは、小学校の最上級生として後輩たちをリードしてきました。運動会を成功させたこと、児童会活動を頑張ったこと、そして立派に小学校六年間の課程を終えたことなど、四中の先生方も皆さんの頑張りを何度も見たり、聞いたりすることがありました。そのエネルギーを中学校でも発揮してほしいと思います。今日から皆さんは松原第四中学校の生徒として、第一歩を踏み出しました。今の決意や喜びなど新鮮な気持ちを持ち続けてください。

四中には「みんなで作ろう　楽しい四中」というスローガンがあります。このスローガンは四中創立当時から大事に受け継がれてきた四中の魂です。今の２年生、３年生もその伝統を受け継ぎ、頑張っています。大きな声で挨拶をし、一日をスタートさせ、学習に取り組んでいます。また、市内でも有名な合唱コンクールや体育大会をはじめ、様々な生徒会活動、また部活動も頑張っています。ぜひ、皆さんも先輩と一緒に四中の伝統を受け継いでほしいと思います。
そのために大切なことを三つお話しします。一つ目は「夢や目標に向かってチャレンジを続けてほしい」ということです。まだ、夢や目標がはっきりしない人も多いと思いますが、そういう場合は、小さな目標を立て、一つずつ実現する努力を積み重ねてください。そうすればだんだんと自分の夢や目標が見えてきます。中学校は義務教育しめくくりの三年間です。３年後には皆さんは自分で選んだ道を歩んでいかなければなりません。夢や目標を実現するためには必要な学力をつけなければなりません。一回一回の授業を大切にし、先生の話をしっかり聞き、家庭でその日の復習をしっかりしてください。
二つ目は、「仲間を大切にする」ということです。人は一人で生きているのではありません。だからこそ、「自分の大切さとともに、他の人の大切さを認めること」です。自分のことを深く見つめ、他の人の立場に立って考えることができる人になってほしいと思います。私たちには様々な違いがあると思います。顔もからだも、考え方や育った環境も違います。様々なハンディーのある人もいます。違いを認め合い仲間とともに成長して欲しいと思います。まして、違いを使って、人を傷つけたり、悲しい思いをさせるようなことは、絶対に許されないことです。
三つ目は、皆さんをここまで育てていただいたご家族への感謝の気持ちを持ち続けてほしいということです。皆さんは小さな頃、病気にかかったりしたこともあったと思います。その時にに一番心配され、一番支えてくださったのはご家族の皆さんです。これからもきっと皆さんが困ったときに助けてくれるはずです。また、うれしいときは一緒に喜んでくれるはずだからです。
「夢や目標を実現するために学力をつける」「友だちを大切にする」「家族への感謝の気持ちを持つ」この三つを大切にしてください。
最後になりましたが、保護者の皆さま、本日はお子様のご入学おめでとうございます。心からお祝い申し上げます。私ども教職員一同は、中学校三年間で心身ともに著しい成長を遂げるお子様を、松原第四中学校の生徒としてお預かりいたします。そして、子どもたちが安全・安心で充実した学校生活が送れるよう全力で頑張る所存です。しかしながら、現在、新型コロナウイルスの拡散防止、その対応のための休校措置や感染拡大防止のための様々なお願いをさせていただいています。事態が収束し通常の学校生活を運営できるようになるまで、ご理解とご協力をお願申し上げます。今、多くの課題が中学校を取り巻いておりますが、私たちは学校と家庭と地域の方々とのつながりの中で一体となって取り組めば必ず克服できると確信しております。子どもたち、一人一人の豊かな成長のため、より一層の松原第四中学校へのご理解・ご支援とご協力を心よりお願い申し上げまして、私の式辞といたします。

　令和２年４月７日　　　
松原市立松原第四中学校長
瀧見忠和