本校第４５期生１４０名の皆さん、入学おめでとうございます。
私たち全教職員と上級生は皆さんの入学を心待ちにしておりました。心から歓迎いたします。
　新入生の皆さんは少し前までは、小学校の最上級生として後輩たちをリードしてきました。運動会を大成功させたこと、挨拶運動などの児童会活動を頑張ったことなど、四中の先生方も皆さんの頑張りを何度も見たり、聞いたりすることがありました。そのエネルギーを中学校でも発揮してほしいと思います。今日から皆さんは松原第四中学校の生徒として、第一歩を踏み出しました。今の決意や喜びなど新鮮な気持ちを持ち続けてください。そして、皆さんの入学を一番喜んでおられるご家族の皆さんへの感謝の気持ちを大切にして欲しいと思います。

　四中には「みんなで作ろう　楽しい四中」というスローガンがあります。このスローガンは四中創立当時から大事に受け継がれてきた四中の魂です。校長室に大切に飾られている皆さんの大先輩、四中１期生の言葉を一部分ですが紹介します。「我が四中の将来を、いかに輝かしいものにするかは、私たち一人一人にかかっていると思います。『自分だけはいいだろう』『これくらいならかまわないだろう』という利己的な考えが四中全体を悪くしてしまうのです。楽しい四中とは、規律を正し、利己的な考えを持たないで、みんなが一致団結して初めて言えることではないでしょうか。皆さん、明日の四中づくりを目指して、すばらしい伝統を、私たちの手で刻んでいきましょう。」
　この言葉は代々受け継がれ、今の２年生、３年生も頑張っています。ぜひ、皆さんも先輩と一緒に四中の伝統を受け継いでほしいと思います。
そのために大切なことを二つお話しします。
　一つ目は「夢や目標に向かってチャレンジを続けてほしい」ということです。中学校は義務教育しめくくりの三年間です。３年後には皆さんは自分で選んだ道を歩んでいかなければなりません。ですから、中学校では将来を見据えながら、あらゆる学習を着実に進めていく必要があります。皆さんは中学校３年間で約３０００時間の授業を受けることになります。授業では話し合い活動があったり、意見発表があったり、タブレットを活用したり、様々な方法で学習を進めていきます。一回一回の授業を大切にするとともに毎日の家庭学習を通して、しっかり学力をつけて下さい。
　二つ目は、「仲間を大切にする」ということです。社会は人と人とが支え合って成り立っています。もちろん、人にたよらず自分一人で決断し、実行しなければならない時もありますが、そのようなときでも、他の人たちとの支え合いに人は助けられているのです。
　だからこそ、「自分の大切さとともに、他の人の大切さを認めること」が必要です。
　私たちには様々な違いがあると思います。顔もからだも、考え方や育った環境も違います。様々なハンディーのある人もいます。それら一つ一つをお互いに認め大切にして欲しいと思います。まして、違いを使って、人を傷つけたり、悲しい思いをさせるようなことは、絶対に許されないことです。このことを深く心に刻んでおいて下さい。
保護者の皆さま、本日はお子様のご入学おめでとうございます。心からお祝い申し上げます。私ども教職員一同は、中学校三年間で心身ともに著しい成長を遂げるお子様を、松原第四中学校の生徒としてお預かりいたします。そして、子どもたちが安全・安心で充実した学校生活が送れるよう全力で頑張る所存です。
　今、多くの課題が中学校を取り巻いておりますが、私たちは学校と家庭と地域の方々とのつながりの中で一体となって取り組めば必ず克服できると確信しております。子どもたち、一人一人の豊かな成長のため、より一層の松原第四中学校へのご理解・ご支援とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
第４５期生１４０名の皆さんの活躍と健やかなる成長を期待します。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　学校長　内本和男