学校長の中山和夫です。平成２３年度よりお世話になっており、３年目となりました。二つのアルプスに見守られる上伊那のほぼ真ん中で、西に雄大な経ヶ岳をいただき、仙丈ケ岳・甲斐駒ケ岳を遠望するこの桜香丘(さくらがおか)に建つ南箕輪小学校で、元気で素直な子どもたちと一緒に、未来を切り拓くための学習を進めたいと思います。
　本校での基本的な教育方針として次の三点を重視しています。第１に「子ども一人ひとりを大切にした教育の推進」。これはあたりまえのことですが、一人ひとりの個性や実態に添った教育の実践を基盤にすることを理念に、教職員全員が一人ひとりの子ども（保護者）とのコミュニケーションをもっとも大事にしていく姿勢を持っていきたいと考えています。第２に「子どもの安全・安心の確保」であります。今なお復興途上の東日本大震災は、現在も我々に多くの教訓と課題を示してくれています。子どもたちを様々な自然災害による危機や交通事故・不審者問題等の危険から守ることを重視していきたいと思います。第３に「地域に開き、ともに歩む学校づくり」です。子どもたちは言うまでもなく地域・南箕輪村の宝です。そして地域の中で様々な体験をし、地域の方々からいろいろな教えを受け、地域とつながり育っていきます。こうした地域とのつながりを深くすることにより、現代の社会に活きる人間としての真の「生きる力」を身につけていくことができると考えます。
　そして、重点目標として「話す力・聞く力を高めよう」と「あなたや私への思いやりの心を育てよう」の二つを平成２１年度から掲げて五年目になります。日々の生活や学習の中で大切に扱っていきたいと思います。
　以上三つの基本方針と二つの重点目標はもとより、学習指導要領に基づく「基礎・基本」、そしてなによりトータルとしての「生きる力」を育むための学校教育を進めて参りたいと思いますので、なにとぞ保護者の皆様・地域の方々のご理解とご協力をお願いします。そのために私たち教職員は、皆様と心を一つにして子どもたちと接していきたいと思いますので、ぜひお気軽に学校に、教職員にお声をかけていただきたいと思います。