天候にも恵まれ、第72回の卒業証書授与式が厳粛に行われました。卒業199名が、扶桑中での思い出を胸に羽ばたいていきました。これから、さまざま場所での活躍を期待しています。
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式 辞
穏やかな風が新芽の香りを運び、春の息吹が感じられる 今日の良き日に、第七十二回卒業証書授与式を挙行いたしましたところ、
扶桑町長 千田勝隆様、扶桑町議会議長 市橋茂樹様・扶桑町議会議員の皆様、 扶桑町教育委員会、関係高等学校等、教育関係者の皆様、そして、区長様はじめ地域の皆様には、 ご多用のところ御臨席を賜り、式典に光彩を添えていただきまして 誠にありがとうございます。 高いところからではございますが厚く御礼申し上げます。
卒業生の保護者の皆様、本日はお子様のご卒業、誠におめでとうございます。手塩にかけたお子様がここに大きな節目を迎えられたことに、お喜びもひとしおのことと存じます。これまでのご苦労に深甚なる敬意を表しますとともに心よりお祝い申し上げます。誠におめでとうございます。
百九十九名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
皆さんと私との出会いは、四月からの一年間でしたが、皆さんと過ごした日々が走馬燈のように思い出されます。
入学式・始業式での合唱「大地讃頌」や校歌の歌声には、新入生はもとより、体育館内にいる全ての人の心をふるわせました。皆さんのおかげで感動のスタートを切ることができました。
修学旅行では、仲間との絆を一層深め、キャリア学習として、取り組んだ都内班別研修は、東京でしか経験できない貴重な体験をしました。
そして、夏の大会・コンクール。三年間ともに励んだ仲間と共に臨む最後の勝負でした。試合ごとにたくさんの感動に出会い、私も涙で話ができなかったことを昨日のように思い出します。
最高学年として取り組んだ体育大会では、全員が協力して参加した学年競遊の様子や最強リレーに参加した選手をどのクラスもハイタッチで迎えた心温まる一場面を鮮明に思い出します。
そして、圧巻であったのが合唱コンクールです。どの学級もそれまでの練習の成果を大いに発揮し、下級生の模範となる合唱でした。歌声や姿を下級生の心に伝統として、焼き付けた瞬間でした。
他にも一年生の時から、様々な行事や活動で活躍した皆さんの学年目標は「ブルーローズ〜夢叶う・奇跡〜」でした。これは、これまで、青色のバラの花は、どんなに品種改良を重ねても不可能であろうと言われてきましたが研究者の不断の努力で不可能を実現したところから、花言葉が「夢・奇跡」となったと聞いています。皆さんは、扶桑中学校での三年間で見事にブルーローズ青いバラの花を咲かせました。
いよいよ四月からは、上級学校や社会へとそれぞれの道に進みます。巣立ち行く皆さんに、一つお願いがあります。
これからは 扶桑中学校で学んだ人としての基礎・土台の上にさらに「学び続ける人」であってほしいと言うことです。そして、我が郷土である扶桑町や日本・世界を支える人になってほしいと思います。扶桑中学校で培った 敬愛信の精神をさらに高めて、これからの人生をたくましく生き抜いてください。
結びになりますが、先月教室で給食を一緒にいただいた時に皆さんに話した「大志」実現 十五箇条をもう一度読み上げます。
一 さわやかなあいさつで一日をはじめよう。「おはよう」
一 約束は守ろう。もし、守れなかった時はきちんと謝ろう。
一 うまくいかないことを人のせいにしない。言い分けをしない。
一 うまくいったことは、おかげさま。人に感謝しよう。「ありがとう」
一 食を大切にしよう。「いただきます」「ごちそうさま」
一 物を大切にしよう。
一 「そろえる」に心がけよう。下足、スリッパ、自転車の駐輪など。
一 自分の気持ちに正直でいよう。
一 がんばりすぎたり、疲れたりした時は、ちょっと一息つく余裕をもとう。
一 年長者や親を敬おう。
一 お年寄りや障がいのある方に親切にしよう。
一 毎日の生活の中に、楽しみ・喜びを見つけよう。
一 小さなことにも注意をはらい、しかも視野を広くもとう。
一 いつも心に大志を抱き、向上心をもって生きよう。
一 自分の人生や命を一番大切にしよう。
校訓の「敬」「愛」「信」を胸に秘め、次の新しい世界に向かって羽ばたいていく、 第七十二回卒業生 みなさんの前途に 幸多からんことを心から祈り、式辞といたします。
平成三十一年三月五日
扶桑町立扶桑中学校長 山 田 恵 士