〔豊田市西広瀬小学校〕 優しい思いを届けよう「ハートきらきらカード」

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 西広瀬小学校では「友達のいいところ」「がんばっている姿」を紹介する活動を行っています。福祉委員会(児童会)が自分たちでデザインをして作った「ハートきらきらカード」を、教室などに置いて、友達のよいところを書き込めるようにしています。ふだん、何げなく見過ごしてしまうようなことにも、気づいて言葉を書き込んでいる子供たちです。
「○○してくれてありがとう」「○○をしてすごいね」など、たくさんの言葉がカードに書きこまれています。ハートきらきらカードは、子供たちだけではなく、時には校長先生や、先生方へも書いています。
 ここで、ちょっといい話。
 1年生の教室で、育てているクワガタの様子がおかしかったときのことです。子供たちは、とても心配して、ずっと虫かごをのぞいたり、ゼリーを新しいもの替えたりしました。休み時間になると、運動場からきれいな草をとってきて、「クワガタのベッドだよ」と声をかけながら、そっと虫かごの中に入れていました。じっと動かなかったクワガタでしたが、みんなの願いが届いたのか、少しずつ体を動かすようになってきました。
 ある日、クワガタへのハートきらきらカードが届きました。「クワガタくん。元気になってくれてありがとう。クワガタくんが、がんばっているから、ぼくも、しっかりお世話をするね」
 言葉にすると、少し照れくさいこともカードに書くと、温かい気持ちで相手に伝わることを、子供たちは知っています。それが、文字を読めないクワガタにも、きっと子供たちの優しい気持ちが届いたと思った瞬間でした。

【あま市立篠田小学校】命を育て、収穫したよ

 本校では、地域の農業クラブ員の方々に御協力いただき、1年生から4年生までを対象に、サツマイモとジャガイモを育てる農業体験活動を行っています。本校の3年生は、活動が3年目なので、とても慣れた様子で農業体験活動に取り組んでいました。
 まず、5月に、サツマイモの苗を学校園の畑に均等にバランスよく植えました。夏休みの出校日には、畑の草取りを行った後、成長した苗に満遍なく水を与え、収穫の日を心待ちにしていました。
 そして、10月に農業クラブ員や保護者の方々と一緒に収穫を行いました。収穫当日、1、2年生と比べると3年生の場所はサツマイモのできが悪く、収穫量は少ない状態でしたが、割り当てられた場所を手や体操服が汚れても懸命に掘り出す姿を見ることができました。また、児童間で「掘り出すのを手伝って」「いいよ。一緒にやろ」「袋持っててあげるから入れていいよ」「ありがとう。次は交代するね」というお互いが協力し助け合う言葉が飛び交っていて、収穫後には、体験活動に満足した児童の笑顔が広がっていました。
 11月には農業クラブ員の方々をお招きし、収穫を感謝する会を開きます。自分たちで育て、収穫したサツマイモを調理し、会食をします。今からとても楽しみです。







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【犬山市立犬山西小学校】幸せのグリーンカード

 本校では、明るく思いやりのある児童の育成を目指して、道徳教育の充実に取り組んでいます。その一つとして、10月に全校で一斉道徳「幸せのグリーンカード」を実施しました。グリーンカードとは、日本サッカー協会が定めるルールで、12歳以下のサッカーの試合で、選手がフェアプレーをした際、審判が感謝と賞賛の意を込めて渡すカードのことです。学校や学級でも、レッドカードやイエローカードが増えるより、グリーンカードが増えると幸せな気持ちが広がるという意見から、仲間にグリーンカードを書いて渡す活動をしました。児童が書いた「グリーンカード」には、
・いつも、元気にあいさつするところがすてきだよ。
・算数でこまっているときに、やさしく教えてくれてありがとう。
・わたしが転んでけがをしたとき、保健室までつれてってくれてありがとう。うれしかったよ。
など、日常の感謝の気持ちや賞賛がたくさんあがりました。受け取った児童も、「心が温かくなった」や、「もらってすごくうれしかったから、これからもよいことをたくさん見つけたい」などの感想があがりました。書いたグリーンカードは各学年の掲示板に掲示しました。これからも継続してグリーンカードに取り組んでいこうと思います。
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【幸田町立坂崎小学校】学校の小さな一コマ

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 担当する掃除場所(外庭)での話です。給食、歯みがきが終わり、子供たちが掃除に集まってきます。本校は、1〜6年の縦割り班で掃除を行いますが、その中の三年生のある子(Aさん)はいつも一番に来ます。そのうちにみんなが来る前から、竹ぼうきで地面を掃き始めるようになりました。とても感心したので、担任に伝え、担任が連絡帳を通してお母さんに知らせることにしました。以下は、お母さんとのやりとりです。
「(担任)Aさんはいつも掃除場所に着くのが早いそうで感心です。お家でもほめてあげてください」→「(母)うれしいお便りをありがとうございました。学校生活の中の本当に小さな一コマだと思いますが、そんな小さなことに気づいてくれるかどうかで、子供たちの動きは大きく変わってくると思います。昨日はとても落ち込んで帰ってきたのですが、お便りで笑顔が戻りました」→「(担任)一回や二回ではなく、いつもそうらしいのです。よい姿を他の子にも見せてくれて私もうれしいです」→「(母)たくさんの先生が目をかけていただける坂崎小学校の環境は、親として非常にありがたいです」→ ・・・・・
 坂崎小学校は全校児童が300人程度の小さな学校ですが、その分つながりも強く、声もかけやすい(かけられやすい)状況です。そのよさを生かし、一人一人に目を向けたきめ細かい指導を、これからも続けていきたいと思います。そのお母さんは、子どもが保育園児のころには毎日のように先生と親との交換日記が行われていましたが、小学生になり、子供の話による情報がほとんどだとおっしゃいました。子供の善行に対しては、本人をほめる、学級で紹介するにとどまらず、家庭にどんどん伝えていくことで、学校と家庭との結びつきがより強くなるという思いがしました。

【春日井市立藤山台小学校】 動物ふれ合い教室

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 藤山台小学校では毎年、愛知県獣医師会の協力を得て「動物ふれ合い教室」を開催しています。これは1年生を対象にしており、動物に接するときに気をつけることやかわいがり方、生態や特徴などをわかりやすく教えていただいています。特に、ウサギについては実際にふれあうことができるため、子供たちはとても楽しみにしていました。
 当日は、本校で飼育している「クロちゃん」を含め4羽のウサギを抱っこしたり、聴診器で心臓の音を聞いたりする中で、子供たちはウサギの温かさや柔らかさ、心臓の音の力強さなど多くの発見をすることができました。団地に住む子供が多く、ふだんはなかなか動物に接する機会がないため「すごくおとなしいよ」「僕たちの心臓の音と一緒だね」「また一緒に遊びたいな」など、ウサギをかわいがる多くの声があがっていました。
 今後も命の大切さや温かさを感じ取れる心を育てていきたいと思います。

【稲沢市立長岡小学校】堤防清掃〜みんなの木曽川をきれいにしよう〜

 本校は、防災教育、環境教育の一つとして、水資源開発機構・木曽川用水総合管理所の協力を得て、木曽川の堤防清掃を学年ごとに行っています。また、年1回、「クリーン作戦」と銘打って全校一斉に堤防清掃を行っています。
 今年は、5月に6年生、6月は5年生、9月は3年生が行いました。清掃時には、2、3人で組になり、堤防沿いの約150mの範囲にあるごみを拾います。空き缶やペットボトル、雑誌などのごみが多く、終了時には、用意した袋がごみでいっぱいになるほどです。子供たちは、汗を流しながら長く伸びた草と草の間をかき分け、少しのごみも見逃さずに拾おうと一生懸命取り組んでいます。子供たちからは、「たくさんのごみを拾うことができて、堤防がきれいになった!」や「自分たちはごみを捨てないようにしよう」などという声が聞かれました。10月23日には、「クリーン作戦」が開かれます。地域の方々とも協力して、全校でごみ一つない堤防を目指し、取り組んでいきます。

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【小牧市立小牧中学校】  ABCDの原則

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 小牧中学校の生徒は、「ABCDの原則」を大切にして学校生活を送っています。「ABCDの原則」とは、「A:当たり前のことを B:バカにしないで C:ちゃんとやれる人が D:できる人」を意味しています。荷物を整頓してロッカーの中に入れる、使った後はトイレのスリッパをきちんとそろえる、給食当番のときは帽子の中に前髪を入れる、清掃や係活動では自分の役割をしっかり果たすなど、これらのことはいい加減にやってもそれで済んでいきます。しかし、そういうことこそふだんの生活で大切にしていきたいと、「ABCDの原則」を生徒会目標の中にも位置づけ、生徒一人一人が自ら進んで取り組めるようにしています。
 昨年度からは、1〜3年生が学年を越えてつながりをもつ「連合活動」を取り入れています。体育大会の応援練習や文化祭に向けた合唱練習を連合で一緒に取り組む中で、3年生が「ABCDの原則」の模範を示しています。「ABCDの原則」は小牧中学校の伝統として、先輩から後輩へと受け継がれています。

【春日井市立高森台小学校】 ラジオ体操

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 本校は、「全国小学校ラジオ体操コンクール」に、第1回から毎年挑戦しており、今年度は4年目になります。コンクールに参加している児童は、毎日登校すると、体育館に集まり、自主的に練習を始めています。10人前後のチームに分かれて、それぞれラジオ体操の動画を撮り、コンクールへ応募しました。
 回を重ねるごとに上達しており、昨年度は、3チームが優秀賞、1チームが奨励賞を受けることができました。また、夏休みに行われた、春日井市のラジオ体操会でも、選抜チームが模範演技を披露しました。
 そして、運動会の前には、コンクールに出場した児童が先生役となって、低学年にラジオ体操を教えています。先生役がたくさんいますので、ほぼマンツーマンで見てもらえます。低学年も、上手なお手本を見て、一生懸命まねしていました。
 子供同士で教え合う影響もあってか、運動会後は低学年の参加希望者が増え、今年度は、1年生チームもコンクールに参加するなど、すっかり定着してきたラジオ体操です。
 指先、足先まで神経を行き届かせ、息の合ったラジオ体操は、すばらしいものです。次のラジオ体操コンクールに向けて、取組を継続し、更に下の学年へと引き継いでいってくれることを期待しています。

【田原市立田原東部小学校】 地域とのつながりを大切にした防災教育

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 本校では昨年から、地域の関係諸機関との連携を図りながら、防災教育の一つとして「防災キャンプ」に取り組んできました。事前学習として、市役所の防災対策課の方を招き、地震や津波について学びました。その中で、昔の地震で田原市が受けた、様々な被害の様子が示されました。また、大地震が起きたら、田原東部小学校区ではどこまで津波がやってきそうなのか、地震が起きたらどうしたらよいのか、どんな備えをしておくとよいのかなど、大切な話をしていただき、災害をより現実的に受けとめることができました。
 防災キャンプ当日は、地域で活躍している消防団の皆さんや市消防職員の方の指導のもと、初期消火や応急処置について学びました。二次災害である火災を最小限に抑えることやけがをした人への応急手当の大切さを学び、自分たちにもできることがあることを知り、積極的にかかわろうとする気持ちが育ちました。
 夜は、PTAの方のお手伝いで非常食をとったり、段ボールを使った避難スペースを作ったりしました。ふだん口にしない非常食に興味津々でした。床に段ボールを敷いただけの寝床で、なかなか眠りにつけない子供もいました。
 翌日は、地域の役員の方による、簡易トイレと簡易浄水器の体験活動があり、全員の子供たちが、簡易トイレに入ったり浄水装置を動かしたりして、非常設備の大切さを実感しました。
 わずかな時間ではありましたが、多くの方々の協力を得て、様々な体験をした子供たち。将来起こりうる災害に備え、自分たちのあるべき姿を考えることができたと思います。そして、地域で助け合いながら災害に立ち向かう姿勢が育っていくことを願っています。


【岩倉市立五条川小学校】 おじいちゃん、おばあちゃんとともに

 五条川小学校では、毎年、運動会で玉入れを行います。この玉入れには3、4年の児童とともに近隣のお年寄りが参加します。孫が学校にいなくても、参加される方が多くいらっしゃいます。運動会前に3年生が招待状を出し、終了後は3、4年生がお礼状を書きます。
 競技は、1回目は3年生、2回目はお年寄り、3回目は4年生、4回目は再びお年寄りが行います。赤白競技なので、児童たちは勝つために必死です。お年寄りの競技の時も精一杯の声援をします。そして、競技が終われば、勝敗にかかわらず、やりきったというさわやかな表情で退場していきます。一緒に退場するお年寄りの方も、元気な小学生と一緒でうれしそうです。
 今年は、児童とお年寄りが別々に競技を行いましたが、もっと交流が図れる方法がよいという意見が出ました。一つの案として、お年寄りの回には児童が玉を拾って手渡しするというものがありました(そうすれば、腰の痛い人も助かるので、いっそう都合がよくなります)。来年度は、こういった意見を取り入れて、更に接する機会を多くしていきたいと思います。交流だけでなく、年の離れた違う世代が同じ時間を共有することで、優しさがあふれた社会の実現に少しでも寄与できればと思います。


<お礼の手紙> -3年生女子-
 3、4年生の玉入れにさんかしていただき、ありがとうございました。とても楽しかったです。おじいさん、おばあさんが玉入れにさんかしてくださったおかげで、練習のときよりも多く玉を入れられたと思います。来年も何かのきょうぎにさんかしてください。楽しみにしています。   
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【一宮市立小信中島小学校】虫さがし〜地域の方に支えられて〜

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 本校では、1年生が毎年10月に、地域の方が所有されている校区内の畑を借りて「虫さがし」を行っています。この活動は、生活科の単元に位置づけられていますが、最近では草むらのある空き地等はほとんど見られなくなり、虫を探すのも一苦労です。しかし、本校の児童は、地域の方の御好意により、虫を探してつかまえるという体験をさせていただいています。
 活動後には、子供たちが、「こんなにつかまえたよ」「えさは何がいいかな?」などと話している姿が見られました。
 こうした活動以外にも、登下校の見守りや本の読み聞かせなど、様々な分野で地域の方が学校を支えてくださっています。今後も、地域と学校の連携を密にし、子供たちの心を豊かに育んでいきたいと思います。

【蒲郡市立大塚小学校】 地域のみんなで力を合わせて

 南に三河湾、北に御堂山を望む自然豊かな本校では、毎年、東大塚・西大塚・相楽の3地区で、地域の方とのふれあい活動が行われています。大人や中学生が準備に頑張る姿を見て、楽しみながらも、いつかは自分たちがその伝統を受け継いでいくんだという気持ちが感じられます。
 また、地域の方や保護者、中高校生と力を合わせて行っている海岸清掃は、自然を大切にし、地域社会の一員としての自覚を高めることをねらいとしています。

<6年児童の日記> 〜相楽地区ふれあい活動〜
 相楽ふれあい活動は、大人が協力して、盆踊りのやぐらを組むことから始まります。大変だけど、みんな楽しそうに笑顔で頑張っています。今年もビンゴ大会では、かわいいタオルやおもちゃなどの景品が並び、とても盛り上がりました。来年は、中学生として、金魚すくいや風船つりの手伝いをしたり、かき氷やジュースを作ったりします。みんなと協力して、楽しいふれあい活動になるように頑張ろうと思います。

<4年児童の日記> 〜海岸清掃〜
 海岸清掃はとても疲れました。とても暑くて、草がたくさんありました。山ほどあった草が、手にチクチク刺さって痛かったです。ごみ袋に草をいっぱい入れて「もういいか。はぁ〜。」と言っていたら、先生が「まだまだ!踏めばもっと入るよ!」とアイデアを教えてくれて、いっぱい詰め込みました。大きなごみ袋を3枚も使いました。清掃が終わったとき、最初よりとてもきれいになっていて、気もちよかったです。
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【愛西市立八輪小学校】雲の晴れ間から見えたもの

 9月23日(土)。1学期の終わりから準備を進め、9月から練習を重ねてきた運動会当日。その前の週末は台風が接近し、強い雨が降った。天気予報には、運動会当日も雨のマークが。運動会前日の金曜日は午後から雨が降り出したが、予想より早い降り始めに、早く降り終わるのではないかという期待を抱きつつ一通りの準備を終え、当日の朝を迎えた。夜の9時頃、いったん降りやんだ雨は、夜半に再び降り始め、早朝の運動場は時間通りの開催が危ぶまれる状態になっていた。
 児童数109名、職員数は20名に満たない本校だが、運動場は100mのコースをまっすぐ何本もとれるほど広い。運動会開始までの短い時間と少ない職員で開会式に間に合わせるために、早朝から集まった職員が、運動場整備の準備を始めた。すると、同じく早朝から観覧席を確保するために、門の前で並んでいた保護者から「先生、手伝います!」の声が。この思いもよらない一言のおかげで、一緒に並んでいた保護者も運動場整備に尽力してくださることとなった。保護者、職員ともに汗と泥にまみれながら作業を続け、無事に予定時刻に運動会を始めることができた。
 開会式では、雲の晴れ間が見られ、強い日差しが差し込んできたが、それ以上に、学校行事を陰ひなたなく支えてくださる保護者の温かさを強く感じた。学校のため、地域のために率先して奉仕する姿は、これからもこの地域のよさを守り、活性化する原動力となるだろう。私たち職員は、このよき伝統を引き継いでいく児童を、一丸となって育んでいきたいと強く思う一日となった。

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【新城市立鳳来中学校】 相手を思いやる行い〜バスの中で〜

 バスの運転士から、生徒の善行をたたえる電話をいただいた。
 「鳳来中のバレーボール部員が、高師台中学校前のバス停から乗車してきた。土曜日の夕方ということで、バスは混んでいた。バス停には、まだ多くの人が並んでいて、このままでは、バス停に乗車予定の人たちを残して出発せざるを得ないという状況になっていた。そのとき、鳳来中のバレー部の子たちが、何か相談していると思っていたら、『僕たち次のバスでも間に合うので』と言って、全員降車してくれた。おかげで、バス停で待っていた人たちは全員乗車することができた。それだけでなく、バスは遅れることもなく時刻どおりに運行することができた。今の時代、自分さえよければよいということばかりの人が多い中、相手を思いやる心をもった鳳来中の生徒の行いはすばらしい。あまりにもすばらしい行いでしたので電話をしてしまいました。感動しました。ただただ感謝します。」
 後日、バスに乗り合わせた女性からも同じ趣旨の封書が届いた。
 彼らは、このことを尋ねられるまで他言しなかった。
 思いやりにあふれる彼らであるが、バレーボールでは、入学時より期待されながらも、思うような結果が出なかった。しかし、最後の夏の大会で見事市内優勝し、東三大会でも活躍、あと一歩で県大会出場というところまで成長した。優しさとチームワークとあきらめないがんばりが、最後に花を咲かせた。
 彼らからバトンを受け継いだ新チームは、彼ら同様厳しいスタートとなった。しかし、優しさとチームワーク、がんばりを受け継いだ後輩は、今後,大きく成長してくれるだろう。
 生徒の善行は、保護者、地域の方にも伝え、地域ぐるみの善行の輪を広げていくようにした。保護者、地域の方からは、生徒の行動を称賛する声が数多く届いた。

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【豊橋市立豊岡中学校】 地域のために自分にできること

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 本校では、学校5日制に伴って生まれたゆとりの時間を、ボランティア活動に向け、よりよい休日の過ごし方を考える「ホリデーボランティア(以下ホリボラ)」を16年間継続しています。9月24日(日)には、校区運動会ボランティアに取り組みました。生徒の自主的な参加による活動で、地域の一員として、出身小学校校区の運動会の手伝いをしました。生徒の一生懸命な活動に対し、地域の方が「ありがとね」と声をかけてくださったり、中には飲物を差し入れてくださったりする方もいました。生徒からは「地域の一員として、今後も何かをしていきたいと思いました。」「地域の方に声をかけられると、うれしい気持ちになりました。」との感想が聞かれました。
 地域の一員として、地域の方と一緒に取り組める「ホリデーボランテアィア」は、豊岡中の生徒にとって、地域の一員として、地域に貢献できることを改めて気づく、よい機会となっています。

【尾張旭市立白鳳小学校】 あいさつ運動

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 子供たちの人権意識を育むためには、児童一人一人が互いに違いを認め、尊重し合うことが大切です。そのためには、まずお互いに関心をもってよい関係を築こうとする意識が必要だと思います。挨拶を交わすことは、お互いに関心をもっていること、そして、よい関係を築こうとする意識がはたらいている表れであるととらえています。そこで、挨拶することに対する子供たちの意識を向上させることを通して、人権意識を育むために、白鳳小学校では、「あいさつ運動」に積極的に取り組んでいます。
 「あいさつ運動」では、児童会役員が中心となって登校してくる子供たちに元気な挨拶をして、学校全体が明るくなるように活動しています。具体的な活動としては、自分から進んで挨拶することができた子供に、児童会役員がシールを一枚あげています。そのシールを、事前に各教室に設置した掲示物「あいさつの花を咲かせよう」に貼ります。クラスの子供たちの参加率が高ければ高いほど、花はシールによって彩られ、美しくなっていきます。これによって、クラスのみんなで進んで挨拶をしようという一体感と、みんなが「あいさつ運動」をがんばったという達成感をもたせています。「あいさつ運動」の時には、学校中に明るく元気な挨拶の声が響いています。
 そして、「あいさつ運動」週間が終わった後、全学年全クラスの「あいさつの花」を渡り廊下に掲示して、「白鳳小あいさつロード」を作っています。クラスだけでなく学校全体で取り組んだ「あいさつ運動」であることを示すとともに、その成果を見せることで、挨拶への意識を高めています。「あいさつロード」を通った子供たちの中には、「あのクラスすごいね。わたしたちも、もっとあいさつをがんばってしよう」とする姿が見られました。 「あいさつ運動」週間後も、挨拶を進んでしたり、挨拶をしっかり返してくれたりする児童の様子がうかがえました。
 さらに、7月には、地域のみなさんにお集まりいただいて、「地域のおじさん・おばさん運動」を実施しました。また、PTAの方と一緒に取り組む「あさぴーあいさつ運動」では、保護者と児童会が一緒になって地域全体での「あいさつ運動」を展開しています。
 これからも、挨拶することのよさを実感して、日頃から進んで挨拶をして、相手とよい関係を築こうとすることができる子供たちを育成していきたいと思います。

【設楽町立津具小学校】地域と共にあったかい津具小学校

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 本校は、全校児童33名の山に囲まれた小さな学校です。全校児童33名ですが、地域の方と協力をしながら「あったかい学校」を目指して取り組んでいます。
○地域の方とふれあい
 祖父母学級が、毎学期行われています。5月に、1、2年生は音楽の学習を公開しました。おじいちゃんやおばあちゃんに「かっこう」の合奏を聴いていただき、手遊び歌で一緒に遊びました。「せっせっせのよいよいよい」と向き合って歌ったり、「ロンド橋落ちた」を一緒に行ってみたり。近所の方にも来ていただき、みんなで楽しい時間を過ごしました。
○優しい心で
 地域に「偕楽園」という福祉施設があります。偕楽園には、毎年学校で育てた花の苗を届けに行き、お年寄りと交流させていただいています。その他にも、10月に5年生が訪問して車いすを磨いたり、一緒にゲームをしたり、肩もみをしたりしています。また、ブラスバンドの演奏を聴いていただき、お年寄りの方と交流をしています。
○子供写真展
 津具のすばらしさを感じる子供もを育てたいという思いから、一昨年から行っている子供写真展。子供目線の作品には、毎回驚きや感動の連続で、地域の方がわざわざ見に来てくださるほどです。地域の「音読フェスティバル」や「運動会」「学習発表会」などいろいろな機会に見に来ていただいています。今年から、写真の他に俳句や詩・絵も募集しました。四季折々の素敵な作品が集まっています。
 

【豊田市立四郷小学校】 ふれあい学級

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 本校では、毎年9月の始めに「ふれあい学級」を行っています。「ふれあい学級」とは、祖父母の方、保護者の方と児童が一緒に手作りおもちゃを作ったり、語り合ったりする学校行事で、ふれあいを深めたり、お年寄りから学んだりすることを目的にしています。
 今年の3年生は、割り箸で作った鉄砲に、輪ゴムをかけて引き金をひくと輪ゴムが飛んでいく「輪ゴムでっぽう」を作りました。おじいさん、おばあさんが子供の頃よく遊んだおもちゃということで、昔を懐かしみながら作っている様子がうかがえました。「これどうやるの?」の問いかけに、優しい笑顔を浮かべながら答えるお年寄り。出来上がった輪ゴム鉄砲の輪ゴムが、見事、的に当たったときには、「おばあちゃん、すごーい」「さすが、おじいちゃん」と歓声が上がっていました。
 行事後に子供たちが書いた感想には、一緒にできたうれしさや喜びの声があふれ、「ふれあい学級」がお年寄りを敬う気持ちや、家族を思いやる気持ちを高めるよい機会になったことを強く感じました。
<子供たちの感想>
 「ふれあい学級に、おじいちゃんがクラスに来てくれました。輪ゴムでっぽうを作りました。難しかったけど、うれしかったです。やったら、楽しかったです」
 「今日、ふれあい学級で、輪ゴムでっぽう作りました。最初は、分からなかったけれど、おばあちゃんに聞いたらよく分かりました。4年生になったら、何を作るのか楽しみです。」
 「ふれあい学級で、ぼくは、輪ゴムでっぽうを作りました。おじいさんとおばあさんが来てくれました。難しかったけど、作って遊んですごく楽しかったです。おじいさんとおばあさんのおかげです。」

[岡崎市立羽根小学校]「ハピボラ〜学区ぴかぴか大作戦〜」

 岡崎市立羽根小学校では、5・6年学級代表児童らによって構成される企画委員会の発案のもと、「ハピボラ〜学区ぴかぴか大作戦〜」が行われました。1年生と6年生、2年生と5年生、3年生と4年生のペア学級を作り、学区のいろいろな公園の掃除を行いました。台風が過ぎ去った後だったため、どの公園も落ち葉や枯れ枝が多くごみ袋をいっぱいにすることができました。高学年の子が低学年の子に優しく草の抜き方を教える姿、公園までの道のりを交通安全に気を付けながら歩く姿を見ることができました。
 総代さんやみまもり隊の方も手伝ってくださいました。これからも、学区に親しみをもち、進んで活動できる子供たちになってほしいと思います。

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【尾張旭市立西中学校】 その所作、桜色

 西中学校区の小学校の卒業式に出席した。証書授与が終わり、卒業証書の入ったホルダーを各自、いすの下に置いた。送別の呼びかけと合唱が始まる。一人の卒業生が体調を悪くしたのか、途中退場した。感動の中、式は終了した。卒業生の退場時が来た。このままだと、途中退場した子の証書が残ってしまう。自分が退場するとき、取りに行こうかと思った。典礼に従い、卒業生が証書ホルダーを取って起立した。そのときだ。途中退場した子の隣に座っていた女の子が、自分のと、その子のホルダーをさっと取って起立した。腕に抱え胸をはって式場を出て行った。すてきな光景だった。何度も何度も練習した中に、こんな場面はなかったろう。練習にない所作が、とっさに、正しくも、美しくも演じられたこのさまは、すばらしい卒業式に花を添えた。こんなすてきな集団が中学校に入学する。いつもの、わくわく感に、プラスαで、入学式を迎えた。
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