【田原市立田原中部小】 夢育活動「渡辺崋山」

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 本校では、5年生の夢育活動(総合的な学習の時間)で、「渡辺崋山」を取り上げています。渡辺崋山は、郷土の偉人です。江戸時代の城下町を校区とする本校にはとりわけ縁があり、校歌にも「人間崋山先生を慕う学風麗しい」とあったり、学芸会の伝統的な演目として「崋山劇」があったりします。
 子供たちは、渡辺崋山について調べ学習をして、家族や地域(田原藩)のためにがんばったすばらしい人物であることがわかりました。本校に長く続く崋山劇に関心をもった子供たちは、崋山劇に詳しい地域の方やかつての出演者から崋山劇への思いを聞きました。自分たちも伝統を受け継ごうという気持ちを強くし、昨年11月の学芸会で崋山劇「板橋の別れ」を立派に演じました。
学芸会を含め「渡辺崋山」の学習を終えた子供の感想を紹介します。
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ぼくにとって、崋山先生は、「人々が見習うべき存在」です。学習する前は、なんとなくすばらしい人というイメージしかありませんでした。学習を進める中で、崋山先生がしてきたことに驚きました。ぼくが見習いたいことを紹介します。それは「人間が大きいところ」です。先生は父親のために薬を買いに行った帰り道、大名行列の武士から乱暴され、ひどい目に遭います。それでも先生は、その武士を恨むのではなく、学問に励んで、その武士たちの上に立って見返してやろうと考えました。
 ぼくは、小さなころから、ちょっとしたことで怒ってしまうことがありました。後になって考えれば、心が弱かったと思います。5年生になった今では、ぼくを助けてくれる人が周りにいることに気付きました。腹が立つことがあっても、気持ちを抑え「自分」という人間を大きくしていきたいです。(現6年生男子)
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【刈谷市立朝日中】命の授業

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 本校では、校訓「まごころ」のもと心の教育推進活動の一環として、PTA主催の教育講演会を行っています。今回の講師は、元中学校教師の腰塚勇人氏でした。テーマは「命の授業」でした。たった6分の動画に30万人が泣いたという奇跡の実話をもとにしたお話をされました。スキーの事故により首の骨を骨折し「一生寝たきり」を宣告され、自殺未遂までしながら、家族や生徒の応援、そして、それを支えてくれた人々への感謝の心により復活を遂げた体験をもとに、命の大切さ、生きることの素晴らしさを麻痺が残る姿を見せながら、心から心に伝わる授業をされました。その中で紹介された「5つの誓い」は、次の通りでした。
・ 「口」は、人を励ます言葉や感謝の言葉を言うために使おう。
・ 「耳」は、人の言葉を最後まで聴いてあげるために使おう。
・ 「目」は、人の良いところを見るために使おう。
・ 「手足」は、人を助けるために使おう。
・ 「心」は、人の痛みがわかるために使おう。
話す、聴く、見る、手足を動かすことに何の不自由もない自分たちにとって、心に響く5つの誓いでした。また、腰塚氏は、生徒に向けて「ドリー夢(ム)メーカー」となって命の喜ぶ生き方をしてほしいと熱く語ってくださいました。その他にも「パワーチャージャー:勇気・応援してくれる人」、「ほっとマン:心のほっとする人」、「ON(オン)人:やる気のスイッチを押してくれる人」など、人に勇気と元気を与える人になってほしいというメッセージもありました。生徒の感想には「腰塚さんが何度も語ってくれた『ドリー夢(ム)メーカー』になるには、『頑張ろう』とか『ファイト』とか人がやる気になる言葉を使うことが大切だということを知りました。私も『ドリー夢(ム)メーカー』になれるように頑張っていきたいです」と前向きにとらえる生徒の姿が見られました。            

【南知多町立大井小】豊かな情操を育む活動「音楽鑑賞会」〜ハープの調べ〜

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本校では、去る3月9日(月)に知多郡美浜町出身の世界的に有名なハープ奏者大竹香織さんをお招きし、「音楽鑑賞会」〜ハープの調べ〜を開催しました。プロとアマチュアの音楽家が集う「知多半島春の音楽祭2015」のプログラムの一つとして、南知多町教育委員の池戸義久様の計らいで実現しました。当日は全校児童96名の他、保護者、近隣の小学校児童や保育園児、町民も含め約250名が耳を傾けました。
 クラシック曲「モルダウ」や「エリーゼのために」、NHK復興支援ソング「花は咲く」など全5曲を優しい音色で演奏してくださいました。演奏の合間には児童が楽器に触れたり、ハープを始めたきっかけなどを自己紹介したりする時間を作ってくださいました。 大竹さんは3歳の時、事故で左手小指の一部を失ってしまったそうですが、好きな音楽と関わりたくて、小指を使わず演奏できるハープを始めたそうです。「私は指のことをずっと気にしていたけれども、周りの人は何とも思っていないことにやっと気づいた。」と児童に語りかけ、「決して短所を気にして自己嫌悪に陥らないで、自分の長所を伸ばすことに力を入れてほしい。」と素敵なメッセージを届けてくださいました。
 鑑賞会後、2年生女子児童は、「かおりさんはこゆびがなくてもハープをひいていてすごいなあと思いました。私もかおりさんみたいに、あきらめない人になりたいです。」また、6年生男子児童は「ハープはとても大きくて、重そうでした。ハープの音を聞くのは初めてでしたが、すごくきれいな音でゆったりとした感じがして、すごく気持ちが落ち着きました。」という感想を書いていました。
 目の前で生の”本物の演奏”を聴く体験を通して、児童は撥弦楽器の演奏の仕方に興味をもつとともに奏でられる深く美しい音色に心を揺さぶられ、豊かな情操が育まれたことと思います。また、思いがけず、大竹さんの生き様に触れる感動的な場面にも恵まれ、児童のみならず参加者全員にとって心温まる鑑賞会となりました。