【知立市教育委員会】道徳教育の充実に向けて

〈知立市の取組〉
 昨年度、市内十校の教務主任を中心とした「学力向上研究推進委員会」では、道徳を取り上げました。「考える道徳の授業を行うための授業展開」「評価の具体的な方法」について研究し、市内全小中学校での道徳科授業の充実を推進してきました。また、道徳の指導員が各校に対し研修や指導を行ったり、外部講師を招いて教員研修会を行ったりしました。教師が学ぶことで、道徳についての見地を深め、授業実践に生かしています。
〈研究授業では〉
 授業力向上プロジェクトが提案する手だてをもとに授業実践
1「友情」への思いを高める教室環境
 教師の朱書きの入った感想や、子供たち同士がコメントし合った感想を教室に掲示しました。教師と子供、子供と子供の関係を授業の中で築いていく布石が見られ、「友情」への思いを高める教室環境が、子供たちの活発な話合いに結びつきました。
2「たずね歩き」の実践
 自分の考えを伝えたり、友達の考えを尋ねたりする活動を実践しました。自由に歩き、様々な考えに触れ合う場になりました。多くの友達に自分の考えを伝えるため、発言に対しての自信をもたせることにもつながりました。また、多様な意見に触れて、自分の考えを見直す子供の姿も生まれました。
3「サインボード」の活用
 話合いやたずね歩きの際に、自分の立場が視覚的に分かるように、サインボードを活用しました。たずね歩きの際には、胸についたサインボードの色(赤・青・黄色)を見て、立場の違う友達と効率よく交流をする姿が見られました。机に立たせるサインボードから、胸につけられるように、組立てを工夫してあります。
〈教師の授業力を高めるために〉
1書籍の貸し出し
 これまで実践した教科や学級経営に関する書籍の貸し出し
2指導案の掲載
 今までの実践の指導案をデータとして書庫内にアップ
3実践授業のDVD
 各学校に配布し、今後の実践で活用する