【みよし市立三好丘小学校】特別の教科 道徳 3年「心をしずめて」

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 中学年は、友達との関わりの中で、加減を知らずにやり過ぎてしまったり、気持ちの切替えに時間を要してしまったりすることがある。その中には、悪気なく起きてしまったトラブルに対して、許すことができずに、物に当たる児童や、同じようにやり返してしまう児童もいる。そこで、友達との関わりを振り返り、感情的にならずに、心をしずめて穏やかな気持ちになることができれば、相手のことが理解でき、尊重できることに気付かせたいと考えた。
 本実践では、主人公が、友達に腹を立てた場面を取り上げ、主人公の気持ちを考えた。「せっかく上手くできたのに」という友達に対して、「許せない」という気持ちと、「終わったことは、仕方ないからやり直せばよい」という友達に対して「許す」という二つの意見が出た。その後、「友達の悲しそうな顔を思い浮かべて、主人公はどんな気持ちだったのか」を考えた。すると、主人公の「あんなに怒ることだったのか」という後悔の気持ちに気付き始めた。最後には、友達の家を目指して走る主人公の気持ちを考えることで、自分にも非があったこと、友達は誠意をもって謝ってくれたことなどに気付き、自分のとった行動に目を向ける児童の姿が見られた。
 授業の始めは、友達に対して「許せない」気持ちを抱く児童が多かったが、授業を終えて、友達が主人公にしたことよりも、主人公が友達にしてしまったことへの後悔に気付いた児童が多く見られた。感情的にならずに、心をしずめて穏やかな気持ちになって考えてみることの大切さに気付くことができた。