【知多市立新田小学校】1年生「はしのうえのおおかみ」の授業実践

 道徳科の授業では、教材の主人公の心情に寄り添う学習、問題解決的な学習や体験的な学習による授業展開も使い、児童の多様な価値観を引き出す工夫や、自分事として捉える工夫をし、児童の心に響く授業実践を着実に積み上げることに心掛けて取り組んでいます。
 1年生の「はしのうえのおおかみ」の授業実践を紹介します。本資料は、主人公のおおかみが、自分よりも弱いうさぎたちを相手に、おもしろがって意地悪を続けますが、自分よりも強いくまに親切にされ、自分の行為を振り返り、優しい心で親切にするという内容です。
 授業では、黒板に一本橋や登場する動物たちの絵を掲示して、話の内容をつかませるとともに、意地悪をされたうさぎたちの気持ちを想像させるようにしました。そして、考えたことを近くの児童と伝え合う場面をつくることで、より多くの児童が、他の児童に自分の考えを伝えられるようにしました。くまに優しくしてもらったおおかみの心情の変化を話し合った後で、翌日、うさぎたちに出会う場面は、床に一本橋に見立てた紙を敷き、おおかみとうさぎのお面をつけさせて役割演技をさせることにしました。この体験によって、他人に親切にすると相手だけではなく、自分もよい気持ちになることに気付くことができました。最後に、自分自身の生活を振り返り、他人に親切にしていこうという気持ちを高めることができました。
 これからも、児童が物事を多面的・多角的に考え、自己の生き方についての考えを深められる授業の実践に努めていきたいと思います。
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