【犬山市立栗栖小学校】 相手の気持ちになって

 本校は、犬山市の北部に位置し、清流木曽川を望む全校児童18名の小規模校である。全校児童全員で行事や活動に携わるため、どの児童も協力性があり、大変仲がよい。しかし、その反面、相手のことを深く考えず、よかれと思って手を差し伸べてしまう傾向がある。そこで「相手の気持ちになって考える」ことについて1年生から4年生までの4学年合同で、道徳科授業実践を行った。
 しっぽのないおたまじゃくしのタマが、みんなと一緒に運動会に参加するためにはどうしたらよいのかを考える「おたまじゃくしの運動会」という教材を活用した。授業を行う際には、低学年でも話の内容やタマの気持ちが理解できるよう、大型テレビで視覚的支援を行ったり、動作化して気持ちを考えたりするなど、タマの本当の気持ちに迫ることができるようにした。子供たちは、「しっぽのないタマが、どうしたらみんなと一緒に泳ぐことができるのか」を真剣に考え、自分の考えを発表することができた。友達の意見を聞いて、更に別の意見を出す場面も見られた。子供たちの振り返りは、以下の通りである。
・最初に、タマがどうしてほしいのかを聞くことが大切だと思った。
・タマにとって何が大切なのか、じっくり考えることができた。次からは困ってる友達にすぐに何かしてあげるのではなく、どうしてあげるとよいのか、しっかり考えたい。
 本授業で学んだ「相手の気持ちになって行動することの大切さ」を、今後の学校生活で生かし、今以上に、互いに思いやる児童の育成を目指していきたい。

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