【豊川市立御津北部小学校】地域の方と一緒に米作り

 本校では、毎年5年生が、総合の時間に、学校近くの田んぼを借りて、米作りを行っています。
 今年は、5月8日に、地域に住んでみえる田んぼの先生を招いて、1年間の流れや米の種類についての話を聞いた後、種まきをしました。「おいしい米がとれるといいね」「早く芽が出ないかな」と楽しみな様子で作業をしました。
 1週間後には、芽が出た様子を観察しました。芽が出たことに感動し、「すごいね」「たくさん出ているよ」と米の成長がより楽しみになりました。
 苗が大きくなったところで、田植を行いました。田んぼの先生から田植の仕方を教わりました。学校支援ボランティアの方や保護者の方々にも応援していただき、約2時間かけて、田植が終わりました。
 子供たちは、夏の間、畦の草取りなどをしました。そして、稲が黄色くなってきた頃に、稲刈りと脱穀を行いました。夜中の雨で田んぼがぬかるんでいないか心配しましたが、地面もしっかりと乾き、晴天の下で作業することができました。今年は、はざかけをせず、一気に脱穀まで行いました。
 収穫した米は、精米して、5年生で袋詰めをし、5年生で分けるだけでなく、田んぼの先生や地主さん、毎年11月末に行われるPTAバザーに出品し、地域やPTAの方々にも披露しました。
 また、収穫後のわらも無駄にはしません。地域の方々に教わり、しめ縄を作ったり、リースを作ったりしています。
 本校の校歌には、「田園広き広石に」の歌詞があり、校区には「神子田」「五反田」「後田」など、田んぼにゆかりのある地名が多くあります。米の学習を通して、地域や日本の伝統について、広く関心を深めてほしいと願っています。子供たちは、貴重な体験をさせていただいたことへの感謝の気持ちを多くの方々に伝えていきたいと考えています。