【南知多町立師崎小学校】考えを深める道徳科の授業づくりを目指して

 昨年度から、「豊かな心をもった児童の育成−考えたり、議論したりして、考えを深める道徳の授業を通して−」という主題で研究を進めています。低学年は、めあてを「自分の考えをもつとともに、友達の考えも大切にする」、高学年は、「みんなで話し合ったり議論したりして、考えを深める。そして、自分を見つめ直す」と設定しました。
 本年度は、昨年度の授業実践の反省をもとに、発問の工夫や振り返りシートを活用した評価の研究を行っています。9月には、相手の立場や気持ちを考えながら広い心で人と接する態度を養うことをねらいとして、「名医、順庵」を教材に、大型ディスプレイを活用し、板書を工夫した実践を行いました。プレゼンテーションソフトと大型ディスプレイを用いて、子供に分かりやすい場面提示や発問を行うことができました。さらに、大型ディスプレイの利用は、板書の簡略化、時間の効率化にもつながりました。
 振り返りシートには、「人の気持ちを考えることがとても大切なんだと思った。失敗を責めたりしないことを心がけたい」「人を許すことができないときがあるので、これからは許せる心をもちたい」といった子供の気持ちが書かれており、相手の立場や気持ちを考えて、広い心で人の失敗を受け止めようとする気持ちを高めることができました。
 今後も、子供たちが価値観を深めていくことができる道徳科の授業を目指し、話合いや議論の場のもち方、教材等の提示の仕方、ワークシートや振り返りシートを活用したポートフォリオ評価なども含めて、研究実践に取り組んでいく予定です。
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