【東浦町立石浜西小学校】2年「友情について考えよう」

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 本学級には、26名が在籍し、そのうちの4名は外国籍児童です。中には、言葉の理解が困難な児童もおり、ふだんの道徳科の授業で、内容の理解にまで至らないことがしばしばあります。そこで、外国籍児童にも積極的に授業に参加させたいと考え、教科書の挿絵を利用した視覚的な教材の活用や、役割演技など体験的な活動を取り入れた授業を行いました。
 最近、学級内での友達とのけんかやトラブルが多くなってきたため、友情に関する資料、「森のともだち」をもとに友達との接し方について考えました。
 まず、森の仲間に意地悪をするきつね「こんきち」の気持ちを考え、ピンチのときに、森の仲間に助けてもらったときの「こんきち」の気持ちと比較するようにして、授業を展開していきました。また、助けを求める「こんきち」の場面では、相談をする森の仲間たちを役割演技で児童に演じさせました。「意地悪だから助けなくてもよい」「でも仲間だから助けないと」「助けに行ったら自分が食べられてしまう」「みんなで助ければだいじょうぶ」など、様々な場合を考えさせると、ふだんは、授業に消極的な外国籍児童も、意欲的に仲間の意見に耳を傾けていました。
 授業の最後に、「こんきちくんは、このあとどうなったと思う」と問いかけると、「意地悪をしなくなった」「みんなを助けてあげるようになった」など、友達を大切にするようになったという意見が多く出ました。振り返りには、「自分も友達を大切にしたい」「友達が困っていたら、自分から助けたい」などの意見が多く見られました。