【一宮市立尾西第二中学校】スマートフォンを題材としての道徳科の授業実践

 生徒たちのスマートフォン所持率が上昇しており、スマートフォンを活用する上で、マナーを守って利用させることをねらいとして、「歩きスマホ」を資料として活用して道徳科の授業を実施した。
 授業のはじめには、ゲームや無料通信アプリをしたり、迷子にならようにするために道案内を活用したりすることから、「歩きスマホを行ってもよいのではないか」という意見が出た。そこで、歩きスマホから実際に起きている事件の事例を紹介した。生徒の発言から、「招いてしまう事故についてどのように思うか」と発問したところ、「そんな重大な事故につながるとは思ってもいなかった」「道案内も止まって確認して、歩きながら活用しないほうがよい」「ぶつかって相手を転倒させてしまって、殺人事件にまで発展してしまうことに驚いた」などの意見が多数挙がった。もともと歩きスマホは、やってはいけないと思いつつもやってしまっていた生徒たちからは、今後は、正しく使っていかなければいけないと思ったという意見が多数出た。
 今回の道徳科の授業から、自分との対話、友だちとの対話を通して、「よい行為とは、自分にとっても他人にとってもよい行為で、自分の行為の軽率な動機にとどまらず、その行為が及ぼす結果について深く考え、責任ある行動をとるべきである」という道徳的価値を深めていくことができた。
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