【清須市立清洲小学校】 道徳科の授業実践

 本校では、平成29年度の現職教育のテーマを、「道徳における問題解決的な学習の指導方法の確立を目指して」として研究に取り組みました。それ以降、毎年、道徳推進教師が中心となって多くの教員が授業研究を行っています。今回は、4年生の教材「心と心の握手」を使って問題解決的な道徳の授業を行いました。
 まず、「親切な人は、どんな人ですか」という問いかけに対し、子供たちからは、「やさしい人」「守ってくれる人」「相談に乗ってくれる人」「いつも支えてくれる人」などの発言があり、本時で扱う道徳的価値への興味や関心をひきつけました。
 次に、主人公のぼくが何に悩んでいるのかを明確にし、道徳的な問題を把握させた上で、「自分が主人公だったらどうするか」という問題を投げかけ、自分のこととして様々な解決策を、子供たちに自由に考えさせました。そこでは、「声をかける」「声をかけない」「その他」に名前プレートを貼り、二者択一ではなく、第三、第四の解決策も考えさせ、話し合いました。話合いでは、「また断られたら自分が嫌な気持ちになるのではないか」「様子を見ている間に転んでしまうかもしれない」などの揺さぶりをかけ、道徳的価値について多面的・多角的に考えさせました。
 展開後段では、「本当に親切な人とはどんな人か」を考え議論することで、親切にすることの大切さや難しさに気付いた様子が見られました。「人の気持ちを気遣ってくれる人」「相手のことを考えて行動できる人」など、導入では自分に対して親切にしてくれる人という発言でしたが、どの子も相手の気持ちや立場を考えて行動することが大切であり、それが親切な行動であるという考えへと変容が見られました。
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