【豊田市立梅坪台中学校】いいとこみつけ

 3年生で、「ぼくにもこんなよいところがある」という教材を用いて授業を行った。自分のよさである「真面目さ」に自信がもてない「ぼく」が、仲間からの言葉により、自分のよさを認めてくれている周囲の目に気付き、自分のよさに誇りをもち、自分ももっと周りのよさに目を向けていこうとする話である。
 はじめに、「自分のよさは?」と聞くと、堂々と答えられる生徒が少なかった。そこで互いの「よいところみつけ」をすることにした。
 生徒本人が、名前を書いた紙を順番に回し、そこにその生徒のよいところを級友が書いていく。生徒たちは、一人につき1分も時間はとれない中、その生徒を思い浮かべ、一生懸命書いていた。30人いれば30通りであり、生徒同士が互いをよく見ているからこそ書ける内容だった。
 最後に、その用紙を、生徒の名前を伏せて読み上げ、誰のことを言っているのか当てる活動をした。自分が書いたコメントを読み上げられた生徒も、当ててもらった生徒もとてもうれしそうな顔をしていた。
 級友のよさに目を向け、自分のよさに自信と誇りをもつきっかけとなる時間となり、教室がとても温かい雰囲気になった。