【愛西市立佐織中学校】 情報モラルについて学ぶ

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 生徒指導に関する問題が、低年齢化している昨今、スマートフォンの普及に伴い、SNSによるトラブルが年々増加しているように感じます。本校でも、道徳科や学活を活用して、情報モラルに関する授業を行っています。スマートフォンやSNSに関する問題は、生徒だけではなく、保護者も共に考えていく必要があると思います。
 また、本校では、学活を活用し、他者の立場や考えを受け入れた上で、自分の意見や考えをきちんと主張するコミュニケーショントレーニングを定期的に行っています。その一環として6月の授業公開では、「断り方を考えるエクササイズ」を行いました。
 「SNSのグループにおいて、友達に対する『心ないかきこみ』があった時」という場面設定をしました。「あなたならどうしますか?」という問いかけに対して、生徒たちは「面倒なことに関わりたくないので、既読無視をする」という意見が、大半を占めました。さらに小グループにおいて話合い活動に取り組み、自分の考えや友達の意見を共有しました。
 授業の終わりに自己を振り返る場面では、「自分も無料通信アプリのグループに入っているけど、もしやめた方がよいという言葉を伝えるならば、個人の無料通信アプリで伝えればよいかなと思った」「自分で考えて、荒れそうなグループにはできる限り入らないようにしたい」「SNSだけではなく、ふだんの会話から自己主張ができるとよいと思った」「SNSは、相手の顔とかが見えないので、何でも話せてしまう。でもそれを悪口に使うことはよくないことだと思った」といったような意見が出ました。SNS上のトラブルに対して、自分事として捉え、考えることができました。
 また、保護者の方もこの授業を参観し、親子でSNSに関するトラブルにどのように対応すればよいか考える機会にもなりました。その後の「親子スマホ教室」では、現在の親子が直面している、スマートフォン等に関わる様々な問題について、予防医療研究所代表の磯村毅先生を講師としてお招きして、お話を聞かせていただきました。PTA会長さんが、お礼の言葉でも述べていましたが、改めて「親子で話し合うことの大切さ」を感じるとともに、学校としてもこの問題に対してもっとできることがないかを考えるきっかけをいただくことができました。