【岡崎市立宮崎小学校】「おはなしタイム」が友達の思いを受け入れる下地づくりに

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 本校では、朝の15分の帯時間に「おはなしタイム」という活動を設けています。あるテーマについて互いに意見を交換し、話し合う活動を毎週積み重ねることで、自らの考えをもち、他者の意見を聞く中で自分の意見を見直し、視点も新たに自分の意見を構築し直す経験を積み上げます。それによって、子供たちの思考力・判断力を鍛えることをねらった活動です。基本は学年別の少人数による話合いを行っていますが、月に1度は「全校おはなしタイム」と銘打って、縦割りの異学年グループによる話合いも行っています。テーマは、「ドラえもんの秘密道具、一つだけ手に入るなら何がいい」といった楽しいものから「うそって、本当についてはいけないのかな」といった道徳にかかわるものまで、様々な事柄を取り上げています。
 「おはなしタイム」を始めた当初は、かたくなに自分の意見にこだわったり、友達の意見のよい点がなかなか認められなかったりと、話合いが平行線をたどることもしばしばでした。しかし、話合いの経験を重ねることで、友達の考えにきちんと耳を傾ける、友達の考えのよいところを見つける、友達の考えも踏まえた新たな自分の考えを生み出すといった姿が、学年に応じた形で見られるようになってきています。
 その成果でしょうか、日常生活の中でも、相手の思いを受け入れた上で発言をしたり、自然と相手に配慮した行動をしたりする子供たちの姿を見かけることが増えてきたように感じます。今後、さらなる効果を期待して、道徳に関するテーマも充実させながら、「おはなしタイム」の実践を重ねていきたいと考えています。