【豊橋市立豊岡中学校】 生徒の心を耕す教育活動

 本校は、生徒の心を耕す教育活動として、毎年、「教育講演会」を行っている。本年度は、フォトジャーナリストの安田菜津紀氏を講師に迎え、『紛争地、被災地に生きる子どもたち』の演題で、御講演をいただいた。東南アジアや中東、アフリカ、日本国内で貧困や災害の取材を続けている氏の講演は、臨場感あふれる画像と、生徒をぐいぐい引き込む語り口で、終始圧倒された60分であった。
 終了後の生徒の感想からは、「世界には、学校に行けない子供や、紛争地帯で暮らしている子供がいることを知り、今の自分たちの暮らしが、あたりまえでないことが分かった。これから学校で過ごす時間を、あたりまえと思わずに大切にしていきたい」といったものが多く見られた。生徒たちの前向きさと、感謝の気持ちが高まったすばらしい講演会となった。
 また、本年度の第1回「学校保健委員会」を学年別に行った。1年生は、「自己肯定感」について、2年生は、「薬物乱用防止」について、3年生は、「性感染症」について、それぞれの内容で外部講師を招いての講座を開催した。1年生の講座では、自己開示のエンカウンターやソーシャルスキルトレーニングなどの実践を通して、I(アイ)メッセージの大切さや悩んだときの相談の仕方を学ぶことができた。講座を終えた生徒たちの笑顔や関わり方に、ふだん以上の温かさが感じられた素敵な時間となった。
 今後も、専門的でより具体的な話の聞ける外部講師を積極的に活用するとともに、ふだんの学校教育活動における道徳教育の推進をすすめ、生徒の心を育んでいきたい。

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