【長久手市立東小学校】ゲームに潜むネット被害

画像1 画像1
 保護者から、ゲームやスマートフォンの扱いについて「子供の方が詳しくてついていけない」などの不安を抱えているという話が聞こえてくる。その一方で、ネット利用などのルールを特に決めておらず、インターネットに関する問題について無関心な家庭もあるようだった。そこで、保護者が来校する機会を考慮し、授業参観で6年生を対象にゲームから始まった「ネット被害」についての授業を行った。
 授業では、文部科学省の情報モラル教材「軽い気持ちのID交換から」を利用した。ネット被害の実例を動画で見て、感じたことや問題点を話し合った。自分たちの身近なゲーム機からトラブルに巻き込まれていく主人公の様子を見て、「主人公の親がゲーム機に見守り設定しないのもいけないよね。」「今はIDなんか交換しなくてもゲームで話したりすることができるよ。」など、多くの意見が教室を飛び交った。保護者たちはネットの進歩の早さに驚いた様子だった。
 児童の振り返り学習プリントには「変なメールが来たら、親に相談してから決める。」「写真や個人情報を教えちゃだめって知っていたけど、これからはネットで知り合った人を簡単に信用しないようにしたい。」など、ネット上の見えない相手と交流することの怖さを理解し、今後気を付けなければならないことを書くことができていた。また、保護者の感想欄には「親世代の私たちが、案外ネット上の怖さをよく分かっていませんでした。今日の授業は本当に勉強になりました。親子でネットについて具体的にどうしたらよいかを話し合うよいきっかけになりました。」など、家庭でのネット環境の設定や親子間での約束を再確認した感想が数多くあった。