【豊田市立梅坪小学校】低学年での情報モラル授業の実践

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 低学年では、親切のつもりでしたことが、かえって迷惑になってしまうことがしばしばあります。そこで、道徳の時間に、「親切心から友達の作品に手を加えてしまい、かえって嫌な思いをさせてしまう。」という資料を取り上げ、相手の気持ちに添った親切について考えさせたいと思いました。
 資料では、あかねがコンピュータを使って描いた自画像に、ゆうたが手を加えてしまいます。ゆうたは親切心から行ったのですが、あかねは、自分の作品を傷つけられたという思いが強く、ゆうたのした行為に対して強く反発をしてしまいます。
 授業では、初めにうれしい親切とうれしくない親切について考えさせました。そして、資料の中のゆうたが、あかねの絵に手を加える場面までを提示し、ゆうたの気持ちについて話し合いました。「気持ちはわかるけど、いけないことだ」という意見が多く出されました。また、「あかねさんに聞いてからやるべきだ」という意見も出されました。いけない理由として「絵は自分のものではなく描いた人のものだから、勝手に手を加えてはいけない」という意見も出されました。資料の最後にあかねが、手を加えられた絵を見て、泣き出してしまいます。授業の最後には、あかねの気持ちに共感する感想を書いていました。
 子供たちは自分がされていやだと感じることでも、立場が変わるとついやってしまいがちです。今後も、友達の気持ちを尊重することの大切さについて考えさせる授業を行っていきたいと思います。
資料出典:豊田市教材データベース「POTETO」授業推進資料