【豊田市立小原中学校】地域とともに育つ心の教育

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 学区内にある小原福祉ビレッジには「小原学園(福祉型障がい児入所施設)」「小原寮(一般知的障がい者援護施設)」「小原安立(認知症対応型老人施設)」の3つの施設がある。それらの施設との交流を通して障がいのある人との接し方や思いやりの心を学ぶため、「小原学級」(小原学園にある三好特別支援学校)とは毎年、1年生が訪問し、ゲームなどを行い交流を深めている。また、学校祭での太鼓の披露や周回鍛錬で共に歩くなど共に活動する触れあいの機会を設けている。
 「小原安立」とも交流しようと、所員の方に集会で、施設の概要について説明していただいた。話を聞いた3年生は、日曜日に訪問し、入所者の方と話したり昼食サービスを手伝ったりした。そこで働く人々とも接することで、仕事への思いや入所者への接し方を学ぶことができた。様々なボランティア活動に参加した生徒は、「また行きたい」と年数回参加し、所員の方からは「中学生から元気をもらっている」「入所者の方が中学生と話をしているときはすごく元気である。また、来てほしい」と話されていた。
 「小原寮」との交流についても積極的に進めている。全校集会で、所員の方に小原寮の施設について説明してもらった。本年度は、掃除の時間に一緒に活動したり、給食の時間の交流を進めるなどしたりして、障がいのある人たちへの理解を深め、思いやりの心、同じ地域に住む人という意識を育てている。
 また、この他にも地域のボランティア活動に積極的に参加している。夏休みの小原地区の「ボランティア体験隊」には全校生徒の半数以上が参加し、10月に行われる地域の「ふくし祭り」には吹奏楽部が参加したり、模擬店の手伝いに約半数の生徒が参加したりするなど、地域に貢献している。地域も中学生の参加を楽しみにして行事を計画している。