〔豊橋市立多米小学校〕 情報モラルの実践〜家庭でのメディアの使い方を見直そう〜

 多米小と東陽中合同で、「家庭でのメディアの使い方を見直そう」というテーマのもと学校保健委員会を実施した。この会は、児童生徒だけでなく、保護者・地域の方々・教師がともに考える会として実施している。
 小学校1年生から中学校3年生までの児童生徒を対象にした生活点検アンケートの結果から、学年が上がるにしたがって、ゲームや携帯電話・パソコンの長時間利用が浮き彫りとなった。メディア機器は生活に便利なものであるが、使い方を誤ると大きな問題や事件に発展してしまうことを子供たちは知り、正しい使い方をしなくてはいけないことを学んだ。児童生徒の意見だけではなく、家庭の声を聞く場も設けた。「子供が勝手にダウンロードをして困る。」「夜中まで友達と無料通信アプリで会話をして,やめられない。」「通信内で言葉が乱暴になり、友達とのトラブルに発展した。」などの意見から情報モラルの問題が身近な問題であることを実感することができた。
 子供たちは学校保健委員会に参加することで、多くの意見をもつことができた。「メディア機器がコミュニケーションの道具としてよい方にも悪い方にも使えるので、使い方に気をつけないといけないと感じました。」「夜9時以降は友達と連絡しないというのをみんなが守らないといけないと思いました。」参加した保護者の方からは「メディアの使い方は、家庭でルールを決めることが必要です。しかし、続けて守れるように学校が声かけをするなど連携が大切と感じました。」という感想をいただきました。
 このように小中が連携して学校保健委員会を実施し、保護者や地域の方々にも参加を呼びかけることで、地域が一体となって子供たちの生活習慣を振り返るとともに情報モラルの意識を高めることができた。