【豊川市立豊川小学校】4年生の情報モラル教育実践

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 4年生では、無料通話アプリなどのメッセージアプリケーションを使ったときに起こりうるすれ違いを扱った資料「あなたはどう思う?」を通して、伝えたいことを正しく伝えることの難しさについて考えました。導入として「無料通話アプリを使ってメッセージのやり取りをしたことがある人」と尋ねると、ちょうどクラスの半数の子が手を挙げました。中には、日常的に友達とやり取りしている子もいました。資料に載っていたやり取りは、次の通りです。

 友達:明日、図書館に行く?
  私:わたしは、いいよ。
 友達:なんで行くの?
  私:もう行かないから。

 資料を提示した瞬間、「自分から誘っといて、なんで行く?って聞くなんて、意味分からん」「なんでは、何でってことだよ。自転車?車?とか」など、それぞれが受け取った意味をつぶき始めました。そこで、4人のグループになって「何を伝えたかったのかな。でも、どう伝わってしまったのかな」ということについて話し合いました。
 途中で「どうしてこんなにすれ違いが起きてしまったのかな」と投げかけると、「声の上げ下げ(イントネーション)が、無料通話アプリだと分からないから、どうしても勘違いしちゃう」「言葉が短すぎるから、うまく伝わらない」という意見が出ました。メッセージのやり取りは便利だけれど、すれ違いが起きやすいということを実感したようでした。無料通話アプリで友達と喧嘩をしたことがある子は、「相手がどういう気持ちで送ったか考えたい」と振り返りに書いていました。
 授業前は、4年生で無料通話アプリを扱うには少し早い気がしていました。しかし、日常的に友達とやり取りをする今だからこそ、伝えたいことを正しく伝えることの難しさについて考えることの重要性を感じました。