【愛西市立佐織中学校】 涙の登山

 5月、2年生は野外活動で岐阜県の乗鞍青少年自然の家で2泊3日を過ごしました。2日目は、ふだんの生活では目にすることのできない雄大な自然を感じながら、全員で登山に参加しました。前半は険しい道もありましたが、順調に登山でき、お昼ごはんを楽しみました。少し休憩したのち、いよいよ後半。さすが中学生。まだまだ元気いっぱいで、後半の道のりに期待を膨らませている生徒が多くいました。しかし、もともと体力がなく、できるところまで頑張りたいと言っていた生徒にとってはつらい道のりの始まりです。それでもゴール目前まで何とか頑張って登山を続けていましたが、もう限界の生徒もいました。その生徒はリタイヤという形をとることになりました。クラスがゴールしたのち、いつも元気いっぱいの女の子が担任のところにきて、「○○ちゃん(リタイヤした子)はどうなりましたか?」と聞くのです。「今はもう部屋に戻って休んでいるよ。」と答えると、ボロボロ泣き出し、「私がどうしてもっと早く気づいて、声をかけてあげられなかったんだろう、何かが変わったかもれないのに・・・。」と話し出したのです。その気持ちをとてもうれしく思いました。また、他の生徒もつらい子のために何も言わずにペースを落としてくれたり、手を貸してくれたりしたクラスの子たちの温かさや成長を感じた素敵な1日になりました。
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