【瀬戸市立光陵中】さくらんぼ学園との交流

 光陵中学校は、瀬戸市立瀬戸特別支援学校(愛称さくらんぼ学園)の中高等部と校舎を共有している全国でも珍しい学校です。今年度も、新入生を迎える会や合同避難訓練、交流授業や給食交流、地域清掃や餅つきなど、様々な交流を行ってきました。その中でも、特に印象に残った、新入生を迎える会での心温まるエピソードを紹介します。
 中学校では、どこの学校でも新入生を迎える会を開催しますが、本校の新入生を迎える会は、さくらんぼ学園と合同で行います。今年度、生徒会役員から「さくらんぼ学園の校歌を全校生徒で一緒に歌いたい」という申出がありました。生徒にその理由を聞くと、前年度の新入生を迎える会でさくらんぼ学園の校歌を聞いたときに、CDからの音楽とさくらんぼ学園の先生の声しか聞こえず寂しかったとのことでした。本番までわずかな時間でしたが、効率よく練習し、歌詞カードを見ながら歌うことになりました。
 新入生を迎える会の本番、光陵中学校の校歌斉唱の後、さくらんぼ学園の校歌。光陵中の校歌に勝るとも劣らないほどの大きな歌声が体育館に響き渡りました。さくらんぼ学園に「友情の花」を贈呈した後、さくらんぼ学園の生徒が退場するとき、車いすを押す先生の中には目頭を押さえながら退場される方の姿も見られました。
 さくらんぼ学園の生徒と光陵中生徒の交流の輪が、このような形で表れてきていることに感動しつつ、光陵中の生徒の優しさと温かさが育ってきていることも感じました。これからも、自然な交流を通して、生徒の心が育っていくことを願っています。
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