【岡崎市立翔南中】情報モラルについて考える道徳授業を行いました

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 現在、スマートフォン等の携帯端末の普及率は高く、愛知県内の小中学生の所持率も高い。携帯端末を所持しているか否かで生活の中に不平等感が生じることも起こり得る。スマホの所有や使用が公平性を侵す可能性があることについて知り、公正・公平を保つために自分ができることを考えるとともに、正義を重んじる心情を実際の行動に移せるようにすることを目指して、全学年の道徳で「生徒会役員選挙」という岡崎市情報教育推進委員会作成の資料をもとに授業実践を行った。
●本資料のあらすじ
 中学校で初めての選挙で選挙管理委員になった主人公は、選挙管理委員の役割の重要性を実際の活動を通して徐々に実感し始めていく。主人公は帰宅後に最近買ってもらったスマホでコミュニケーションアプリを開くことを毎日楽しみにしている。ある日、主人公がいつものようにスマホのコミュニケーションアプリを開くと、生徒会役員に立候補した親友の田中がコミュニケーションアプリ内のグループのメンバーを相手に選挙活動をしていた。選挙管理委員である主人公は、スマホを使用して選挙活動をすることに対して疑問をもつグループのメンバーから、スマホを使用しての選挙活動をすることの是非についてコメントを求められる。
●授業を終えて
 本資料を用いて公正・公平性に基づいて行動する気持ちを高めることを目指して授業を行った。資料を読んだ後、2つの発問を行った。「自分のスマホを持っている人が,それを使って生徒会選挙で自分をアピールすることについて,あなたはどう考えますか」という第1発問の後には、「携帯端末を持っている子と持っていない子の間で不公平が生じるからやめた方がいい」や「選挙で当選する人の資格が、機器を持っているか否かに左右されてしまうのはいけない」等、公正・公平性に基づいて行動したいという内容の意見が多く出された。その後、メッセージを受けた主人公はこの後どうコメントしたり,行動したりすればよいかについて自分の考えをワークシートに書く時間を設けたところ、「選挙管理委員として不公平にならないように『これ、ダメだよ』と返信するのがいいと思う」や「先生や選挙管理委員会のメンバーに報告して、他の人も同じようなことをしないように全体で呼びかけるべきだと思う」等の意見が出された。最後に本授業から考えたことをワークシートに書く時間を設けたところ、「携帯端末を持っている、持っていないということで不公平が起きないように一人一人が考えていくことが大切だと今日の授業を通して思いました」という感想があった。スマホ等の携帯端末は便利であるが、使用する際には公正・公平性に基づいて行動することも大切であることを学んだ時間となった。