【刈谷市立日高小】情報モラル教育実践

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 児童に情報モラルに関する問題への理解を深めようと思ったとき、どのような問題があるのかを考えてみると、ネット上だけでなく現実にも通ずるような、「対人関係」の問題が目立っている。そのような問題への理解を深めるためには、まず人との正しい関わり方について考える必要があると思われる。そこで、対人関係における関わり方を振り返るために、学級ソーシャルスキルについて考えた。

 「みんなに『おはよう』と言う」、「悪いことをしたときは、うそをつかずに自分からあやまる」、「相手の気もちを考えながら話をする」、「悪口を言わない」など、対人関係を円滑にするようなスキルについて、自身はできているのかを児童たちは振り返った。すると、これまでは友達と仲良くしていたつもりでいた児童たちも、実は余り相手の気持ちを考えながらは行動できていないということが自覚できたようであった。
 その上で、「人の悪口を書き込んだりメールしたりしない」「スマートフォンや携帯電話で知り合った人とは会わない」「家で決めた約束を守って使う」などの項目で、スマートフォンやインターネットの使用状況を振り返った。児童たちからは、「書いたりしてないよ」「時間が決まってるから守ってる」という声が聞こえてくる一方で、「何で書いちゃ駄目なの?」という心配な声も聞こえてきた。それを聞き逃さず、なぜ書いてはいけないのかも、前述の対人関係の振り返り活動に関連付けて指導することで、児童たちも納得できたようだった。

 この振り返り活動を今後も継続して行うことで、情報モラルに関する理解を深め、正しい使い方を意識しながら使用できる児童を育てていきたい。