【刈谷市立亀城小】誰もが集中して取り組む道徳の授業の在り方を求めて

画像1 画像1
3年生の道徳の授業では、今まで既存の資料を使ってきました。ページを指定し、教師が読み、場面で区切って発問をします。資料を読み取り、内容をきちんと理解している子は進んで発言をします。
 そこで、誰もが授業に集中できるように、いすや机を使わずに、読み聞かせの隊形で授業を行い、資料は紙芝居形式で提示することにしました。

 手元に物が何もないという状況を作り出したことにより、様々な成果が得られました。まず、資料(紙芝居)に対して、目を凝らし、耳を澄ませて聴くことができるようになり、友達の意見を聴くときも、手遊びすることなく聴くことができるようになりました。また、主人公の心情に迫るため、場面ごとに区切って発問していましたが、発問をしなくても主人公のその時の心情に注目して考えさせることができるようになりました。
 さらに、ワークシートを使うのは、振り返りを書くときだけにし、自分の意見を書くために使用することはやめました。ワークシートに書いて、書いてあることだけを発表して満足してしまう子がいたためです。「こんな気持ちもある、あんな気持ちもある」と友達の意見に対する「付けたし」が多くなり、主人公の様々な気持ちや迷いに一層迫ることができるようになりました。

 今回の授業スタイルは、低学年や中学年において非常に有効な手だてであったと実感しています。今後も様々な手だてを講じて、子どもがより集中できる道徳の授業づくりに努めていきたいと思います。