【刈谷市教育委員会】生徒主役の学校づくり〜生徒会サミットの取組〜

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 刈谷市では、学校教育方針の重点項目として「豊かな心の育成」を掲げています。いじめ防止を目的に市内全中学校の生徒会役員によって行われる「生徒会サミット」では、各校の取組の紹介や、市内全中学校で取り組む内容について協議をしています。
 「生徒主役の学校づくり〜新時代を切り拓くSAGsの実現に向けて〜」をテーマとした生徒会サミットでは、参加した生徒は中学校の提唱する「School Activation Goals(学校活性化目標)」の項目である「ゴール1 明るい学校をつくろう」「ゴール2 過ごしやすい学校をつくろう」「ゴール3 いじめのない学校をつくろう」の実現に向けた話し合いを行いました。ゴール3について話し合った部会では、いじめにつながりそうなこと「いじめの芽」について「その子にしかない特徴に対して差別的な言動をすること」と発言した生徒がいました。その後の話し合いでは、個性を尊重し相手を認めることが、いじめの芽を摘み取るために大切であることを確認し合う姿が見られました。参加した生徒は「これまではいじめについて理解することや、現状はどうなのかなどの活動しか行ってこなかったが、今回のサミットで、いじめが起こる前の『いじめの芽』について考えることができた」と振り返り、他校の生徒との交流により、新たな視点に気付くことができた生徒の様子が分かりました。
 刈谷市では、今後も子供たちの「豊かな心の育成」のための取組を実施していきます。(2023年11月20日)

【豊川市教育委員会】「道徳教育で大切なこと」

 豊川市の道徳主任会では、研究主題「豊かなかかわりの中で自己を見つめ、よりよく生きる子供を育てる道徳教育」に取り組んできました。
 令和5年6月16日(金)には、豊川市立南部中学校長西川真治先生と豊川市立御津北部小学校長田中基明先生を講師に迎え、学習会を行いました。
 西川真治先生には、「道徳授業の悩み」に対する質問についてお答えいただきました。「教科書だけでなく、自作教材をどのくらい使ってよいのか」という質問には「年間35時間とすると、最低限、学年の内容項目数程度は教科書を使う。残りの時間は自作教材と考えると、他の教材や自作教材をかなり使うことができる。各学校の重点目標を意識して+αができるとよい」と教えていただきました。また、本音を引き出すための発問については、オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンについて、それぞれが有効な場面と、その使い方を教えていただきました。
 田中基明先生からは、学習指導要領の見方と別葉の作成の仕方、活用の仕方についてお話をいただきました。特に、別葉の作成については、道徳主任一人で作るのではなく、各教科の主任や学年担当にも協力してもらいながら職員全体で作成していくことで、各教科のねらいや内容項目との関連について、同じ視点で考えて進めていくことができると教えていただきました。
 今後も、子供たちが興味をもって学ぶことのできる道徳授業を目指し、研究を進めていきたいと考えています。(2023年11月18日)

【あま市教育委員会】道徳科授業研究会(宝小)

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 「他者とのかかわりの中で、自己を高める児童の育成〜伝え合い、学び合う道徳授業の工夫〜」をテーマに研究を進めています。この度、ご縁があり岐阜聖徳学園大学非常勤講師河合宣昌先生を本校の現職教育にお迎えし、「道徳の特質を生かし、考え、議論する授業づくり」について体験授業を通してご講演いただくことができました。
 教材研究の際には、内容項目の価値を指導者が理解し、「価値理解」「人間理解」「他者理解」「自己理解」の要素をふまえて、ねらいを明確化することの重要性を改めて感じました。また、展開後半の自己を見つめるときには、「これからどうしていきますか」と発問をしがちでしたが、道徳科は「心を育てること」であり、これからどうしていくかを問うことは行為を育てること(学級活動)になるとのお話を聞き、内面的資質の育成を意識して授業をつくっていかなければならないと思いました。また、そのためには、これまでの自分(過去)を見つめることが有効だということも教えていただきました。そのほか、教材提示の仕方、発問の工夫、子供たちの思いをキーワードで整理した構造的な板書、役割演技の仕方など、これまでの先生の実践を基に語られること一つ一つが貴重な学びとなりました。「授業は子供の一人一人の思いを大切にし、それを生かしてつないで発問し、追求意欲を高める授業をつくっていく」という河合先生の言葉がとても印象的でした。   
 自分の思いを語ることができる子、友だちの思いを聴くことができる子、意見の交流により思いを深めることができる子を育てるために、日ごろの学級経営にも力を入れながら、今後も研究を進めていきたいと思います。(2023年11月17日)

【豊田市教育委員会】道徳科の授業改善の推進

 豊田市では、6名を道徳科教科領域等指導員として委嘱し、授業力改善を図る指導訪問を行っています。また指導員自らが市内の4年目、9年目の若手の教員に授業を公開し、協議する研修会を行うことで、若手教員が道徳科の授業について学ぶ機会を設けています。
 令和5年度は、指導員6名の指導力向上を目的として、6月に合同研修を行いました。A指導員が担当する指導訪問校の公開授業、協議会を他の指導員と教育委員会指導主事が参観した(写真左)後、A指導員の指導の様子について協議しました。指導員としての指導方法や悩み等も共有することができ、1年目の指導員からは「様々な疑問が解決され、安心して指導に臨めそう」という声が聴かれました。
 9月には、4年目研修として小学3年生「学級しょうかい」の示範授業・協議会を行いました。内容項目を意識した授業展開や3色チョークを活用した構造的な板書等、若手教員が基本的な道徳科授業力を身に付けられる研修となりました。受講者からは「小グループでの話し合いにより意見が活発に出て、考えを深めることができた」という感想が寄せられました。(写真右)
 10月には、9年目研修として示範授業・協議会を行い、参加した中堅教員自身の指導力向上だけではなく、経験を深め、よりレベルの高まった教員同士の協議を通して、道徳科授業に対して深い学びができ、自校の若手教員に適切に助言する力を身に付けられる研修となりました。(2023年11月14日)
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【岡崎市教育委員会】教師の力量向上を図る「学年別研究部会」の取組

 各校の道徳主任で構成される岡崎市道徳部会。毎年、各校1名の計67名の教員を小学校低学年、中学年、高学年、中学校の学年別の4つに分けて、授業研究に取り組んでいます。各部会で研究する1つの教材を取り上げ、それぞれの学校で授業を実践します。実践後に、道徳科の本質に迫る発問や問い返しなど深い学びにつながる授業展開や、豊かなかかわり(ペア学習やチーム学習、ICT活用など)を取り入れた授業展開について自らの実践をもとに話し合い、さらにねらいに迫る実践であったかを検証していきます。そして、部会で出された意見を生かし、代表の教員が授業を行い、その成果を岡崎市教育研究大会で発表しています。
 今年度は、思考ツールを活用した子供の考えを整理し、補助発問でねらいに迫ることや、役割演技で子供の考えを引き出すことなど、それぞれの部会で授業展開を考えました。実践後の協議では、授業記録や板書写真を提示して、どの部分で子供が自分事として考えているか、ねらいに迫っているかなどを活発に協議しました。
 代表授業者からは「研究部会で、様々な意見を出し合い、指導案を練り上げた結果、質の高い授業を行うことができた」という言葉を聞くことができました。
 この学年別研究部会で学んだことを、道徳主任が各校で伝え広めることで、岡崎市の教員の力量向上につながります。さらに、岡崎市教育研究大会の場で発表することで、主任以外の教員が実践報告を聞き、今後の授業に生かすことができます。今後も岡崎の教員の力量向上につながる研修を行っていきたいと考えています。(2023年11月13日)

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【岩倉市教育委員会】岩倉市人権教育講演会の取組

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☆目的
 3歳から18歳未満の難病と闘っている子供たちの夢を叶(かな)え、生きる力や病気と闘う勇気をもってもらいたいと願って設立されたメイク・ア・ウィッシュの活動に携わっている、メイク・ア・ウィッシュ・オブ・ジャパン、チーフアドバイザーの大野寿子氏の講演により、命や夢、仲間や家族について考える機会とする。
〇内容
 メイク・ア・ウイッシュ・オブ・ジャパンの活動で夢を叶えた子供たちの活動を具体的に聞くことで、叶えた子供たちの思いや叶えるまでの道のり、その夢の実現に向けて携わった方々の願いに触れ、自分自身の夢だけでなく、夢がもつ力についても、考える機会とする。
《成果》
 大野先生の実体験や夢が叶えられた実際の映像をもとに、子供たちが活動を通して感じたことや、その活動に携わった方々の思いや願いを紹介していただけた。「夢の実現はゴールではなく、次の夢のスタートライン」、「夢を声に出したから叶った、自分から行動しないと叶わない」など、夢にまつわるキーワードにたくさん触れ、以下の3つのことについて学ぶことができた。

1 夢の力はすごい!
2 手をつないで生きる!
3 命はビーズのようにつながっている!

 今回の講演を通して、自分の夢と向き合うだけでなく、難病を抱えた子供たちの夢を叶えるためのひたむきな姿からも、人権について深く考えることができた。(2023年11月9日)

【西尾市教育委員会】西尾市教育研究会・道徳部会の取組

タイトル
豊かな関わりの中で自己を見つめ、よりよく生きる子供を育てる道徳教育
〜現代的な課題と向き合う多様な指導方法の研究〜

西尾市教育研究会・道徳部会の令和5年度の授業研究から
 中学校1年「命の重さを感じよう」(「捨てられた悲しみ」:光村図書 内容項目Dよりよく生きる喜び)の授業を道徳部員で参観し、その後、協議会をもった。協議会では、「現代的な課題や新教材の取り扱い」、「本時のねらいに迫ることができたか」という視点をもとに協議された。

<協議会での主な意見>
・山場での発言については、展開で資料を提示した時に出た発言と関連をもたせられるとよかった。また、資料は数を絞ったり、ホワイトボードを使って大きく掲示したりするとよい。
・終末のゲストティーチャーの講話がとても効果的だった。導入の場面と終末の場面で明らかに生徒の表情に変化が生まれた。
・「人間とペット、逆の立場だったらどう思うか」という切り返しの発問によって、生徒は命の重さや尊さについて考えを深めることができた。

<講師の指導も含めたまとめ>
・今回の授業のように、お互いの考えを聞くことで、考えを広げることができる。さらに立場や視点の違うゲストティーチャーなどの話を聞くと、考えに厚みが増す。その考えの変化が深まりである。
・現代的課題は複数の内容項目を含んでいることが多い。そのことから、教師主導の教え込みの授業ではなく、生徒と共につくっていく授業を心がけたい。そのために、人間の弱さや醜さを自覚しながらも、人間のよさを感じることを基盤とする視点で発問を構成する授業を心がけていきたい。(2023年11月1日)

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【阿久比町教育委員会】 幼保小中高一斉あいさつ運動

 阿久比町では、町民憲章の中で以下の項目を掲げています。
  ・ オアシス運動をすすめ、笑顔あふれるまちをつくります。
  ・ ボランティア活動に、すすんで参加します。
 学校・園では、「幼保小中一貫教育プロジェクト」を実施しており、このプロジェクトの中で、あいさつを子供たちが身に付けるべき生活習慣で最も大切なものの一つであると位置付けています。この活動の一環として、町内にある県立阿久比高校も含めて「幼保小中高一斉あいさつ運動」を実施しています。
 一斉あいさつ運動としては、年に2回、夏と秋に行います。今年度は、阿久比駅前、町役場前交差点、各校近辺交差点や通学路での朝のあいさつに加え、大放課の昇降口や下校時のあいさつなど各校・園が工夫をこらしてあいさつ運動を実施しました。
 児童会・生徒会役員や委員会・ボランティアの児童・生徒や教職員に限らず、保護者のボランティアの方、民生児童委員、役場の職員も一緒にあいさつ運動に参加しました。
 町内のいたるところで元気なあいさつが交わされ、笑顔あふれる阿久比町を目指してこれからも取組を続けていきます。(2023年10月30日)

【稲沢市教育委員会】道徳科の授業力向上を目指して

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 稲沢市では、道徳教育の充実・発展を図るため、毎年道徳に関する研修会を開催しています。
 夏季休業中には、道徳教育推進教師のさらなる力量向上と各学校での道徳教育の充実・発展に向けて「道徳教育推進教師研修会」を開催しました。本年度は、最初に道徳科の教科等指導員による講義「道徳教育・道徳科について」を聞き、道徳教育推進教師に期待される役割について学びました。次に、実習「道徳科の授業づくりについて」を通して、グループで授業の展開を考え、実際に模擬授業を行いました。最後に、道徳科の評価についても学びました。本研修で学んだことを各学校へ持ち帰り、他の教員にも広げていくことで、教員の授業改善・授業力向上を図っていきたいと思います。
 また、10月の初任者研修では、初任者が道徳科の模範授業を参観し、研究協議を行いました。ここでは、発問の仕方や話し合いを活性化する手だてなどについて協議し、持ち寄った道徳科の学習指導案をもとに各自の実践について振り返りを行いました。本研修を通して、「考え、議論する道徳」となるように、初任者が指導方法等の工夫・改善に努めることで、授業力向上を図っていきたいと思います。(2023年10月27日)

【東海市教育委員会】夏季に行われる教師力向上研修

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 東海市では、毎年、夏季休業中に教育委員会主催「夏季研修」を8講座開催しています。今年は、研修センターの他に東海市芸術劇場を会場に、のべ約680名の参加がありました。講師として大学の先生など、様々な分野の第一線で活躍されている方をお迎えし、どの講座においても好評を得ています。その中の一つ「道徳科の授業展開」は、人気の高かった講座の一つです。市内の教員から103名の参加がありました。
 昨年度までの発問や評価を中心としたテーマから、今年度は「うれしい、たのしい、道徳大好き!〜考え議論する子供たちの姿と教師のファシリテート〜」とステップアップをしました。講演では、考え議論している子供たちの姿や子供の考えをつなぐ教師のファシリテートの具体的な方法を紹介していただき、受講者からは「話の引き出し方、対話力の育み方、役割演技の方法についてとても勉強になりました」「道徳の授業は発問や意見など教師側がしっかり導いていくものと思っていたので、今日のお話を聞いて、子供たちとともに作り上げていくことを感じ、道徳の授業が楽しみになりました」と、自身の学びとともに道徳科への意識の向上を感じさせる感想が多数寄せられました。
 これからもこのような研修の場を設定し、子供たちが心豊かな生活を築く態度を養っていけるよう、道徳教育を推進していきます。(2023年10月10日)

【東海市教育委員会】「教科指導員制度」を利用した研修

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 東海市には、毎年、各教科の指導に優れた市内の教員を教科指導員に任命し、教科研究を充実させるとともに、少経験教員の教科指導力の向上を図ることを目的とした「教科指導員制度」があります。
 今年も14名の教科指導員を任命し、経験年数が2〜5年までの少経験教員や経験年数を問わず指導を希望する教員に対して、授業研究等の指導・助言を行っています。
 「特別の教科 道徳」については、小中学校の少経験の教員が一緒になって授業研究をしています。少経験の教員にとって、授業づくりについてだけでなく互いの悩みを共有し、一緒に考えられるよい機会となっています。また、指導教員も授業についての課題や悩みへの助言を通して中堅教員としての力量向上につなげています。
 コロナ禍ではありますが、これからも共に学ぶ場を大切にして、子供たちが心豊かな生活を築く態度を養っていけるよう、道徳教育を推進していきます。(2023年10月10日)

【江南市教育委員会】江南市立布袋小学校の取組「一人一台端末の活用」

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 江南市立布袋小学校4年生では、一人一台端末であるクロームブックを活用し、道徳の授業を行っています。
 ジャムボード機能の背景に思考ツールを貼り付け、教材を読んで感じた思いや、友達と議論して広がったり深まったりした考えを書き込んで、整理しています【写真左】。そうすることにより、多面的・多角的な見方・考え方が視覚的に捉えやすくなり、自己を見つめ、これからの生き方を考えるきっかけとなっています。
 また、友達と議論したことにより、自分の考えがどのように変化したのかも記録しています【写真右】。自分と友達の考えの違いが明確になり、自分に足りなかった見方・考え方に気付くことができています。そして、それらを素直に受け入れることにより、よりよく生きていくための資質・能力が培われています。(2023年10月7日)

【安城市教育委員会】LGBTQへの理解と自尊感情を育む授業づくり

 安城市では、LGBTQへの理解と自尊感情を育む研究に取り組んでいます。この研究では、子供たちがLGBTQに対して理解を深め、自尊感情を育むことができるような授業を目指し、教材の開発、授業の進め方を研究しています。「LGBTQって何だろう」と題したパワーポイントや男の子がぬいぐるみを欲しがることについて問いかける4コマ漫画などを作成し、実際に授業を行いました。子供たちの反応から発問の仕方を改善したり、教材を作り直したりして試行錯誤しました。また、LGBTQの当事者であるゲストを招聘(しょうへい)し、実際に触れ合うことで、子供たちがより多様な他者を身近な存在として感じられるような授業を行いました。授業では、過去に感じた不安や、LGBTQに対しての思いをゲストに語ってもらいました。子供たちは、当事者の生の声を聞くことで「友達がLGBTQに悩んでいたら、相談に乗ってあげたい。」と思いやりの心で接することの大切さに気付くことができました。(2023年10月5日)

【東郷町教育委員会】情報モラル教育の実践

 東郷町では、子供たちが情報社会で安全に生活するための危険回避への理解を深めたり、セキュリティの知識・技能を身に付けたりすることができるよう、毎年「情報モラル教室」や「スマートフォン・携帯安全教室」を各小中学校にて実施しています。実際にあったトラブル事例について映像を交えながら学習していくなど、子供たちの発達段階に合わせて実施しています。学校によっては、保護者にも参加してもらい、子供たちと一緒に携帯電話を利用する際に守るべきルールやマナーについて考えることで、子供たちが自らの判断で危険を回避する能力を身に付けられるようにしています。
 本年度の東郷町の新たな取組として、町内9つの小中学校の代表者から構成される情報教育推進委員会を中心に、小学校1年生から中学校3年生までの情報モラル授業の指導案を作成しました。どの学年でどのような内容を学習するのがよいのかを検討し、9年間の学習を系統的に進められるようにしました。
 今後も授業や集会など学校教育の様々な場面において、情報モラル教育を展開できるよう、子供たちの実態の把握や整理を行い、指導方法を検討していきます。(2023年10月5日)

【豊明市教育委員会】道徳科授業研修

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 豊明市では、愛知地区4市町合同で毎年8月に初任者研修を行っています。この研修は、初任者の力量向上を目的としており、今年度は、8月2日(水)に道徳科の研修を行いました。
 道徳科の研修では、あま市より講師の先生をお招きして「道徳科 授業づくりの基礎・基本 〜はじめの一歩〜」のテーマで以下のような項目でお話をいただきました。
1 「道徳科」の理解
2 授業の実際
3 授業づくりの「基礎・基本」
4 資料の「基本構成」
5 道徳科の授業づくり「Q&A」
6 質疑応答
 講師の実際の授業動画をもとに、導入の仕方、発問や資料の扱い方、児童生徒の発言のつなぎかた等について丁寧に教えていただきました。初任者の先生方も真剣な面持ちで研修に取り組んでいました。
【受講者の感想】
・「特に話したくなる空間づくり」の内容が勉強になった。「アドジャン」などのゲームも取り入れつつ、子供たちが「話したい」「話していいんだ」と思えるような学級づくり、空間づくりをしていきたい。
・道徳の授業は自信がなく、マイナスのイメージを強くもっていたが、講師の先生の話を聞き、私が楽しい気持ちでプラスのイメージをもって授業ができるように心がけたい、というように気持ちが前向きになった。(2023年8月31日)


【豊山町教育委員会】情報モラル教育の推進

 本町志水小学校では、今年5月に5、6年生の児童を対象とした「情報モラル教室」を開催しました。愛知県警サイバー犯罪対策課と大学生サイバーボランティアの方を講師にお迎えし、インターネットの危険性やSNSの適切な利用等について学習しました。
 愛知県警が作成した「サイバーポリスゲーム」というすごろくを用い、楽しみながら安全にインターネットを利用する方法を学びました。「パスワードを他人に勝手に使われないためにはどうしたらいいか?」「SNSに載せた写真から分かることはなにか?」などの質問に答えながら、不正アクセスを防ぐためにパスワードを設定する際に気を付けることや、SNS等を通じたトラブルに巻き込まれないための対策などに考えを巡らせました。参加した児童からは「画面の向こう側には知らない人もいて、ネットには楽しさだけでなく危険性もあることが分かった」といった声が聞かれました。
 今後も引き続き、児童生徒が情報を活用する様々な場面で適切に判断し、安全に生活できるよう支援していきます。(2023年8月30日)

【瀬戸市教育委員会】豊かな心を育むために

 瀬戸市では、道徳研究会に所属している教師が講師役となり、授業力向上をねらいとした研修会を開催しています。
 今年度は、「ストップモーション方式による模擬授業」の研修を行いました。発問の場面でストップをかけ、教師がどのような発問をするか、そのとき子供たちはどのような意識かを考えます。教師が実際の授業を体験しながら、子供たちの本音を引き出すための発問をどのように工夫するかなど、活用できるスキルを多く学びました。
 また、毎年、各校の道徳教育の充実のために、道徳教育推進教師を対象とした研修会も実施しています。今年度は、各校の「道徳教育の年間計画づくりで大切にしたいこと」をテーマに、各校の子供たちの現状と取組をふまえた計画について研修を行いました。グループワークでは、各校で積み上げてきた取組の成果を確認するとともに、道徳教育をさらに充実させるための環境づくりについて意見交換がなされました。
 今後も子どもたちの豊かな心を育んでいくために、道徳教育推進教師を中心とした指導体制の充実を図るとともに、継続的に道徳教育研修を実施していきます。(2023年8月29日)

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【知多市教育委員会】心の教育推進活動の取組

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 知多市では、いじめ問題等に関する取組として、知多市小中学校PTA連絡協議会教育講演会を兼ねて、いじめ問題等対策講演会を実施しています。この講演会では、保護者と教職員が一緒に、いじめや不登校等、子供を取り巻く諸課題についての見識を深め、今後に生かしていくことを目的としています。
 今年度は、障害者や健常者の垣根を超えて、多くの人に夢や希望を届けたいという信念のもと、演奏活動や楽曲制作を精力的に行っているポップバイオリニストの式町水晶さんを講師にお迎えしました。本講演会では「いじめの体験から学んだ精神的なバリアフリーの重要性について」をテーマにお話をいただきました。
 式町さんはご自身のいじめられた経験を基に、いじめられている人の気持ちに寄り添ったお話や、いじめられる側から見た学校の様子について語られ、それらの経験を踏まえてポジティブに生きていくための考え方、精神的バリアフリーの大切さについて、お話されました。教職員はもちろんのこと、子供とのかかわり方について悩んでいる保護者にとっても、意義のあるお話でした。
 講演の最後には、東京パラリンピックの閉会式でも演奏されたルイ・アームストロングさんの名曲「この素晴らしき世界」が優しい音色で披露されました。障害やいじめを乗り越え、前を向いて進み続ける式町さんの生き方や考え方は、大変学びのあるものでした。
(2023年8月22日)

【幸田町教育委員会】初任者の授業力向上のための研修会

 幸田町では、豊かな心を育むため、「特別の教科 道徳」を要として、「いのちを大切にする心」「思いやりの心」「他者を尊重する心」「美しいものを美しいと感じる心」「助け合う心」等、心を耕す教育を教育活動全般において推進しています。
 幸田町教育委員会では、初任者研修として、毎年「特別の教科 道徳」の授業力向上を図る研修を実施しています。
 令和4年度は、初任者代表(中学校教諭)が、販売店で働く新入社員が、自らの不手際で起こしたトラブルに対応する上で自身の考えを改めていく姿を通して、相手に尊重や感謝の気持ちをもった言動をしようとする実践意欲と態度を育てることをねらいとした授業を公開しました。研究協議会では、授業の展開、教師の手だてなどについて分析を行いました。さらに、「道徳の授業で大切にしたいこと」について、講師の先生から御指導、御助言をいただき、「考える道徳」「議論する道徳」に迫るための授業づくりについて学ぶ機会になりました。
 令和5年度も、9月に初任者代表が授業を行う同研修会を行います。
 今後も道徳的な判断力、心情、実践意欲と態度を育てることのできる授業づくりを目指して、充実した研修を実施していきます。(2023年8月4日)

【扶桑町教育委員会】ICTを活用した道徳授業の実践

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 ICTを活用することで、より深まりのある道徳の授業になると考えます。今回は、iPadの「keynote」というアプリとウェブのブラウザ上にある「メンチメーター」を活用した授業を実践しました。
〇「keynote」の活用
 道徳の授業では、題材のあらすじを理解することが話し合いの基盤であると考えます。児童がより理解しやすくなるように、「keynote」というアプリを活用しています。アニメーションを使ったお話の挿絵や登場人物のセリフをスクリーンに映すことで、児童の目線がスクリーンに集まります。また、スクリーンにあらすじを映すことで、教科書の文章から答えを探すのではなく、登場人物の気持ちをより想像するようになると考えます。
〇「メンチメーター」の活用
 道徳の授業では題材の価値項目への考え方が授業の前後で変化することが大切であると考えます。「メンチメーター」内にある「ワードマップ」という機能を活用することで、クラス全体が価値項目に対してどのような考えをもっているのかを一目で把握することができます。また、授業の導入時とふり返り記入時に価値項目に対する考えを記入することで、価値項目についての自己の考えの深まりや広がりを実感することもできます。
 今回のようにICTを効果的に活用することが、題材理解や価値項目に対する考え方の変容の実感につながります。今後も、効果的なICT活用を校内で共有し、より深まりのある道徳授業を模索していきます。(2023年7月12日)