【豊川市立中部中】〜携帯電話のマナーを学ぶ〜「携帯安全教室」

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 中学生でも、携帯電話を持つ生徒が年々増えてきている。それに伴って、SNSを介した人間関係のトラブル、有害サイトへのアクセスによる被害、携帯電話の動画や写真の安易な転用など、一歩間違えば大きな問題になる危険性も増えてきている。
 そういった現状をふまえ、本校では、毎年2年生の生徒・保護者を対象にした「携帯安全教室」を開いている。平成24年度は、愛知県警察本部生活安全部サイバー犯罪対策課 梅村峰次様を講師にお招きし、インターネット上での個人情報の取り扱いや掲示板の利用、スマートフォン利用の中でのトラブルなどについて、講演していただいた。
 講演では、実際に起こった事例をふまえながら、携帯電話やインターネットの便利さの裏に隠された危険性をわかりやすく教えていただいた。普段何気なくやっているオンラインゲームやインターネット上の動画ダウンロードなど、身近な事例を多く紹介していただいたので、生徒は終始真剣な眼差しで話を聴いていた。特に、小学校4年生の子が、アメーバ(ピグ)で、他人のIDをのっとって逮捕されたという事例は、多くの生徒が衝撃を受けていた。ワンクリック詐欺や架空請求など、被害者になるだけでなく、安易な気持ちでとった行動で加害者(犯罪者)になる可能性もあることを知る貴重な機会となった。
 現在は、中学生でも3年生になると、50%近くの生徒が携帯電話を所持している。高校生にいたっては、およそ90%の生徒が所持していると言われている。また、所持率の増加に伴って、犯罪やトラブルも増加傾向である。こういった現代社会において、携帯電話を持たせないのではなく、危険を周知した上で、安全に利用する方法を身につけることが大切になってくる。携帯電話を持ち始めるこの中学校の時期に、正しい使い方を考えるきっかけとして、今後もこの活動を継続して取り組んでいきたい。

【安城市立東山中】もう一度この地にホタルを

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 平成24年1月、地域の方より「ホタルを一緒に育てたい」と学校へ協力の申し入れがありました。「宅地開発や農薬などが原因で、今はもうこの辺りでホタルを見なくなったが、なんとかもう一度この地にホタルを飛ばしたい」ということでした。
 本校の生徒は、自然教室で水の大切さを理解し、環境を意識しながら生活する一方で、教師が何も言わなければ水を出しっぱなしにしたり、洗剤をたくさん使ったりするなど、行動が伴わない場面も見られました。また、クモや蛾などがいるだけで駆除しようとする姿も見られました。
 そこで、地域の方と協力してホタルを育てることで、地域の環境問題を意識し、自然を愛する生徒を育てたいという思いも込めて、「里の自然を守る会」と連携して、ホタルの飼育を開始しました。
 当初は「虫は嫌い」「ホタルの幼虫は歩き方が気持ち悪い」「便利な生活がよい」などと言っていた生徒たちも、飼育を進めていくうちに「ホタルが減少したのは人間の身勝手の結果ともいえる」「以前より生命の大切さを感じるようになった。どんな生物でも命の重さは同じ」と述べるようになりました。
 現在も、餌となるカワニナを校内のビオトープで確保しておきながら、ホタルの飼育を続けています。昨年同様、今年も6月に校内でヘイケボタルの観賞会を開きました。地域の方々にもお知らせをした結果、のべ200人の来校者がありました。「この辺りにはいなくなったホタルを見せてくれてありがとう」「子供たちにみせてあげられてよかった」など喜びの声が聞かれました。

【春日井市立小野小】メールでも画面の向こうの友達のことを考えて

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 近年、小学生の間にも、携帯電話やパソコンなどが普及し、インターネットやメールなどを介したトラブルが見受けられるようになってきた。
 急速にネットワーク化が進んだ情報社会において、「情報モラル教育」は、非常に重要なものであるといえるだろう。子ども達がよりよく生きていくことができるよう、情報に対する責任感や危険性を認識させ、それを上手に利用して望ましい情報社会を作り上げていく態度を育成することが必要不可欠だと考える。
 本校では6年生を対象に、情報モラルの授業を行った。この授業で扱う内容は、メールによって広められた悪口によって、一人の女の子が学校に来られなくなってしまうというものだ。この授業を通して、子どもたちは自分たちなりにさまざまなことを考えることができた。

 感想には次のようなものがあった。
○ 自分が不用意に書いたメールで人が傷つくかもしれないと分かった。
○ メールはいい連絡手段だけど、使い方を間違えると人を傷つける道具になる      から、気をつけないといけないということが分かった。
 
 ネットワークを介することで相手の存在を忘れ配慮を欠いてしまうこともあるが、基本は「人と人との間のコミュニケーション」であり、画面の向こうには人がいることを意識した行動をとることができるようにさせたい。

【豊田市立古瀬間小】 地域の方とふれあい,地域の方から学ぶ

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 本校では,年間を通して地域の方と交流する機会を設けています。この活動は,長年古瀬間小の伝統として受け継がれています。
地域の人や親と子でともに活動することで,異年齢の方や親子のふれあいの場とすること,学校の行事を受け継ぎ大切にしていこう,心を豊かにしていこうとする気持ちを高めることをねらいとしています。
 5月には,近くにある古瀬間城址に出かけ,1・2年生の親子で茶摘みをしました。地域の方に摘み取り方を教えていただいた後,親子で行う茶摘みは「上から3枚だよ。」「柔らかい葉っぱだよ。」など会話もはずみ楽しそうに活動をしていました。学校へもどると,取り入れた茶葉を蒸し,一枚一枚によりをかけ,ホットプレートで煎りました。教室中に茶葉のいい匂いがただよっていました。さっそくできた新茶をいただきました。各家庭には,工場で製茶した新茶を配布しました。
 6月には,同じ場所で1・2年生の親子で梅取りを行いました。子どもたちは,青々とした実を丁寧に摘み取りました。お父さんに肩車をしてもらい,高い所に手を伸ばして取る子もいました。今年は250キロほど収穫できました。収穫した梅は,学校に持ち帰り,ジュースにするため,竹串でへたを取って氷砂糖とともに大瓶に詰めました。9月の授業参観日のときに親子で味わう予定です。この2つの活動は,古瀬間城址保存会の方たちに指導をしていただいています。
 7月は,3年生が総合的な学習で「名人に学ぶ会」を行いました。自分の身近な名人を紹介しあい,13の講座を開きました。バルーンアートや竹とんぼ作りなど学校では経験できないことを優しく楽しく教えていただくことができました。
 その他にも,4年生は学芸会で発表するために古瀬間囃子保存会の方からお囃子を教えていただき,卒業間際の6年生はコミュニティーの方のご協力で「里山を歩く会」を行っています。また1年生から6年生まで英語活動では,地域講師の方に支えていただきながら楽しく英語にふれる学習を行っています。
*2年生の感想
  5月8日におちゃつみがありました。さいしょにはるきくんととりました。いっぱい とれました。はるきくんとママときょうりょくするといっぱいとれるなとおもいまし  た。
*3年生の感想
  すず木先生におしえてもらいました。すず木先生がさいしょに「空」という字を書き ました。きれいな字でした。ぼくも空を書いてみようとおもったけど,すず木先生のよ うにじょうずに書けませんでした。すず木先生がすごい大きいふでを見せてくれまし  た。ぼくもすず木先生みたいにじょうずになりたいです。

 今後も長年続いているこの活動を楽しみにしている子どもたちのためにさらに継続していきたいと思います。そして,学校と地域と保護者の方のかかわりを大切に,異年齢の方とのふれあいを通して,子どもたちが心豊かに成長していけるように取り組んでいきたいと思います。


【愛西市立立田南部小福原分校】ネットを安全に使うために知っておこう!

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 本校の子どもたちの生活環境は、輪中の豊かな自然に包まれており、純朴な子どもたちばかりです。しかし、現代はネット社会です。周囲の環境に関係なく、子どもたちはいつでも、どこでも世界中の情報を手に入れることができるのです。大変便利な反面、子どもたちにとって危険な面もあります。そこで、情報教育アドバイザーによる情報モラルにかかわる授業を2回にわたって実施しました。
 一番気がかりなのは、オンラインゲームの落とし穴です。無料ゲームの中にも有料アイテムがあること、ゲームのしくみを知らないと高額な料金請求がくる場合があることなどを学習しました。
 次に気がかりなのは、個人情報の扱いです。名前や顔写真、住所などを安易に掲載しないこと、特に友だちの情報を無断で掲載してはいけないことなどを学びました。
 そのほか、架空請求や著作権の問題も学びました。小学生にとっては十分理解できない内容もありましたが、具体的な事例を紹介したり、子ども向けの情報モラルサイトを活用したりして、自分たちの身近に迫る問題としてとらえさせるようにしました。      授業を終えて、オンラインゲームについては「有料のゲームがあるとは知らなかった」「高額の請求がきたら支払えない」などの感想が聞かれました。また、個人情報については「自分の顔や名前が多くの人に知られてしまうのは怖い」「友だちのことを勝手に書き込んではいけないと思う」などの感想が聞かれました。
 授業を通して、子どもたちは、便利さの裏に潜む多くの危険な面を知り、驚いていました。最後に、どうしてよいか迷う時は、自分だけで判断せず、必ず大人に相談するということを強調して伝えました。

【刈谷市立依佐美中】互いを認め合う集団づくりを目指して 〜「いじめ防止強調週間」の活動を通して〜

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 本校では、本年度生徒会の話し合いにより、いじめ防止、撲滅を目標に掲げ、いろいろな活動を行っています。その取り組みの一環として、6月末から7月初旬にかけて、「いじめ防止強調週間」をもちました。
 活動内容は、大きく分けて三つあります。
 一つ目は、いじめについて再度認識を深めるため、一週間毎朝いじめについてのプリントを読み、感想を書くという取り組みです。いじめる側、いじめられる側両方の気持ちや、いじめの定義について考える良い機会となりました。
 二つ目は、いじめ防止の標語を募集する活動です。生徒会役員が各クラスを回り、いじめに関する作文を読んだ後、標語募集の呼びかけを行いました。役員がクラスを回って呼びかけた努力もあり、全校から多くの作品が応募されました。「止めようよ いじめの連鎖 涙の連鎖」「気づいたなら 握ってあげて 闇におびえて震える手」など、いじめ防止の啓発を促すために、よく考えられた作品ばかりでした。
 そして三つ目は、全校集会でいじめに関する映像を見るという活動です。強調週間最後の取り組みともあって、どの生徒も映像に向けられた顔立ちは、真剣そのものでした。
 2学期は、互いに認め合い、助け合うことで乗り越えられる行事が多くあります。この「いじめ防止強調週間」で学んだことを生かして、すばらしい行事にしていきたいです。

【日進市立東小】「福祉」をテーマにした学習を通して

 4年生は、毎年、総合的な学習の時間に「福祉」をテーマに据えた学習に取り組み、いろいろな方とふれ合うことを通して、思いやりや助け合いの心を育てる一助にしています。
 その学習の一環で、福祉実践教室を組み入れていますが、この教室の前半は、3・5・6年生も全体講義に参加し、毎年繰り返し学習ができるように工夫しています。後半の体験活動では、4年生が車いす・ガイドヘルプ・点字・手話の4つの講座の中から2つを選び体験します。「目隠し体験をしてみると、とても怖かったです。目が不自由な人がいたら手助けをしたいです」「車いすでの移動は、手に力が必要だから大変でした。車いすの人が困っていたら、助けてあげたい」などの感想を、多くの子どもたちがもちます。
 福祉の学習を通して、今後、自分たちに何ができるかを考えさせるよい機会にしています。

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【小牧市立陶小】三世代除草作業

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 本校は、小牧市東部にある児童数217名の小規模校です。校区には、桃・ぶどう畑などが広がっており、自然豊かな環境に恵まれた地域です。昔から果樹栽培に携わってみえる方もたくさんおり、祖父母・父母・孫で生活する家庭も数多く見られます。そのため、社会科の農業(桃作り)や生活科の昔遊びなどの単元では、地域の方々にたいへんお世話になっております。また、運動会や給食交流会などにも敬老会・PTAの皆様をお招きして、地域のコミュニティを大切にしながら、日々の教育活動に取り組んでおります。
 本年度も、夏休みの全校出校日を利用し、三世代が力を合わせて行う除草作業を計画しました。厳しい暑さの中、児童とともに敬老会・保護者・oyajiの会の皆様にご協力いただきました。
 敬老会の方からは、「久しぶりに近所の人と話をすることができてよかった」などの声が聞かれ、学校中の草もきれいに抜くことができました。このような活動を通して、児童だけでなく、同じ地域で生活する様々な年代の方々が顔を合わせ、コミュニケーションを図るよい機会となったようです。