【豊田市立衣丘小】子どもたちの実態に即した道徳の情報モラル教育の実践

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 携帯電話の普及が進んできた近年、その波は小学校の中高学年の児童にも及んできている。それは「興味があるから」という理由だけではなく、下校後一人で家にいる子どものために、習い事の帰りに薄暗い道を歩いてくる子どものために、つまり子どもの安全を気にする家族の思いがあり、携帯電話を所持している小学生が増えてきている。
 そこで、4年生(1クラス34人)の子どもたちに携帯電話に関するアンケートを実施した。その結果、「携帯電話を持っている」と答えた児童が40%でおよそクラスの半数弱が所持しているということが分かった。また、その中で「メールの機能を使ったことがあるか」という問いに対して48%の児童が「使ったことがある」と答えた。「携帯電話を持っていない」と答えた児童も、その中の83%は「携帯電話がほしい」もしくは「迷う」と答えた。
 「メールをどんなときに使うか」の回答をみると、家族間での使用がほとんどだが、中には友達同士での連絡手段として使用している児童もいた。また、持ちたいと思っている児童の多くはその理由を「携帯電話(メール)はとても便利なもの」と答えている。確かに、携帯電話はとても便利な道具であり、今の生活から携帯電話をなくすということは考えにくい。多くの人が使っている、また子どもたちがこれからどんどん使うだろうものだからこそ、正しく使用してその便利さを感じてほしいと思った。

 アンケートの結果から子どもたちの実態が把握できた。そのうえで、道徳の授業として、携帯電話の「メール」に着目した自作資料を使って情報モラル教育を行った。とても便利な「メール」。いつでも伝えられ、文字として残しておける「メール」。しかし、文字でしか気持ちを伝えることができないという落とし穴についてクラスで考えた。
【資料】
《たくまは明日、お父さんと野球に使うシャツを買いに出かけます。そのことを思い、ワクワクしていると、まさるからメールが届きました。「明日、10時からみんなで練習をするからたくまもおいでよ。」自主練をしたい気持ちは十分ですが、明日は用事でいけません。そこで「ぼくはいいよ」と返事をしました。まさるからは「OK、じゃあね〜。」と返事がきました。次の日、たくまは予定通りお父さんと買い物に出かけました。その後、なぜかまさるは、たくまが話しかけても返事をしてくれません。その理由を考えていたたくまは、ハッとあることに気付きました。》
 たくまはどんなことに気付いたのか。意見を出し合ったところ、
「かんちがいしてる。」「たくまは行けないって言いたかったんだ。」「まさるには『行ってもいいよ』だと思えた。」「明日は用事があるからと、理由を言えばよかったのに。」「メールはしゃべらないから、同じ言葉でもしっかりと意味が伝わらないんだ。」などの意見が出た。中には「たくまが約束をやぶったから。」という意見もあり、文字だけでは十分に伝わらないという場面が授業の中でも実際に起こった。
 将来的には、ほとんどの子が使うようになるであろう携帯電話。もちろん便利な点はたくさんあるが、正しい知識と使い方や、見えない相手を気遣う大切さを知ったうえで、十分に便利さを感じてほしいと願っている。
【授業後の子どもたちの感想】
・分かりやすく伝えることが大切。
・相手に伝わるように、文の意味が分かるように打つ。
・今回だったら「やめとくよ」とメールをする。
・2つの意味がある言葉を使うときは、内容を詳しくするといい。
・実際に発音が相手に伝わらないから、そのことを考えなければいけない。

【犬山市立羽黒小】ペア学年による異学年交流を通して

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 羽黒小学校では,児童会が中心となり「お互いを認め合う中で,協力して共に活動しようとする実践的態度を育てる」という目的で,ペア学年(1−6年・2−4年・3−5年)での異学年交流に取り組んでいます。
活動内容としては,新設されたはぐろんルーム(ランチルーム)でのペア会食,休み時間でのペア遊び,小弓タイム(朝)でのペア読書などです。
 ペア遊びを行うにあたって,6年生は1年生が楽しめる活動にするために活動内容やルール作りを話し合いました。その結果,当日6年生は下級生に対する思いやりの気持ちをもって接するとともに,お兄さん・お姉さんとしての自覚をもって行動することができました。
 1年生の児童の仲には,遊んだ後「休み時間にお兄さん・お姉さんに会いにいってもいい?」という声がでるなど,同学年での遊びとは違った楽しみを発見できたようでした。

【春日井市立丸田小】「福祉体験活動」

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 本校では毎年、4年生で福祉体験活動を行っています。
 「共に生きる」をテーマに、いろいろな方とのふれあいを通して、思いやりや助け合いの心を育てることを目的としています。
 今年度も6月に車イス、10月にガイドヘルプ、1月に手話などの体験活動を計画しています。また近隣のデイサービス施設を訪問し、交流会等も行います。子どもたちは車イスの方や視覚障害者の方などの話を聞いたり、実際に体験したりすることで、これからどのようなことを心がけて生活していくべきかを学んでいます。
 車イス体験後の子どもたちの感想には「一人で動かすのは本当に大変。今度車イスの方を見かけたら、手伝ってあげたい」「お話を聞いて、いろいろな苦労があることを知りました。少しでも何かの役に立ちたいと思った」などがありました。
 

【稲沢市立大塚小】大きく広がれ!あいさつの輪

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 稲沢市立大塚小学校です。本年度は,生活委員会による「あいさつ運動」を毎週水曜日に行っています。前年度,本校の児童は校内では進んであいさつをすることができていましたが,登校や下校で地域の方にあいさつをすることができない児童が多くいました。そこで,学校の外でも明るく,自分からあいさつができるようになってほしいという思いから,生活委員会が活動を始めました。
 朝の登校時間に,生活委員が昇降口前で,登校してきた子どもたちに元気よく大きな声であいさつをしています。最初は,生活委員の子どもたちも恥ずかしがって,大きな声であいさつできずにいました。それでも,毎週繰り返すうちに,少しずつあいさつの声が大きくなってきました。生活委員の大きな声に合わせるように,登校してきた子どもたちが返すあいさつの声がだんだんと大きくなってきました。
 生活委員の子どもは,「あいさつ運動を頑張って,笑顔いっぱいの元気な学校にしたい。」とやる気で取り組んでいます。声をかけてもらった子どもは,「あいさつしたら,気持ちがいい。」と,あいさつの素晴らしさを感じています。
 あいさつ運動をつづけ,いつも自分からあいさつができる「おおつかっこ」になってほしいと思います。

【小牧市立光ヶ丘小】ー道徳で情報モラルの授業ー

 小牧市立光ヶ丘小学校では、情報モラルに目を向け、人権を尊重し正しい方法を培うことを情報教育の目標の一つに掲げ、道徳との連携を図り、授業に組み入れることに取り組んでいます。
 先日の学校公開の日にも4年生の学級で道徳の授業で情報モラルという主題で授業を行い、児童はインターネットなどを利用する時のルールやマナーについて学習しました。まず、インターネットなどを利用する時のルールやマナーについて活発に話し合いました。 家庭でもコンピューターを利用している児童も多く、多くの意見が出されました。次に資料を見て、ルールやマナーを考えます。教室の前面にある大画面テレビに教材グリップを提示し、登場人物の気持ちや他に及ぼす影響について考えました。軽い気持ちでやったことが、たいへんな結果を引き起こす可能性があることを理解させる教材です。
 ルールやマナーを考えた後は、学習したことを参考にしての情報モラルクイズにグループで挑戦です。グループで話し合いながら、楽しく正しく判断することが目的です。判断しにくい問題は、学級全体で考えます。教師が解説を加えたりして進んでいきました。
 最後に本時の振り返りで今日学んだことや,気をつけていきたいことを発表しました。「IDやパスワードの大切さがわかりました」「ネットにふざけて書き込んだら,いやな気持ちがする人がいるので気をつけたい」「書き込みの体験ができて楽しかった」「クイズが楽しく勉強ができた」「著作権の意味がわかりました」「人の作品を勝手に使ってはいけないことがわかりました」などいろいろな意見が出されました。
 これからも学年に応じた情報モラルについて取り組んでいきたいと思います。

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【岡崎市立城北中】「ねずみグループ」を通じて地域の一員としての自覚を高める

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 城北中学校には「ねずみグループ」と呼ばれる活動があります。これは隔週土曜日に生徒たちが自分たちの住む学区をきれいにする活動です。この活動を通じて城北中生は自分たちが地域の一員であるという自覚を高め、自分の住む町をきれいにすることの大切さを学んでいます。
 土曜日の早朝7時、「ねずみグループ」に参加する生徒たちは眠たい目をこすりながら学校に集合します。そこから軍手やビニル袋をもって学区に落ちているゴミを集めて回ります。路上や公園には、落ち葉や空き缶、たばこの吸い殻など、意外なほどにたくさんのゴミが落ちています。1時間も活動を続けると、持ってきた袋いっぱいにゴミが集まり、生徒たちは学区のゴミの多さに驚くと共に、自分の住む町をきれいにしたいという思いを高めます。
 この活動は昭和38年に始まりました。最初はたった一人の生徒が「城北学区をゴミのない町にしたい」という一心で始めたそうです。そして、後にこの活動が「ねずみ算式に多くの人に広まっていってほしい」という願いを込めて「ねずみグループ」と呼ばれるようになりました。
 現在では、年間を通じて全校生徒全員がねずみグループに参加をしています。50年経った今でも、創始者の思いは着実に受け継がれており、城北中生はこの活動を通じて自分たちの住む町を大切にしたいという心を育んでいます。

【豊明市立唐竹小】「心の成長を促す活動」

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 本校では、6月12日(水)に、福祉実践教室を行いました。
 いろいろな方と交流する中で、自らの生き方を考えたり、よりよく生きようとする態度を育てたりすることが目的です。社会福祉協議会の方、ボランティアの方をお招きして、毎年3年生〜6年生を対象に行っています。
 今年度は、視覚障害者の方、聴覚障害者の方、車いすの方にお世話になり、体験も交えながら講義をしていただきました。初めてのことばかりの時間でしたが、子どもたちは話を真剣に聞き、目をきらきらさせて様々な体験に取り組んでいました。
 最後の感想には、
「車いすは、人の思いやりが集まるものだとわかりました。」
「将来、障害のある人を助ける人になろうかなと思いました。」
「人からお礼を言われる優しい心をもった人になりたい。」
「みんなが楽しく暮らせる社会が来るように、積極的に行動しようと思う。」
など、お互いを理解し合い、人を大事にする心が芽生えたように感じます。
 このような体験を通して、子どもたちの「心の成長」を促していきたいと考えています。

【岩倉市立岩倉北小】「こんなチラシをもらったらどうする?」2年生学級活動

 「個人情報の大切さ」について学習するため、「こんなチラシをもらったらどうする?」という授業を行った。
 はじめに、児童に「こんなチラシをもらったらどうする?」と、アンケートに答えたらプレゼントがもらえるという内容のアンケート用紙を配布した。アンケートに答え、住所・名前、電話番号を記入したら、プレゼントが贈られてくるというものである。「アンケートに答える」「アンケートに答えない」「どうするべきか迷う」の3つから、自分だったらどうするかを考え、その理由も含めて考えを伝え合った。
 はじめは迷わず「プレゼントが欲しいからアンケートに答える。」と話していた児童も、「答えない」「迷う」という児童の「知らない人にいろいろ教えるのは何だか怖い。」「住所や電話番号を教えたら、いたずらされるかもしれない。」という意見を聞き、少しずつその危険性に気づいていった。
 そこで、「個人情報」という言葉を提示し、「個人情報とはなんだろう?」と児童に聞いたところ、ほとんどの児童は個人情報という言葉自体を知らず、知っていても聞いたことがあるという程度だった。個人情報とは、名前、住所、電話番号や誕生日などのことであり、知らない人に簡単に教えてはいけない大切なものだということを伝え、授業のまとめとした。
 情報化が急速に進み、低学年の子どもたちにとっても、インターネットやコンピュータが身近なものになっている。子どもたちが、安心して楽しくインターネットやコンピュータを活用できるように、今後も日常生活の様々な場面を想定しながら「情報モラル」の学習を進めていきたい。
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【一宮市立瀬部小】Webページやメールの真偽を確かめよう

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 本校では、各学級で年に2回(夏休みと冬休み前ごろ)情報モラル関連の授業を行うように計画を立てて、情報教育に取り組んでいます。5年生では、「i−モラル」で紹介されている学習指導案を参考にして、情報モラルの授業を行いました。今回は、「大変だ!大地震がくるぞ!」という資料をもとにして、Webページの真偽について話し合いました。
<資料の内容>
 主人公が、テレビでも人気の『予言者X』のホームページを見て楽しんでいると、「今度の日曜日、お昼12時に愛知県に大地震が来る!」という予言が書かれていた。主人公は驚き、メールアドレスを知っている人全員にメールを送り、地震に備えるようにアドバイスをした…。
<話し合いの様子>
『主人公はみんなから感謝されるか』という問いに対して、多くの子が「感謝されないと思う」と答えた。理由を聞くと、「予言が本当じゃなかったら怒られると思う。」「本当に地震が来れば感謝されると思うけど、来なかったら感謝されない。」「実は地震はうそで、予言者がみんなをパニックにさせたいだけかもしれないから。」という意見が出た。
『主人公の行動に、どのような問題があったか』という問いに対しては、「もし地震が来なかったら、たくさんの人に迷惑をかけただけになる。」という考えから話し合いが進み、「本当に地震が起きるかわからないのに、メールを送ってはいけなかった。」という意見が子どもから出された。

 授業後の子どもたちの感想には、「インターネットの情報には、ウソもあることがわかった。」「へんなサイトには、気をつけるようにしたい。」「パソコンを使うときは、お母さんと一緒に使うようにする。」などと書かれていました。
 インターネット上にある情報が全て真実とは限らないので、気をつけなければいけないという意識が高まったことが分かりました。

【豊田市立御蔵小】学級活動(2年)「おとなといっしょにつかおう」

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1 ねらい
  インターネットは、大人と一緒に使うと安全であることが分かる。
2 児童の実態
 2年生の半数近くの子が、家族と一緒に家庭でパソコンを使用するようになってきた。生活科で野菜のことについて調べる際、「インターネットで調べると簡単だよ。」という話が出るなど、インターネットを身近に感じ、使用したことのある子どももいる。
3 指導の流れ
 (1)映像クリップを視聴する。 
  映像の内容(「インターネットはお父さん、お母さんと一緒じゃないとだめ。と言われていたのに、主人公はこっそり戦隊もののサイトを見ようとする。その結果、目的のページではなく怖がらせるページを開いてしまい、自分では解決できずに泣き出してしまう。)
 (2)「ひみつのへや」のリンクをクリックしたら、どのようになったか話し合う。
 (3)おかしなページが出てきてしまったら、どうすればよいか話し合う。
 (4)インターネットを使うときには、どのようにしたらよいか話し合う。
4 授業の感想
「おうちの人と一緒にやらないと、データが壊れてしまうこともあることが分かった。これからはおうちの人とやりたい。」「いままで一人でインターネットをすることがあったけど、一人でやると怖いこともあると分かった。これからは、お母さんに聞いてからインターネットをやりたい。」など、子どもだけでは、安全に使えないときもあることに気づくことができた。
 低学年の子もインターネットを気軽に使用するようになってきた。情報モラルについての指導は低学年のうちから進める必要性を感じた。

【田原市立野田中】便利?安心?それとも…

 本校3年生生徒は、家庭のパソコンやiPod Touch、等を利用し、すべての生徒がインターネットを利用したり、メールを活用したりしている。このような現状をふまえて、3年生を対象に情報モラルに関する授業を行った。
 生徒たちは小グループに分かれ、インターネットやメールの長所や短所等を挙げながら活発な意見交換を行い、よりよい人間関係を築くために大切なことについて考えた。
 話し合いでは、生徒から以下のような意見が出された。
《長所》
・同じ趣味の人同士が交流しやすい
・年齢、性別にかかわらず、幅広く交流することができる
・多くの人が情報を共有することができる
《短所》
・情報が正確なものかどうか判別しづらい
・個人情報が簡単に流出してしまう
・文字だけでは真意が伝わらず、誤解を招きやすい
・顔が見えないやりとりは、人間関係が深まりにくい
 生徒からは、「直接会話をすることが大切だと思った。」「コミュニケーションをたくさんとって、相手のことをしっかりと知ろうと意識することが大切だと思った。」「インターネット社会と現実社会の違いを知り、上手に使い分けていく必要があると思った。」といった感想が出された。
 本校生徒の携帯電話の個人利用率は今のところ低いが、卒業後は多くの生徒が所有すると考えられる。この時期に適切な情報モラルを身につけておくことは、情報化社会を生きる生徒たちにとって、必要不可欠なことであると考えている。
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【知立市立知立南小】あなたの個人情報はだいじょうぶ?

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 25年度がスタートして2か月が過ぎた。運動会を終え、新しい友だちにも慣れて、本校の児童は毎日明るい笑顔で元気に活動している。この素敵な笑顔を大切に成長してほしいと願い、本校職員一同教育活動の充実に力を注いでいる。
 その一つとして、子どもたちのよさをもっと引きだそうと、昨年度よりあいさつ運動に取り組んだ。子どもたち同士、子どもたちと職員の明るいあいさつが学校に響き、互いを認め合う温かい雰囲気が育ってきている。本年度は、この運動を地域にも広げていこうと考えている。そこで、あいさつ運動を推進しながら、知らない方と接するときに気をつけるべきこと、特に、個人情報の扱いについて年度当初に指導した。
 5月23日(木)に、ネットワーク活用訓練を受け、全校児童が体育館に避難してきた。この機会に担当教諭が、「個人情報ってどんなものだか知っている?」と質問をした。低・中学年の児童はほとんど分かっていないようであった。さすがに5・6年生には挙手はあるものの、指名するとやや不安そうに「電話番号」「住所」「名前」などと答えており、個人情報がどんな危険をもたらすかということをはっきりと理解している児童は少ないようであった。
 そこで全校児童に「お家の防犯」というビデオの中の個人情報に関する部分を10分程度視聴させた。ビデオの内容は、知らない人に家の電話番号や住所などを教えたばかりに、怖い目に遭ってしまうといった内容であった。ビデオ視聴後の低学年児童の感想には、「知らない人に名前を教えてはいけないことがわかった」、「なぜ名札を学校においていくのかわかった」など自分の個人情報をうかつにもらしてはいけないことが分かったようである。高学年児童の感想には、「知らない人から声をかけられ、友だちの名前や住所を教えて、と言われたことがあるけれど、教えなかった。教えていたら大変なことになったと思う」といったように、自分だけでなく、他人の個人情報をもらすこともよくないことであることが理解できたようである。

【一宮市立大徳小】思いやりの心を育てる活動

 大徳小学校では、「目指す子ども像」のひとつとして、「仲よく助け合う子≪人との関わりを大切にし 相手の気持ちを考える子≫」と設定して、思いやりの心を育てるための様々な取り組みを行っています。これらの活動を通して、思いやりの心を育て、「みんなが仲良く笑顔で生活できる大徳小学校」を目指し、教育活動を推進しています。以下に、本年度6月までに行った活動の一部を紹介します。
【活動のねらい】
  心身ともに健やかで 思いやりのある子どもを育成する
【児童の実態】
 本校の児童は明るく素直で、優しい子どもが多いが、反面、そのよさを行動や言葉に表すことが苦手な児童も少なくありません。そこで、様々な「思いやりの心を育てる活動」を通して、上学年の児童は下学年の児童を思いやり、下学年の児童は上学年の児童を信頼・尊敬するとともに、同学年でも相手の気持ちを考えた思いやりのある行動がとれる児童の育成を目指して、教育活動を実践しています。
【活動の実際】(6月までの活動例)
・4月26日:児童会が企画運営して「1年生を迎える会」を行いました。各学年が1年生のために、歌を歌ったり楽器を演奏したりして、歓迎の気持ちを伝えました。
・5月16日:2年生と1年生が手をつないで「ふれあい遠足」に行きました。
・5月17日:1年間を通して、異学年と交流を図る「縦割り班活動」を行っています。この日は、高学年児童が活動内容を考え、下学年の面倒をみながら、班ごとにレクリエーションをしました。
・5月24日:音楽委員会が企画した「音楽集会」を、縦割り班で行いました。音楽委員のジェスチャーをみんなでまねながら、大きな声で歌を歌いました。
・6月 2日:学校公開日に、家族で読書をする「親子読書」の時間を設けました。読書を介して親子のふれあいが深まり、校内に温かくゆったりとした時間が流れました。
・6月14日:6年生が下学年の子のために自分で本を選んで練習し、下学年の教室に分かれて「6年生による読み聞かせ」を行いました。
【児童の感想から】
・1年生を迎える会では、1年生のためにジェスチャーゲームをしました。1年生だけでなく、学校全員で楽しくゲームができました。1年生に「ありがとう」と言われたことがとてもうれしかったです。(6年生運営委員)
・縦割り班で、6年生のペアの子から「読書ゆうびん」をもらいました。どんなお話か、わかりやすく書いてありました。絵もかいてあったのでうれしかったです。今度図書館で借りて読んでみたいです。(3年生の児童)
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【大府市立大府中】地域とのふれあいの大切さを感じる中学生ボランティア

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 地域とのふれあいの大切さを肌で感じ、豊かな心をもつ生徒の育成を目的として、地域の行事に中学生がボランティアとして参加しています。年間を通して「駅前花植え」「コミュニティ運動会」「夏まつり」「公民館まつり」等、様々な催しがあります。
 その中でも、最も多くの生徒が参加するのが「大倉公園つつじまつり・あきんどフェスティバル」です。今年度は360名がボランティアとして活動しました。本番は、大倉公園で、ウォークラリー&スタンプラリーの企画・運営、生徒の考案によるイベントの企画・運営をしました。そのため、1ヶ月以上前から、青年会議所のまつり実行委員の方と一緒に中学生は会議を重ね、看板の製作から準備を進めました。当日は、幼児・小学生や大人など多くの来場者に大きな声で呼び込みをし、催し物を盛り上げていました。今年も地域の人から、「中学生の力は大きいね」と、ほめられました。
 地域でのボランティア活動を通して、学校だけでは得られない多くのことを身につけることができます。
 参加した生徒は「たくさんの人がまつりに来てくれて、うれしかったです。大変だったけれどやりがいがありました。来年もぜひ、ボランティアとして参加したいです」と語っていました。中学生は、多くの方々と関わることによって、地域の一員であることを自覚したり、自分の良さを発見したりすることができました。
 これからも、地域でのふれあいを通して、豊かな心をもつ生徒を育てていきたいと思います。

【春日井市立白山小】インターネット安心安全講座

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 本校6年生児童の携帯電話の個人利用率は37%で、家庭のパソコンを含めると、40%の児童がインターネットを利用したり、メールを行ったりしている。このような現状を考えて、昨年度に引き続き、愛知県警サイバー犯罪対策課の方を本校にお招きし、『インターネット安心安全講座(45分間)』を6年生対象に行った。その中で、インターネットは、何かを調べるのに大変便利であり、知りたい情報が簡単に手に入るなど、生活の役に立つものとなっているが、その裏では、個人情報を悪用されたり、知らないうちに犯罪に巻き込まれたりするなど、さまざまな危険が存在することなどをクイズ等も交え、楽しく学ぶことができた。
 子供たちからは、「犯罪に巻き込まれることがあると知って怖くなりました。でも、その対策を教えてもらい安心しました。」「犯罪が起こるとは知らずに、ゲームとかをしていたのでこれからは気をつけようと思いました。」「私が思っている以上にインターネットは危険だと思いました。判断力を持って、対策をできるだけしたいと思いました。」「犯罪についてこんなに色んな種類があるのは知らなかった。違法ダウンロードしないように家の人と相談したいです。」「今日教えてもらったことをしっかりとおぼえて、大人になって犯罪に巻き込まれないようにしようと思います。」というような声を聞くことができた。来年度以降も6年生を対象に実施していきたい。

【美浜町立上野間小】羊とのふれあいを通して

 本校では5月16日(木)に「羊となかよし集会」を行いました。飼育小屋で飼っている羊のことを知るために、また命の大切さを再認識するために、羊を貸していただいている牧場の方をお招きして、毎年この集会を行っています。
 1・2年生はこの集会で羊の毛刈りを体験しました。2年生は昨年も行っているため手なれた様子で毛を刈る姿も見られましたが、1年生は今回が初めての体験です。恐る恐る羊に近付き、牧場の方に毛の切り方を聞きながら、一生懸命に取り組む姿が見られました。子どもたちからは「ふわふわしている。」「あたたかい!」「羊さん、毛が無くなったら寒くないのかな。」など、様々な感想をもっていました。
 毛刈りをした手には羊の匂いがついたり、毛の油がついたりしましたが、触覚や嗅覚など体の五感を全て使って、体全体で羊のことを理解できたようです。毛刈りをしながら、動物の息づかいや体温を感じることで、「生きる」とはどういうことなのかを直感的に感じることができたのではないかと思います。このように実体験を通して、子ども達の「心の成長」を促していければと考えています。

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【蒲郡市立形原北小】チェーンメールの事例を通し、情報モラルの学習をしました

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 4年生の1学級で、5月に情報モラルの授業を行いました。本校では以前チェーンメールが回ったという事例があったので、携帯電話を使用している子が少ない今のうちに注意を喚起したいと思い、実践しました。

 主な内容は次の通りです。
1 自分の友達から送られてきたとする「不幸のメール」を読む。
2 メールが届いたときの気持ちを考え、発表する。
3 このメールを送ってきた友達に対し、どう思うかを考え、発表する。
4 こういうメールが送られてきたときはどうすればいいかを話し合う。

 子どもたちは突然送られてきた「不幸のメール」の内容に、最初は「おそろしい」「こわい」「死にたくないから友達でも送ってしまう」という意見を言っていました。
 しかし、3の活動で「こんなものを送ってくるのは友達じゃない」などという意見が出て、友達に対して多大な迷惑をかけてしまうということに気づきました。また、4の活動では、教師自身も過去にこのようなメールが送られてきたが、止めても何も起こらなかったなどの事例を紹介したところ、子どもたちはとても安心し「こんなもの信じないで消す」とか「他の人にまわさない」「家族や先生に相談する」という意見が出ました。その中でも特に「家族や先生に相談する」というところをまずは大切にしてほしいということを強調し、実践を締めくくりました。

【愛西市立立田北部小】インターネットを安全に使おう(小学校向け情報モラル)

 立田北部小学校の5・6年生の児童を対象に、「インターネットを安全に使おう」と題して情報モラルについての授業が行われました。
 インターネットを安全に利用するために気をつけるべきことを、クイズを交えて説明しました。
A:無料のサイトを見ていたら、知らない間に有料サイトにつながって、お金を払うように言われました。あなたなら支払いますか?
B:無料のオンラインゲームをしていたら、利用料の請求がきました。払わなければいけないのでしょうか?
C:無料ゲームをしていたら、チャットで話しかけられ、ました。あなたは、この相手と会ってもいいと思いますか?
D:「あなたは当選しましたので、こちらに住所氏名などを書いて送信してください。ゲームを送ります。」というメールが届きました。あなたならメールを送り返しますか?
 児童は、AもBも、全員が支払わないという回答だったので、Bは、支払わなくてはいけないと教えられたとき、驚いていました。
 無料のオンラインゲームの中には、アイテムが有料だったり、お金を使わないと楽しくないシステムだったりするものがあります。それを知らずに安心してやっていると、何十万円もの請求がくるので、説明をよく読んで、何にお金がかかるか知る必要があります。携帯やスマホのゲームも同じで、テレビのコマーシャルで流れているアメーバピグ、モバゲー、グリーなどの無料ゲームの中にも危険があるので注意が必要です。この場合は、請求がきたら払わないといけなくなります。
 また、Cは、全員が会わない、Dは、数名が、メールを送り返すと回答し、知らない人に会うのは怖いけど、「当選」という言葉には弱いことを伺わせました。
 誰もが簡単に書き込めるネットには、うその情報が混じっています。正しいか正しくないかを見極める目が必要になりますが、小学生には難しいため、一つのサイトだけで信じないで、複数のサイトを見て判断するように伝えました。
 また、ブログやプロフなどの自己紹介ページに自分の顔写真や友達の写真をのせることの危険性についても話しました。特に友達の写真の無断掲載については、絶対にしてはいけないことを強調しました。著作権についても同様で、他人のサイトにあるイラスト、絵、写真などを勝手にコピーして、自分のブログやサイトに貼るのは違法であることを伝えました。
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【刈谷市立小垣江東小】「I love project」(命の教育)

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◇マイツリー活動(日本一の緑を活かして)
全校の子どもが、一人1本、自分の木を決めて季節ごとに観察します。6年間の木の生長と自分の成長を結びつけてとらえ、自然への愛着をより深めます。
◇ふれあい活動(縦割り活動)
本校の特色ある活動です。小さな学校の良さを生かして、学年の枠を越えた縦割りグループの活動を重視しています。
4月に赤、白、青、黄のチームを編成します。各チームをさらに3つのグループに分けます。このチームやグループで様々な活動に取り組みます。日常的には、ふれあい清掃が中心ですが、遠足もこのチームやグループで行動します。また、運動会ではチームで協力する種目があり、競技種目はチーム対抗になっています。その他、縄跳び大会やふれあい給食なども行われます。高学年はリーダーとしての自覚が育ち、下の学年の子どもたちにも協力する態度や上級生を尊敬する気持ちが育っています。
◇各学年の取り組み
1.自然を生かした学習(1・2年)
 小垣江三山や小垣江新山など、他の学校にはないすばらしい自然を生かした学習を行っています。
  2.ホタルに関する学習(3年)
小垣江地区緑水保全会と連携して「命の大切さ」「環境を守ることの大切さ」について学んでいます。1年かけて飼育したホタルが、5月から6月にかけて、校内にあるホタルドームで光を放ちながら飛び交います。今年度は、環境教育と関わらせ、緑水保全会の方の協力を得て用水路の生き物調査を行ったり、小垣江小学校と協力した取り組みをしたりしました。 
  3.牛に関する学習(4年)                   
学区内の清水牧場と連携して「命の大切さ」や「勤労の大切さ」について学習を深めています。牧場の仕事体験や飼育に関する出前授業等で学んだ後、9月下旬から2か月間にわたり、学校で子牛を預かり世話をします。子どもたちは、自分たちで名付けた子牛を大切に育てます。この牛に関する学習の一環として「生命誕生」にかかわる出前授業を受けたり、学んだことを学習発表会で発表したりしました。
  4.特別養護老人ホームとの交流学習(5年)
 学校の前にある「特別養護老人ホーム シルバーピアかりや」と連携して「命の大切さ」や「思いやり」について学習しています。施設の見学をしたり、お年寄りへの接し方や支援の仕方を学んだりした後、いよいよお年寄りとの交流が始まりました。初めはお互いに遠慮がちでしたが、しばらくするとうち解けて、笑顔一杯の交流になりました。
5.保育に関する学習(6年)
 6年生はこれまで学んできた「命」「地域」の学習を生かし、「防災マップ」を更新・改善するなど地域に貢献できる活動に取り組んでいます。家庭や地域のために働こうとする意欲と実践力を身に付けることがねらいです。

【豊根村立豊根中】サイバー犯罪防止教室

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○活動のねらい
 パソコン、携帯電話などの情報端末の具体的なトラブルの事案について知り、正しく安全に使えるようにする。
○生徒の実態
 本校は携帯電話を所持している生徒は少数である。しかし、パソコンでインターネットを使う生徒は多い。特に、休日は家庭で長時間インターネットを使用する実態がある。
○活動後の生徒の感想
 サイバー犯罪防止教室では、大きく分けて「危険性」、「使用するためのルール」、「これからの使い方」の3つに関する話しがありました。以下は生徒の感想です。
・危険性について
 「インターネットは便利だけれど、なりすましなどの危険もあるということを改めて知りました。インターネットはよく使うので気をつけて使っていきたいです。」
 「インターネットは家で使っているけれど、ブログやインターネットのゲームで顔や声を知らない人と話すのは危ないとわかりました。」
・使用するためのルールについて
 「書くことに注意するために、相手の気持ちを考えることが大事だとわかりました。」
 「これからサイバー犯罪にならないように、個人情報をインターネット上で公表しないようにしたいです。」
 「18歳未満のときは、出会い系サイトは絶対にアクセスしてはいけないことや、掲示板に暴言を書き込んではいけないことを学びました。」
・これからの使い方について
 「僕もよくインターネットで遊ぶし、一つサイトにIDをもっているので、今日教わったことに十分注意して楽しくインターネットを使っていきたいです。」
 「高校生になったら携帯電話を使うことになると思います。そのときは知らないメールがきても絶対に関わらないように気をつけたいと思いました。」
 「インターネットは間違った使い方をすると、とても危ないということがわかりました。もし被害を受けたらすぐに大人に言うこともわかりました。」
 「僕は携帯電話を使わないけれど、インターネットをよく使うので、危険なページを開くなどしないように気をつけたいと思いました。」

 身近な問題であることや興味・関心の高いことであったため、生徒は講師の方の話をとても集中して聞いていました。これからの生活にも生かしていきたいという生徒が多く、有意義な学習となりました。