【尾張旭市教育委員会】道徳科の手引書『特別の教科 道徳のいろは』

 尾張旭市では、令和元年度に教務主任会が作成した道徳科の手引書『特別の教科 道徳のいろは』を活用した実践を継続しています。『特別の教科 道徳のいろは』は、基礎編・授業編・評価編・指導案編の4部構成となっており、道徳科の目標や基本の指導過程及び多様な指導方法を示したり、評価方法や指導案の書き方を紹介したりしています。数年に一度、記載内容の改訂をしており、今年度は、評価編について評価の文例等の一部見直しを行いました。
 また、本市では教科領域での研究を推進するため、専門性を磨く教科等研究員を配置しています。その教科等研究員が各校の研究授業を参観し、指導する機会があります。各校からの要請を受け、初任者研修や各校での校内授業研究後に発問や授業の流れなどについて良かった点や改善点等を授業者に伝えることで、授業力の向上につなげています。特に特別の教科道徳では、指導の際に『特別の教科 道徳のいろは』を活用することで、本市における道徳教育の基本となる考えを共有することができています。(2023年12月18日)

【半田市教育委員会】生徒会サミット「デジタルファイブ〜5つのやくそく〜」

 半田市では、各学期に1回、市内の5中学校の生徒会役員の生徒が集まり、生徒会サミットを行っています。ふるさと半田をよりよくするために中学生にできることを話し合い企画したり、今日的な課題について市議会議員の皆様や保護司会の方々と意見交換をしたりしています。その中で、いじめが起きる環境を生み出さないための学校生活の心構えとして「スマイル宣言」を平成25年度に、インターネットの利用の心構えの「ネット五原則」を平成27年度に採択し、各小中学校において啓発活動に取り組んできました。
 昨年度から今年にかけては「ネット五原則」を今の実情にあったよりよいものにするための話し合いを積み重ねてきました。そして、デジタルシティズンシップの考え方に則り、デジタル機器のメリットは生かしながら、児童生徒が主体的に正しい使い方ができることを目指した新たな指針として「デジタルファイブ〜5つのやくそく〜【1.みんなが笑顔になるように使います 2.色々な考えを大事にして力を合わせて生活します 3.時間を決めて使い、健康的な生活をめざします 4.情報を大切にし、安全に使います 5.正しい使い方かどうかを考え、責任をもって行動します】」と改訂しました。今後は、各小中学校において啓発活動に今後取り組んでいく予定です。(2023年11月30日)

【東栄町教育委員会】国内語学研修の奥深い学び

 東栄町では、中学3年生を対象に国内語学研修を行い、異文化への理解を深めています。

 国内語学研修は、言語スキルの向上だけでなく、文化理解の深化を促進する重要なプログラムです。この研修を通じて、生徒たちは言語を学ぶだけでなく、その背後にある歴史や習慣にも触れる貴重な機会を得ることができます。地元の人々との交流や実地体験を通して、言葉の枠を超えて文化的な意味を理解し、異なる視点から学びを深めます。
 
 また、異なる地域や社会との対話を通して、生徒たちは異文化コミュニケーションのスキルを発展させ、異なるバックグラウンドをもつ人々との円滑なコミュニケーション能力を養います。この経験は、国内外でのコミュニケーションにおいて自己表現が求められる現代社会において、大きな自信につながると考えています。
 
 国内語学研修は、異文化理解と言語スキルの向上を通じて、生徒たちがより広い視野で世界を見る手助けとなり、個人の成長と国際的な協力の促進に寄与しています。(2023年11月30日)

【田原市教育委員会】心の教育推進活動

心の教育推進活動    田原東部小学校

 田原東部小学校では、本年度「自他を大切にする子〜心の健康教育の実践を通して〜」をテーマに、道徳科、学級活動、保健体育を中心に研究を進めています。
 1学期には、「自分をたくさんほめよう」をテーマにスクールカウンセラーを講師に招き、学校保健委員会を開催しました。自分や仲間の良いところや頑張っていることを認め合うことで、自分たちの良さを改めて知る機会になりました。また、4年生では学級活動「友達や自分の良さを見付けよう〜さわやか大作戦!」を行い、さらに友達の良さや自分の良さに気付くことができました。
 2学期の学校保健委員会では「自分をまるごとほめよう」と題して、自分の困ったところだと思っていることの見方を変えて、自分の良さととらえる活動を行いました。また、5年生では、保健体育「心の健康〜不安やなやみがあるとき〜」の授業を行い、不安や悩みと向き合い、自分にあった解決する方法を見つけました。今後も、道徳科や学級活動、保健体育を核に「自他を大切にする子」を目指して進めていきたいと思います。(2023年11月30日)
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【大府市教育委員会】 情報モラル教育の実施

 昨年度より大府市では、これまでの情報モラル授業をデジタルシチズンシップの視点で見直し、“デジタルの世界でよりよく生きるためには、どのようにふるまえばよいか”という授業実践を進めています。
 昨年度、SNSでは安易に個人情報をやりとりしない、インターネットサービスでは、利用規約をよく読み、納得した上でサービスを受ければ、大きな被害に遭わないだろうと結論付けました。しかし、「信頼できる会社は何となく分かるけど、SNSではどんな人が信頼できるか分からない。」という新たな疑問が児童から出てきました。もっと話し合いたいという要望を受け、本年度は、信頼できる人とはどんな人でどんな内容を話しても良いのか、理解を深める授業展開に主眼をおきました。具体的には、ネットで知り合った人と身近な人を信頼度の高い順に並べてその理由を発表し、学級の納得解を見つけるというものです。最終的に、保護者の大切さを再認識し、信頼度と話す内容が密接に関わることに気付きました。
 大府市では、今後もこの取組を継続していきたいと考えています。(2023年11月30日)

【常滑市教育委員会】「HAPPY TIME」の取組(小中連携)

 常滑市立常滑中学校では、道徳教育の一環として、安心して自分の意見を友達に伝えることができる生徒の育成を目指して、構成的グループエンカウンターとソーシャルスキルトレーニングを組み合わせたHAPPY TIMEを行っています。毎週1回、火曜日の6時間目の後に、さまざまなエクササイズをグループごとに取り組んでいく活動を通して、人とのかかわり方を学んでいます。
 1年生の時から楽しみながら「かかわり合いの力」を身に付けてきた3年生の生徒は、道徳科の授業において友達の意見を受容的に受け入れ、相手も自分も大切にしながら意見交換できるようになってきました。授業では、どの生徒も活発に自分の意見を伝え合い、友達の意見から多面的・多角的に考えを深め合う姿を見ることができます。
 また、学区の小学校でもHAPPY TIMEの取組が少しずつスタートしていて、小中学校が連携して取組を推進しています。(2023年11月30日)

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【高浜市教育委員会】情報モラル教育の充実

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 高浜市では、学校、家庭、地域が「子供の学びや育ちをつなげる」取組の一つとして、小学校1年から6年までの6年間を見通した高浜版プログラミング教育を行っています。各学年5時間計画のうち1時間を情報モラル教育に充てています。自他の権利を尊重しながら正しく有効に活用することなど、各学年の発達段階に合わせてカリキュラムを策定し、学習指導案と参考資料を作成し、全校で共有しています。また、毎時間プログラミング教育支援員を派遣することで、より専門的かつ実践的な助言から情報モラル教育の向上へとつなげています。
 また、その実践内容については定期的に開催している高浜版GIGAスクール構想推進委員会にて振り返りを行い、成果と課題を洗い出してよりよい実践につなげています。先日行った委員会では、前学年で学習した内容について、次学年以降にも振り返ることができる場面の設定や教材の開発など、継続性をもった情報モラル教育についての話し合いを行い、その実現に向けた手だてについて意見を交わしました。
 今後も情報社会で適正な活動を行うための基になる考え方と態度を身に付けさせ高浜市が目指す「自分・仲間・社会の幸せのために学び続ける子供」を育んでいきます。(2023年11月30日)

【津島市教育委員会】領事館交流プロジェクトの実施

 津島市では、自分と異なる他者の存在をそのまま尊重する「共生力」(まわりの人たちとお互いの存在を認め合い、多様な社会を創り上げる・多面的で多様な見方、考え方ができるようにする・共に今の時代を生きている共存の感情をもつ)を育てたいと考え、8年前から国際交流活動「領事館プロジェクト」を展開しています。
 市内8小学校が、県内の8つの総領事館・領事館(ペルー・ブラジル・フィリピン・韓国・カナダ・トルコ・中国・アメリカ合衆国)と交流を進めています。どの学校もその日だけの交流ではなく、領事館本国や紹介する津島の街の調べ学習をした後で交流しており、総合的な学習の時間の一環として活動を行っています。領事館側も、韓国の総領事館のハングルの言葉に関する授業やK-POPのダンス教室、中国総領事館と岐阜日中文化交流協会の剪紙(せんし)教室、その他各国の子供たちの遊びや食べ物、観光や歴史について、楽しい出前授業をしてくださいました。
 子供たちからは「日本とトルコが仲良しだと知った。もっと仲良くできるよう学びたい」「フィリピンの世界遺産など知らないことが多くて面白かった。海がきれいなので、いつか行ってみたい」、領事館の関係者からは「互いの文化を理解する機会にしたい。韓国と日本は大切な隣人」「いつか中国を訪れ、素晴らしい文化にふれてください」というコメントがありました。
 これからも子供たちの成長に合わせた国際交流を通じた学びを続け、自他を尊重し合う「共生力」を育む活動を続けていきます。(2023年11月29日)

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【武豊町教育委員会】 情報モラル教育「スマホ・ネット安全教室」の実施

 武豊町では、「いのち」を大切にする子供を育てるために、「いのちの教育」を推進しています。そのために、教育活動全般の中で、「自他のいのちの尊重」や「命のつながり(連続性)」について、子供が意識できるように、「SOS出し方教育」や「考え、議論する道徳」、「情報モラル教育」などの充実を図っています。
 武豊町立富貴小学校では、5・6年生の児童と保護者を対象に、町のICT支援員が講師となり、「スマホ・ネット安全教室」を実施しました。
 講師の方からは、スマートフォンや携帯電話を利用する際の危険性やリスクについて、分かりやすい説明がありました。特に、パスワードの設定やSNSウェブサービス上のトラブルについては、事例を基に説明があり、理解を深めることができました。また、スマートフォンや携帯電話の管理は保護者の責任であるとの話もありました。
 インターネットやスマートフォン、携帯電話の利用については、学校の指導だけではなく、家庭での指導も重要になってきます。子供が適切に情報端末を使用し、依存することなく便利な道具として活用できるよう、今後も家庭との連携を図りながら、支援・指導を続けていきます。(2023年11月29日)
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【清須市教育委員会】 3年目教員研修の取組

 清須市教育委員会では、3年目教員を対象に、「特別の教科 道徳」の授業研究を実施しております。本研修では、道徳科の研究授業・協議会を通して、授業力の向上を図ることを目的とし、9月に小学校部会、10月に中学校部会を開催しました。事前に同じ教材で指導案を作成し、自分の指導案と比較しながら代表者の授業を参観しました。授業後の研究協議会は、「考え・議論する道徳の実現」を目指し、「公開された授業をよりよくしていくためには」という視点で行いました。
 小学校部会では、活発な質疑応答の中から、授業の展開部分やタブレット端末の効果的な使い方について、中学校部会では、ワークシートや授業形態などを中心に協議が行われました。また、同期の教員同士が久しぶりに集まる機会ともなり、日頃の授業等で困っていることを話し合う情報交換の場にもなりました。
 本研修で学んだことを、日頃の授業力の向上につなげるとともに、市全体の教育力の向上にもつなげていけるよう今後もよりよい研修の形を検討していきます。(2023年11月29日)

【新城市教育委員会】「特別の教科 道徳」を要とした道徳教育の充実 −家庭・地域との連携を生かした道徳教育の推進−

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 新城中学校3年生では、授業参観日に保護者にも参加をしていただいて道徳の授業を行いました。教材の主題は「家族」でした。資料には、幼い頃から自営業にいそしむ父親の姿を敬愛し、その店を引き継ぐことを考え、手伝ってきた主人公が、中学生になり、新たな夢を見つけ、両親の思いと自分の思いとの間で揺れ動く心が描かれています。
 授業では、主人公、父親それぞれの思いをグループ活動や全体での発表を通して深く掘り下げました。保護者の方には、「(子供が)夢を実現できなかったとき、どんな声をかけるか」や「夢に向かって親元を離れるときどんな声をかけるか」等を問いかけ、親としてのリアルな思いを直接聞くことができました。授業を振り返っての保護者の方の声(抜粋)を以下に掲載します。

○子供がこれからどのような道を歩むか分からないですが、悔いのないように歩めるようにしてあげたいが、少しは親の気持ちも分かってもらえたらよかったです。
○まさにすぐに直面していく問題だと思いました。親なりの「こうなってほしい」みたいな期待や希望を子供に対してもってしまうものですが、もし子供が思う目標や夢が違ったとしてもきっと応援すると思うし、結果的にダメでも受け入れられる。それが家族という絆(つながり)だと思います。

 授業の最後に、改めて生徒に「自分にとって家族とはどんな存在か」を問いました。「成長すると両親とは別々に暮らすようになるけれど、どれだけ離れても大事な人になる。」という記述が見られるなど、家族に対して物理的な距離ではない存在感を認識できた生徒もいました。(2023年11月29日)

【大口町教育委員会】道徳教育の充実に向けて

 大口町では、「考え、議論する道徳科の授業」の実現に向けて、各校で実践を積み重ねてきました。また、これまでに町内での研修会で理解を深めたり、町の教務主任会議で授業展開、発問、教材などの工夫について各校の取組を情報交換したりして、授業改善へつなげています。
 本年度は、新型コロナウイルス感染症による制限が緩和され、久しぶりに町内の学校間で授業を互いに見合って研究を行うことが再開されました。各教科をはじめ、道徳の授業についても学び合う機会となりました。また、学校訪問の機会を生かし、児童生徒の記述や発言、担任とのやりとりをもとに、教材分析、課題設定、中心発問、意見交流の進め方、振り返りなど、さまざまな視点から道徳の授業づくりについて情報交換を行いました。12月には、町教育委員会主催の「教師力向上セミナー」を開催し、各校の現職教育と先生方の実践についての情報共有を図る予定です。
 今後も道徳教育を充実させ、大口町の子供たちが健やかに成長できるよう努めていきたいと思います。(2023年11月28日)

【一宮市教育委員会】人とつながる力を育てる

 一宮市は、「仲間を思いやり、支えることができるようになる」ピア・サポートの実践を全校で取り組んでいます。毎年、ピア・サポートに関する教職員の研修を継続して行っています。特にこの3年間は、夏季集中研修において「不登校・いじめを起こさない集団づくり 〜ピア・サポートに学ぶ〜」というテーマで外部講師を招聘(しょうへい)して実施しています。
 今年度は「人とつながる力を育てること」というキーワードのもと
・人を助けて、人とつながってお互い成長する
・人に助けられて、人とつながってお互いに成長する
・ともに楽しいことをしたり、問題を解決したりし、人とつながってお互い成長する
 これらのことをねらいとした実践例から、教師としてのコミュニケーション指導力について学びました。
 右下の写真は、実践の1つ「ゴジラとゴリラ」をアイスブレイクとして参加者全員で行っている様子です。自然に相手とふれあい、笑い声や歓喜の声があふれていました。実際に相手を思い、いたわりながらつながる時間を通して「学校現場で生かしてみたい」という参加者からの感想が多く聞かれました。
 今後も一宮市では、ピア・サポートの実践を継続し、子供たち同士がよりよい人間関係をつくっていけるよう取り組んでいきます。(2023年11月28日)
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【南知多町教育委員会】郷土に誇りをもち、心豊かに学ぶ児童生徒の育成

 南知多町教育委員会では、育てたい児童生徒像を「郷土に誇りをもち、心豊かに自ら学び、心身ともに健康でたくましい児童生徒」として、各校で教育活動を行っています。家庭、地域にとって、共に子供たちの未来を創る場となり、通わせたい学校となることを目指しています。
 昨年度をもって町内の4つの中学校を閉校、統合し、今年度南知多中学校が開校されました。閉校した4つの中学校で新たな教育計画を再編し、準備を進めてきました。道徳教育では、LGBTQを題材にした資料から理解促進を図ったり、SDGsの考えをもって授業を展開したりして、新しい取組に挑戦しています。
 また、昨年度まで日間賀中学校が中心となって進めてきた日間賀サミットは、日間賀小学校へ引き継がれました。今年度は、小学生と島の方々が語る場をもち、地域の課題やこれからの日間賀島の在り方について話し合われます。1月24日には、町長への報告会が予定されており、学校を核にしたまちづくりが形になりつつあります。
 南知多町では、今後も町全体の温かさに触れながら、子供たちが郷土に誇りをもち、心豊かに学ぶことができるよう、教育活動をすすめていきます。(2023年11月28日)

【碧南市教育委員会】地域の特性を生かし、豊かな心を育む日進小学校の取組

 碧南市教育委員会では、令和3年度から令和5年度にかけて日進小学校に研究を委嘱し、それを受けて日進小では、講師として岐阜聖徳学園大学教授 山田貞二先生のご指導のもと、道徳教育の充実と向上に取り組んできた。
 日進小は研究テーマを「豊かな心をもち、他者とともによりよく生きる日小っ子の育成〜家庭・地域社会との連携〜」とし「カリキュラム・マネジメントの工夫」「考え議論する道徳科の充実」「学校・家庭・地域との連携」の3つを柱に取り組んだ。
1「カリキュラム・マネジメントの工夫」
・総合的な学習の時間や各教科、学校行事と関連させ、効果的に単元を構成する。
・OPPシート(ワンペーパーポートフォリオ)を使い、子供たちが自分で学習の流れを把握したり、自身の成長を確認したりできるようにする。
2「考え議論する道徳科の充実」
・話し合い活動の充実のため、ペアトークやハートメーターを活用する。
・P4C「子供のための哲学」に取り組み、「集団作り」「探究心」「安心感」を醸成し、集団で対話を行いながら互いに学び合う形を作る。
3「学校・家庭・地域との連携」
・地域の方にゲストティーチャーをお願いする。
・保護者道徳講座(親子道徳授業)を開催する。
 
 日進小学校の実践を活用し、市内小中学校で情報交換を行いながら、今後も互いに切磋琢磨(せっさたくま)し日々の道徳授業の充実を図っていく。(2023年11月27日)

【みよし市教育委員会】 子供の心を育てる教育の推進

 本市には「みよし教育プラン」として、【作戦8子供の心を育てる教育を大切にします】の重要施策で「道徳教育の研究推進」があります。その取組の一つとして、市内中学校の現職研修会に参加する形で「令和5年度みよし市道徳教育推進教師研修会」を行いました。
 3年生<B(8)友情・信頼>教材『ゴリラのまねをした彼女を好きになった』の授業において、友達の思いに同意し自分の気持ちをごまかしてしまった以前の主人公と、自分の思いをはっきり伝えた今の主人公の気持ちを比較する切り返し発問で考えを深めました。「人を好きになるとは」との問いかけに、自分の恥ずかしさより相手を優先する彼女の姿に気付いた主人公の姿から、「外見ではなく、内面を知って好きになること」「相手に対する尊敬の気持ちをもつこと」等の意見が出されました。
 研究協議会では、「考え、議論する道徳の授業に向けて中心発問でねらいに近づき、最後にめあてに戻って子供たちの生活に返していくこと、そのために、話し合う際の焦点をはっきりさせ、単純化すること」を学びました。
 継続して取り組んできた道徳教育の実践が、市内各小中学校に浸透してきています。授業改善・充実を図るために、内容項目のねらいと発達段階に応じた児童生徒の姿での見取り方について再検討し、指導方法・評価の仕方等を市内各小中学校で共有していきます。(2023年11月27日)

【美浜町教育員会】LGBTQ+理解についての研修会

 美浜町では、性的少数者についての理解不足が招くいじめや差別、当事者自身の自己否定などの問題改善に必要な正しい知識を教職員にもってもらうことを目的とし、町内の全教職員を対象とした美浜町現職教育研修会を8月に実施しました。
 NPO法人ASTA様を講師にお招きし、「LGBTQ+を含めたすべての子供が安心できる学級づくり」の演題のもと、ご講演をいただきました。
 当事者である講師の先生との対話を通し、「大切なのは性別や国籍、身体的特徴などではなく、人格や人柄であること」について理解を深めることができました。
 「少数側ではないから関係ないと考えるのではなく、誰もが多様性の中の当事者であることに改めて気付かされた。自分も当事者の一人として行動したい。」などの感想が参加者より寄せられました。このような思いをもった教職員による教育活動のもと、美浜町の子供たちがこれまで以上に他者を思いやる心を高めていくことを期待しています。(2023年11月24日)

【春日井市教育委員会】市全体における道徳教育の指導力向上を目指して〜道徳教育特別部会〜

 本市では、市内3校で取り組んだ愛知県教育委員会の事業「道徳教育の抜本的改善と充実」での研究の成果を全市で共有し、各校の道徳教育を推進することを目指して、令和元年度に道徳教育特別部会を設立しました。
 今年度は昨年度に引き続き、初任者と各校1名の道徳教育推進者(推進教師に限らない)を対象として、この特別部会による研修を行いました。
 初任者研修では、「道徳の授業づくりと評価」と題して研修を進めました。特別部会が年度当初から何度も模擬授業を行い、初任者自身が道徳教育のおもしろさを実感して授業がやりたいと思えるような研修になるよう、また、児童生徒の実態に即した適切な評価の方法を伝えられるよう、内容や構成について検討を重ねて実施しました。
 推進者研修では、各校で中心となって道徳教育を進めていく教師の授業力を高められるよう、道徳教育学会参事の川崎雅也先生を講師にお招きしました。「自己との関わりにおいて深く考える道徳科の授業づくり」をテーマにご講演いただき、充実した研修となりました。
 今後も、春日井市全体の道徳教育推進を目指し、取り組みを進めていきます。(2023年11月24日)


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【犬山市教育委員会】自他の人権を尊重し、望ましい人間関係を築く児童生徒の育成を目指した城東中学校の取組

 犬山市では、犬山市人権教育研究会を設置し、市内14校で道徳教育や人権教育の実践を行っています。城東中学校では、多様な人との関わりの中で自分と相手を大切にできるように、互いの立場を認め合えることができる生徒の育成の実践を進めました。
 2年生の道徳の授業で、絵本「わたしのせいじゃない−せきにんについて−」を教材として取り上げ、「公正・公平」という点から、人権について考える機会を設けました。絵本の中の子供たちの発する言葉から感じたことを交流し、自分だったらどうするのかを考えました。授業の後半では、過酷な環境の中で生きる子供たちの写真を見せ、世界の問題と自分たちとの関わりについて考える実践を行いました。
 また、1年生では認知症サポーター養成講座を受け、認知症の方との接し方や、認知症の方を含め、誰もが安心して暮らしていける社会のつくり方について考えたり、3年生では、「正しく望ましい人間関係を築く児童生徒」を育てるために、相手の良いところを伝える活動を行ったりし、全校で人権について考える機会を設けました。そして、各学年での成果を持ち寄り、全校集会を行い、学年の代表者が成果や今後学校全体で取り組みたいことなどを発表しました。交流会の後には、自分について改めて考えるために振り返りを行い、これから自分自身や学校全体で何ができるのかを考えました。
 犬山市教育委員会では、城東中学校での取組を他の学校にも発信し、今後も犬山市の子供たちの健やかな成長を願いながら、これからの取組につなげていきます。(2023年11月24日)

【東浦町教育委員会】あいさつ運動・地域のお年寄りへの花のプレゼント活動

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 東浦町の取組のうち、北部中学校区の取組を紹介します。
 「心の教育推進活動」の一環として、北部中学校区では、北部中学校、緒川小学校、森岡小学校が連携してあいさつ運動に取り組んでいます。小・中学生が基軸となって、学校間や地域のコミュニケーションの活性化を図り、豊かな人間関係を築くため、月に一度子供同士で率先して声をかけ合う活動に取り組んでいます。中学生が小学校へ赴いて活動をすることで、下級生は上級生を手本にしたり、上級生は下級生の面倒を見たり気づかったりする姿につながっています。地域の中で知り合いが増え、連携の意識が高まっていきます。
 また、北部中学校の「地域のお年寄りへの花のプレゼント活動」では、緑化委員会と特別支援学級の生徒が育てた花の苗を中学生有志ボランティアと民生児童委員が協力して地域の高齢者の御宅を訪問し、育てた花の苗を届けています。地域の一員として地域を知り、民生児童委員の仕事に触れながら、人を思いやることにもつながっています。
 今後も「心の教育推進活動」に取り組み、相手の気持ちを考えて行動できる児童生徒の育成を図っていきます。(2023年11月22日)