【一宮市立赤見小学校】これから必要な情報モラル

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 児童が、「ネットゲーム」について会話している様子を、最近よく見かけます。中には、課金をしたり、夜遅くまで遊んだりしている児童もいるようです。今は、まさに「ネット」社会。子供たちから、インターネットを切り離すことができません。だからこそ、インターネットで起こりうるトラブルから回避するために、子供たちに安全な使い方を伝えておく必要性があります。
 今年度は、学校公開日に、情報モラルの授業を行いました。6年生では、児童に身近なスタンプやゲームでの課金の話を取り上げ、話し合いました。課金しすぎないために、まずは、親とルールを決める必要があるという結論になり、参観していただいた保護者とともに話し合いました。
 また、保護者を対象に、「Netモラル研修会」を開催し、子供たちを取り巻くネット社会の問題に関心をもち、子供たちを守る立場としてどうあるべきか考えていただく機会を作りました。保護者や児童が、これからの時代を安心、安全に送ることができるよう、今後も、情報モラル教育に努めていきたいと思います。

【大府市立大府北中学校】鑑賞教室「地球のステージ」

 10月18日、神奈川県海老名市で、心療内科医として働きながら公演活動を行っている桑山紀彦さんによる「地球のステージ」が行われました。弾き語りや映像、語りを組み合わせた全く新しいタイプのコンサートでした。このコンサートは、大府市国際交流協会が主催して行ったことをきっかけに、大府市の全4中学校で開催されています。以下は、生徒の感想です。
・僕も将来、世界に出たら、言葉だけでなく、いろいろなことで心を通い合わせて、世界の人とつながっていけたらなと思います。
・桑山さんの体験談と空爆の映像は、私にとって衝撃で、平和について改めて考えさせられました。
・今の世界の悲惨な状況を知るとともに、夢をあきらめない心をもつことの大切さを感じることができました。
・世界のことは教科書を読めばわかる、インターネットで調べれば出てくると思っていましたが、実際は、自分でそこに行き、自分の目で確かめないと分からないことだらけだなと思いました。
・私たちの住む日本が、どれだけ裕福な国なのかを改めて知ることができました。私たちにとって普通の生活が、誰かにとっては普通ではないということを、これから暮らしていく上で、常に心にもち続けていきたいと思います。
・どの曲も本当に素敵で、聴いていて進路の悩みを忘れるほど聞き入ってしまいました。話の内容が、中学生の私たちが将来について考えられるようなものであり、本当に素敵な時間となりました。

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【刈谷市立富士松南小学校】道徳科の授業に関連させた情報モラル

 本校の4年生では、道徳科の授業内容に関連させて、情報モラルの授業を行った。この時期の児童は、自分の思いや考えをもち、友だちのよい面や悪い面が見えるようになる一方で、外面的な様子にとらわれ、友達の真意や複雑な心境にまで思いを巡らすことができずに、悩みを抱えることがある。
 そこで、道徳科の授業で、実際に顔を合わせた会話で起きたトラブルから、お互いが分かり合うために大切な相互理解、寛容な心について学習をした。同様のことが、メールやSNSでも起こることに気づかせるため、NHK「スマホ・リアル・ストーリー」を教材とし、断片的な言葉や絵文字などでのやり取りでは、正しく考えや気持ちが伝わらなかったり、発信者と受信者が場を共有していないために、感情を共有できなかったりして、様々な誤解や問題が生まれることを理解することができた。
 スマートフォンを所有していたり、インターネットを介してゲームや会話をしたりする児童も多く、共感するところが多かったようである。ふだんからメールをよく利用すると言った児童は、「相手の顔が見えないのが、難しいと思った。なかよしの友達でも相手の気持ちを考えたい」と感想を書いた。また、まだメール等での会話をあまりしたことがない児童も、スマートフォンを所有している友達の意見を聞いたことで、「これから使うときには気をつけたいと思う」と感想を発表していた。

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【あま市立秋竹小学校】情報モラルって何?

 9月、1年生を対象に、「情報モラル」の授業を行いました。1年生ということもあり、インターネットのよいところと悪いところを、分かりやすく伝えることに重点を置きました。
 まず、「インターネットって何だろう?」という問いに、子供たちは、答えられませんでした。そこで、教師のスマートフォンを実際に見せて、身近にある様々なものがインターネットという見えない世界につながっていることを説明しました。
 次に、インターネットは手軽に検索できたり、動画や音楽などの情報を得られて便利な反面、「なりすまし」や「架空請求」といった恐ろしい犯罪に巻き込まれたりしてしまう可能性があることを、ビデオ教材を用いて学習しました。
 最後に、インターネットの世界では、「情報モラルという約束があること」「困ったときは、すぐに大人に相談すること」を伝えました。
 児童からは、「これからは気を付けてインターネットを使おうと思いました」「インターネットには、こわいこともあることが分かりました」「フィルタリングが、すごいなと思いました」といった感想が聞かれました。

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【刈谷市立住吉小学校】「進んで親切に」の実践

 本校の3年生は、総合的な学習の時間に、「わたしたちのまち『刈谷』の思いやり」をテーマにして、学習に取り組んでいます。これに関連付けて、道徳科の授業で「進んで親切に」を主題に、授業を実践しました。
 資料「みんながくらしやすい町」は、複数の親切な行為を表した、町の一部を描いた一枚絵です。子供たちは、「ハンカチを落とした人に教えてあげています。そうしないとハンカチがなくなってしまうからです」「地図を見ている外国の人に教えてあげると、行きたいところに早く行けるようになるから、親切だと思いました」と、見つけた親切を、次々に発表していきます。また、役割演技を取り入れることで、親切をする側と受ける側の気持ちに迫らせていきました。
 授業の後半では、「みんながくらしやすい町とは、どのような町か」について、意見を交流しました。「思いやりのある人がたくさんいて、住んでいて気持ちのよい町」「自分が知らない人や外国の人、体が不自由な人にも、優しくできる人がいる町」などの意見が出されました。
 振り返りでは「自分が住む町を暮らしやすくするために、できるとよいと思うこと」を考えました。「盲導犬の勉強をしたときに、Sさんが『声をかけてもらえるとうれしい』と言っていたので、体の不自由な人を助けていきたい」と発言した子がいました。総合的な学習の時間で学んだことが、この発言につながったのだと考えます。
 これからも、子供たちの心を耕し、育んでいく実践を積み重ねていきます。

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【みよし市立三好丘中学校】よりよく生きるために必要なこと

 本校では、「自分の大切さとともに他の人の大切さを認める」をテーマに、人権教育に力を入れ、様々な活動を行っています。人との関わりを通して、自らの生きる力を育んでいけるように、道徳科の授業の中でも、級友との関わり合いを大切にしています。
 9月には、「よりよく生きるために必要なこと」を考える授業として、「やりがい・生きがい」について考える授業実践を、「在校生へのメッセージ」という物語を題材に、2年生で行いました。物語の主人公である「私」の看護士としての在り方や、苦悩に触れながら、「やりがい・生きがい」について考えました。ペアで考える時間を設けたり、心情円を活用して、「思いの割合」を示したりして、級友の考え方に触れながら自らの考えを深める生徒の様子がありました。以下は、生徒の振り返りです。
・弱い自分を知ったからこそ、それを乗り越えたときの自分はすごく強くなっていると思いました。友達と支え合う関係を作っていくだけではなくて、自分で決めたことをやり切れる強い自分も作っていきたいです。
・やりがいとか生きがいを感じられるかは、自分次第だと思います。まっすぐな思いを大切にして、自分を信じて頑張り続けたいです。
 また、道徳教育・人権教育を授業でない場面でも行っています。中でも、人権委員を中心に、「丘中一短い手紙」という企画を継続しています。いろいろな人に対する感謝の気持ちを短い文で表し、伝えていくこの活動には、たくさんの応募があり、いくつかの手紙を全校集会で紹介したり、定期的に掲示したりしています。
 今後は、12月に「人権集会」を企画しており、自分・相手について級友と真剣に考え、お互いを大切にしながら支え合える関係を、学校全体で築いていけるように取り組んでいきます。

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【岡崎市立六ツ美中学校】ふるさとをよりよい町にするためには何を大切するべきか考えよう

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 「村長の決断」という教材を通して、「島の開発を受け入れるか、断るか」を自分たちの郷土と照らし合わせて話合いをしました。
 1時間目に、「自分たちが生活する環境と生活の変化で、何を得て、何を失っているか」について話し合いました。
 そして、2時間目の「村長の決断」では、各自が村長キラの立場となり、「自然の保護と開発のどちらが島民にとって幸せであるか」を、二つの立場に分かれて話合いをしました。
 話合いの始めは、それぞれの主張が中心でしたが、主張にからめた意見も出てきたことで、相手の立場を理解しようとする思考の変化も見られました。
 最後に、自分たちの郷土の変化に立ち返ることもできました。

【安城市立東山中学校】先輩から後輩へ思いがつながり

 部活動の夏の大会前に、「選手激励会」という行事がありました。各部活動の選手が、舞台上で大会への決意を述べました。また、2年生から激励の言葉、応援団からエールと応援歌が送られました。3年生の選手は、後輩の応援を見て、とてもうれしそうにしていました。そして、大会に向けて気合を入れ直しました。
 大会での力強い先輩の姿に刺激をもらった2年生の立案会から、「2年生だけで、新人戦に向けて気合を入れる会を開きたい」という声が上がりました。しかし、「新人戦がない部活動はどうするのか、また、部活動に所属していない生徒にも意義のある会にしたい」という意見も出され、話合いを通して「部活動頑張ろう&お互いを応援しようの会」となりました。
 会では、各部活動の決意表明だけではなく、立案会長から、外部クラブで頑張っている生徒、英語力を伸ばすために猛勉強している生徒、高校で合唱部に入るために家で歌の練習に励んでいる生徒などが紹介されました。2年生全体が互いの頑張りを知り、刺激を受け、互いを応援する姿がありました。最後に、自分、仲間のために歌った全力応援歌はいつも以上に気合がこもっていました。
 3年生が引退し、1・2年生だけで迎えた新人戦。先輩が引退した今、後輩たちが学校の代表として精一杯の力で試合に臨めたことでしょう。
 互いに支え合い、応援し合うことのできる素敵な伝統が受け継がれていきました。

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【稲沢市立小正小学校】 動物ふれあい授業を通して

 本校では、1年生が動物とのふれあいを通して、命の大切さを学ぶ学習を行っています。毎年、市内の獣医さんが学校に来てくださり、教室で子供たちに話をしてくださいます。
 今年も、本校のウサギ3羽を教室に連れてきて授業を行いました。まず、獣医さんがウサギの特徴を分かりやすく映像で、クイズ形式にしながら紹介してくださいました。動物のことをよく知っている子もいて、教室が盛り上がり、みんなが感心する場面もありました。次に、実際にウサギを抱いたり、一人一人、聴診器でウサギの心音を聴いたりしました。想像以上の心音の速さに、子供たちから驚きの声が上がりました。また、ウサギの温かさや柔らかさに触れ、少し緊張しながらも大事にウサギを抱く姿がとてもほほ笑ましく感じられました。すぐ近くでウサギを観察しながら体の特徴をスケッチすることもできました。
 子供たちからは、「目が横についてるんだね」「毛が思ったよりもフカフカしてる」「ウサギは恐がりなんだね。知らなかったよ」「野菜を食べるのは私と一緒だね。大きくなってね」など、様々な感想が聞かれました。
 地域の方々に御協力いただいて、専門的なことにも触れながら、学校だけでは学ぶことのできない大切なことを、学習させていただいています。動物を通して命の大切さを学び、自分の命を大切にする子、友達や周りの人を大切にする子に育ってほしいと願っています。

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【津島市立暁中学校】命を大切にする教室

 7月10日に、全校生徒を対象に、あいち交通犯罪死ZEROの会代表を務める佐藤いつよさんを招いて、「命を大切にする教室」を行いました。「尊きいのちをみつめて」を演題に、中学1年生の娘さんを突然、交通事故で失った悲しみや、その現実を受け入れることができずにいた日々、自分を許し前を向いて生きようとする葛藤を話してただきました。「なくなった命からは、何も生まれない。生きている命は次の命を生み、つながっていく」という佐藤さんの言葉が、生徒たちの心に深く、重く残りました。
 講演後の生徒たちの感想からは、「今がどれだけ幸せで、大切な人が生きていることのありがたさに気づくことができた」「自分を思いやることの大切さも学ぶことができた」「誰かの支えになりたい」という言葉が見られ、命の大切さについて見つめ直す機会となりました。
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【豊川市立天王小学校】命の大切さを学ぶ飼育活動「ぴいちくる」

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 本校には、校庭の一角に「ぴいちくる広場」という場所があります。そこで、ニワトリの仲間であるウコッケイを飼育しており、毎年、3年生が世話をしています。
 3年生になったばかりの4月。先輩の4年生から、ウコッケイの世話のこつを教えてもらいました。3年生の子供たちは、ウコッケイが卵を産むことを知り、ウコッケイへの好奇心と興味がわきあがっていきました。
 本格的に飼育活動が任される5月。地域の動物公園の飼育員さんに来校していただき、ウコッケイの健康観察の仕方や、卵について教えていただきました。この頃になると、「1羽ずつ特徴を覚えて、様子が変だったらすぐ気付けるようにしたい」と、ウコッケイへの愛着が芽生えていきました。
 時に、大切に飼育していても死んでしまうことがあります。ある日、1羽のウコッケイが寿命で動かなくなっていました。そのときには、学年で「一つしかない命」について考えました。愛着をもったウコッケイの命がなくなったことへの悲しみや戸惑いを話し合い、「残っているウコッケイのために、しっかり世話をしよう」「長生きするように環境を整えよう」と、「命を預かっているんだ」という心構えができていきました。
 このように、本校では、飼育活動「ぴいちくる」を通して、命の大切さを学び、自然愛護の意識を高めています。

【豊川市立桜木小学校】インターネットの安心安全な使い方

 近年、高学年になると自分専用の携帯電話を持つ子が多くなっています。無料通信アプリに、友達の悪口を書くなどしてトラブルになることがあります。こうしたことが起きる前の中学年から、携帯電話の使い方について学ぶ必要があると考えました。そこで、e-ネットキャラバンの方々を講師に招き、3・4年生とその保護者を対象に、「携帯電話の使い方」についての講座を開催しました。
 今回の講座は、動画などを使って、携帯電話を使うときに気をつけることを話していただきました。子供たちからは、「携帯電話は便利だけれど、危険がいっぱい」という感想が聞かれました。保護者からは、「専門家の方に教えていただけて、携帯電話の怖さに気付くことができました」という声が聞かれました。

【一宮市立末広小学校】 情報モラルを学ぼう

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 「ネットで知り合ったトモダチ」という教材で、悪意を持ってインターネットを利用している人がいることを知り、知らない人とやり取りすることの危険性について学びました。
 発信した情報から個人や自宅を探し出されてしまうことや、何げない会話の中から居場所を特定される恐れがあることなど、姿の見えない人とのやり取りにおけるトラブルの例が紹介されました。子供たちは、「個人につながる情報を公開してはいけないこと」「インターネット上で知り合った人と勝手に会ってはいけないこと」「姿の見えない人を信用してはいけないこと」などについて考えました。
 授業後には、「知らない人とのやり取りは、こわいのでやりません」「本当の友達とだけゲームをして楽しみます」「困ったことが起きたら、なるべく早く大人の人に相談します」という感想が多く見られました。この授業で学んだことを、今後の生活に生かしてほしいと思います。

【豊橋市立植田小学校】福祉教育「あったかハート うえた」

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 本校では、3年生の総合的な学習の時間に、「あったかハート うえた」と称し、地域に住んでいるみんなが安心して幸せに暮らせるように、思いやりのあるあたたかい気持ちをもつとともに、自分には何ができるのか考えながら学習に取り組んでいます。盲導犬とそのユーザーの鬼塚さん、視覚障害者ガイドヘルプ「かるがも」のみなさんとの交流を行っています。交流や福祉体験を通して、社会福祉に対する理解や実践意欲を育てることをねらいとし、今年で8年目となります。
 鬼塚さんから、盲導犬との生活、生活する上での不便さ、視覚障害のある人を助ける社会の仕組みや道具などの話とともに、鬼塚さんの思いを聞きました。「かるがも」のみなさんからは、子供の身近な調味料の容器や飲物のパック、生活用品などを用いて、視覚障害のある人が、不便を感じないような工夫がされていることを教えていただきました。また、子供たちは、アイマスクをして階段を昇り降りしたことで、実際に目が見えないことの不便さや怖さを体験しました。
 交流を通して、子供たちから、「盲導犬が、目の見えない人にどれだけ大切か分かった」「白杖を持っている人を見かけたら、声をかけたり手伝ったりしたい」「この体験ができてよかった」という感想がありました。視覚障害のある人への理解が進むとともに、思いやりの心や声をかける勇気の芽が育ったように思います。

【一宮市立北方小学校】1年生道徳科の授業実践「かぼちゃのつる」

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 1年生の道徳科で、教材「かぼちゃのつる」を使って、人の注意を聞き、わがままをしないで生活することの大切さについて考える授業を行いました。学校生活にも慣れてきた1年生の児童に、みんなが気持ちよく生活できるように、人の注意を聞き、周りのことを考えた生活を送るという意識づけができるようになってほしいと考え、この教材に取り組みました。
 本教材は、周りの注意を聞かずに自分勝手につるを伸ばしていったため、通ったトラックにつるを切られてしまうという話です。導入では、自分がわがままをした経験について、具体的に考え振り返らせました。わがままはいけないことだが、ついわがままをしてしまうことはあるということを自覚させました。そのため、周りの注意を聞かなかったときのかぼちゃの気持ちを考えさせたときには、「あっちの方にも伸びてみたいな」「みんなうるさいなぁ」と、すぐに児童自身の言葉でかぼちゃの気持ちになって考えることができました。中心発問では、「かぼちゃがつるを伸ばすとき、どんなことを考えればよかったか」を考えさせました。児童からは、「自分の畑に伸ばせばよかった」「みんなの言うことを聞けばよかった」「みんなに迷惑をかけてしまった」という意見が出ました。
 このように、わがままをせず、周りの注意を聞き入れて行動することの大切さを考えることができました。また、「みんなに迷惑をかけてしまった」という意見から、「みんな」のことを考えるということに目を向けることもできました。
 今後は、集団生活の中で友達同士の注意を聞き合い、周りのことを考えて、自分たちでよりよい生活を送れるようになってほしいと思います。

【岡崎市立奥殿小学校】 奥殿小の伝統行事

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 日本赤十字社の元となった会社を設立したのが、大給 恒(おぎゅう ゆずる)です。そんな大給 恒のふるさとが、奥殿です。
 大給 恒の精神を大切に守ろうと、本校では、毎年2回、JRC活動として、学区の清掃活動をしています。清掃をする場所は、すべて自分たちがお世話になっている場所です。
 1年生は、加藤家のお墓(学校設立のために土地をくださった方)
 2年生は、市民ホーム
 3年生は、こどもの家
 4年生は、林宮寺(奥殿小がたてられていたところ)
 5年生は、熊野神社(奥殿小がたてられていたところ)
 6年生は、奥殿陣屋
 代表委員が中心となって準備を進め、なぜJRC活動をするのか、大給 恒とはどんな人なのかも勉強をします。「人のためにそうじをするって、気持ちがすっきりするね」「喜んでもらえてうれしい」と、頑張った子供たちは、満足気な顔をして学校に戻ってきます。
 JRC活動のほかにも、大給 恒がきっかけで始まった長野県佐久市立田口小学校との交流も、本校にとって大切な行事の一つです。このような伝統行事を行うにあたって、「なぜこの行事をするのか、なぜできたのか」という意義も、子供たちに知らせることで、脈々と精神が受け継がれています。

【一宮市立木曽川東小学校】情報モラルの授業実践について

 本校では、昨年度3学期の学校公開に合わせて、講師の先生を招いて、情報モラルの授業を実施しました。昨今、問題とされている、スマートフォンやタブレット、ゲームのやりすぎが人間の脳に与える悪影響について考える内容です。6年生の児童と保護者が、「ゲーム脳」の問題について学ぶ機会となりました。最初のアンケートでは、スマートフォン、タブレット、ゲームを毎日やったり、見たりしている割合が、児童では、7割、保護者では、ほぼ10割でした。それだけ身近になっているスマートフォンなどが及ぼす影響は、非常に大きいにも関わらず、安易に使用できる環境が怖いことであると講師の先生は警鐘を鳴らしています。
 授業では、ゲーム脳の危険性を、映像やクイズ形式でわかりやすく解説していただき、今後、児童がどのように使用していけばよいのかを教えていただきました。
 最後に、「時間を守る」「危険なながらスマホ」「家族の時間をもち、特に一緒に食事をとることの大切さ」の三つのことを学びました。
 児童からは、「気軽に使っていたけれど、そこまで依存してしまう怖さがあることは知らなくて驚いた」「今後も、勉強をしていくためにも、ゲームは短い時間で楽しもうと思った」「家族と話す時間も大切にしようと思った」などの意見がありました。保護者からは、「自分自身もついやりすぎてしまうので、気をつけて使おうと思う」「子供とルールを決めて使わせるようにしたい」などの意見が寄せられました。
 今年度も、3学期に実施予定です。今後も、引き続き、情報モラルについて考える場を設け、情報機器と上手に付き合うことができるように学んでいきたいと思います。
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【津島市立神守小学校】ありがとうって言われたよ

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 2年生の道徳科の授業で、自分のためになることや、相手のためになることについて学ぶことをねらいとして、「ありがとうって言われたよ」という教材で授業を行った。
 この教材は、主人公のぼくが、学校帰りに困っている三人の登場人物に次々と出会い、手助けをするという話である。
 導入時に、人に優しくするとどうなるか、どんな気持ちになるかを考えさせた。児童からは、「すっきりする」「自分もうれしくなる」といった意見が出された。次に、人に優しくされたときは、どんな気持ちになるかを考えさせた。「ありがとうっていう気持ち」という意見が出たところで、本時の教材「ありがとうって言われたよ」に入った。
 はじめに教師の範読を聞き、「ありがとう」と言った登場人物たちの気持ちについて考えさせた。「なぜ、ありがとうと言ったのですか」と発問すると、「傘をかしてもらったから」「傘を片付けてくれたから」「ボタンを押して待っていてくれたから」と、はじめは、具体的な行動を挙げていたが、気持ちに着目させると、「うれしかったから」「助けてくれて感謝しているから」という意見が出た。「思いやりがあり、人のために尽くすことが『親切』」であるということを確認した。
 次に、ありがとうと言われたときのぼくの気持ちについて考えさせた。導入時と同様に、「うれしい」という意見が多く挙がった。「また人を助けたいと思う」「手伝ってよかった」という意見も出た。
 終わりに、授業について振り返ると、「友達が困っていたら、すぐに助けてあげたい」「人に優しくすると、よいことがあると分かりました」「優しくするのは、大切だと思いました」「自分もうれしくなるから、いっぱい優しくしたいと思いました」などの意見が多く出た。中には、「ブランコからおりられなくて困っていた一年生を助けたら、『ありがとう』と言われたから、もっと人助けをしたい」といった振り返りも見られ、自分たちの日常生活につながる有意義な学習となった。
 「親切」や「感謝」は、相手がうれしくなると、自分もうれしくなるという双方向への働きをもつものだと気付く児童が多く見られ、ねらいとする価値に迫ることができた。

【岡崎市立北中学校】未来に必要な情報モラル

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 超スマート社会の到来が叫ばれる中、先手を打って学ぶべき新しい情報モラルがあるのではないかと考え、AIとの生活を想像する道徳科の授業を、1年生対象に行いました。
 自作資料「さよなら、あい」には、人格を感じさせるAI「あい」が登場します。生まれたときから一緒に生活してきた「ぼく」は、「あい」を姉のような存在と捉えて愛情を見せたり、人間とAIの違いを考えたりします。AIとの生活を具体的に想像することができたところで、「あいをいじめた人間は罪になるか」と発問し、「遵法精神・公徳心」の内容項目に迫りつつ、新しい情報モラルが捉えられれば、と考えました。
 生徒からは、「罪になる。AIにも心があるし、家族なのだから」「罪にはならない。AIは、プログラムであって感情や心はないから」「罪にはならないけれど、なってほしい。人間とあまり変わらないので、差別してはいけない」と多面的な意見が挙がりました。また、「少なくとも『ぼく』は傷つくのだから、罪になると思う」と、状況を多角的に捉えた意見も挙がり、AIをいじめる罪について考えを深めることができました。
 終末に、AIと生活するときに必要なことを考え、ワークシートにまとめました。「AIも人間も過ごしやすい環境」「AIをよく知ること」「AIを大切にする気持ち」という意見があり、遵法精神からは少しそれたものの、未来に必要な新しい情報モラルを捉えることができました。

【愛西市立勝幡小学校】児童の心を豊かに育む「全校合唱」

 朝の始業を告げるチャイムが鳴ると、「読書タイム」の始まりです。児童は、黙々と読書にいそしみます。その後、「読書タイム」の終了のチャイムが鳴り、各学級は朝の会を行います。朝のあいさつ、健康観察が終わり、しばらくすると、どの学級からも児童の歌声が響いてきます。
 本校では、心の教育推進活動の一環として、年間を通じて「合唱」に取り組んでいます。1〜2か月に1曲のペースで全校共通の曲を歌い、各学級で毎日の朝の会を中心に練習に励んでいます。また、朝礼の後に、全校で一緒に歌う時間を設けて、練習に励んでいます。そして、6月中旬に行われる「保護者学級」のときには、「全校合唱」を行い、保護者に披露しています。
 いつもみんなで気持ちを一つにして、大きな口を開けて歌うと、元気がわいてきます。楽しい気分にもなってきます。そして、みんなの声が響き渡ると、仲間なんだと感じることができます。練習を続けていくことで、上手になって自信がもてます。大きな声で歌い終わった後は、みんなで気持ちを一つにしてやり遂げたという達成した喜びを共有することができます。「歌は、児童の心を育ててくれる」。そんな思いをもってずっと合唱に取り組んできました。
 歌が、児童の心と心を結ぶ架け橋となって、これからの児童の心の成長に、欠かせないものになっていくことでしょう。みんなが同じ思いいをもちながら同じ時間を過ごすことで、「絆(きずな)」が深まっていくことを願っています。
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