最新更新日:2024/05/31 | |
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3月22日(金) 1・2年生修了式 〜校長室より〜以下に式辞の一部を抜粋して掲載いたします。 進級する時には、クラスの仲間や担当の先生が変わるなど、周りの環境が変わります。当然、誰もが不安になると思います。ですので、お互いがそんな思いだと理解して、周りの友達に優しく接し、お互いに居心地の良い学級、学年にしていってほしいと思います。 利他共生の精神を忘れず、「仲間を大切にする」「多様な価値観や違いを尊重する」「相手の側に立って考えて行動する」、そんな浅井中生であることを願っています。 また一方では、進級という大きな節目は、自分自身を変えるチャンスでもあります。自分の中で変えたいところや直したいところを、変えていけるようにチャレンジしてください。応援しています。 最後になりますが、明日からの春休みは、新しい学年でよいスタートをきるための準備期間と言えます。飛行機で例えると、離陸する前の助走にあたります。助走がないと飛行機は飛べません。皆さんも、助走をしっかりしておくことで、4月から力強く飛び立ってほしいと思います。春休みを有効に活用してください。そして、浅井中生としての自覚と誇りをもって、規則正しい生活を送るとともに、病気や交通事故にも十分注意してください。皆さんにとって、よい春休みになることを願っています。 3月12日(火) 震災追悼集会 〜校長室より〜集会でのお話を抜粋して以下に掲載いたします。 今から13年前の3月11日に、最大震度7、マグニチュード9という日本観測史上最大となる地震が東北地方で起きました。東日本大震災です。皆さんがまだ1歳か2歳のころですが、その後も多くの報道がありましたから、皆さんも被害の大きさは知っていると思います。死者行方不明者は約2万2千人。今なお2万9千人ほどの方が、避難生活をされています。そして、今年の1月1日には能登半島で大きな地震が起きました。被災地では、まだライフラインが復旧していないところもあります。また、皆さんと同じ中学生で、親元を離れた場所で学校生活を送っている人たちもいます。 昨年も震災のお話をしましたが、被災された方々のことを忘れず、教訓を風化させないためにも、語り続けなければいけないと思います。 私たちの地域では、幸いなことに近年大きな地震は起きていませんが、今後30年以内に、マグニチュード8〜9クラスの巨大地震「南海トラフ地震」が70%〜80%の確率で起こるという予測が発表されていますので、決して他人ごとではありません。 今、私たちにできることは、過去の震災を教訓として、日頃から防災についての意識を高めて、できるだけの備えをしておくことです。また、今できている当たり前の生活に感謝するとともに、被害にあわれた方々のことを忘れないことも大切です。さらに、それぞれのできる形で、被災地の復興支援に関われるとよいと思います。この後に、生徒会から支援の提案もあります。ぜひ協力してほしいと思います。 3月6日(水) 第77回卒業式 〜校長室より〜卒業生は、とても立派な態度で式に臨むとともに、感謝の気持ちを込めた素晴らしい合唱で式を盛り上げ、心温まる卒業式となりました。 浅井中学校を巣立った190名の皆さんの、今後のご活躍とご多幸を祈念いたします。 以下に式辞の一部を掲載いたします。 【卒業式 式辞(一部抜粋)】 190名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。3年間の中学校生活を終えた今、さまざまなことが懐かしく思い出されていることでしょう。思い起こせば3年前、皆さんの入学と時を同じくして、私も浅井中学校へ赴任しました。入学式で出会った、まだあどけなさの残る皆さんが、今ここに心身ともにたくましく成長して卒業式に臨んでいる姿を見て、胸が熱くなる思いです。 (中略) さて、卒業にあたって皆さんに、テレビでおなじみのタレント、イモトアヤコさんのお話を紹介します。イモトさんは、とあるテレビ番組において「珍獣ハンター」という異名で、珍しい生き物を捕獲したり、動物と速さを競ったりする企画に出演し、瞬く間にお茶の間の人気者になりました。それ以来、色々なことにチャレンジをしているタレントさんです。 彼女は、ある日のブログで、次のように述べています。 性別、年齢、環境、立場 そんなものにとらわれず、自分がやってみたいことを始める。 実際に始めて、ようやく分かることがある。 「やりたい、やってみたい」と「やってみた」では、 天と地ほどの差があると思う。 やってみると、最初に言った、性別、年齢、環境、立場を、否が応でも感じる。 けれど、それはマイナスなことではなく、 ただただ事実として、それを認めるきっかけになる気がする。 そして、シンプルに「違い」を受け入れ、 リスペクトに繋がるのではと思う。 なんだか抽象的な話になってしまったが。 やりたいことは、とっとと始めてみて、自分の現状を知る。 その上でどうしたいか、また考えればいい。 わたしは最近、20年くらいやってみたいと思っていた ヒップホップダンスを始めた。 やってみたら、全然踊れなかった。 けれど、楽しかった。 なので、続けたいと思う。 20年も「やってみたい」で生きていたわたし。 そんな自分に、遅すぎるよと思いつつ、 この先も「やってみたい」で終わらなくて、本当に良かったと思う。 できるだけ多くの「やってみたらさ・・・」という言葉を言える人になりたい。 内容は以上です。この中で特に印象的なのは、 「やりたい、やってみたい」と「やってみた」では、天と地ほどの差があると思う。 という言葉です。 卒業生の皆さん、これからの人生で、「やりたいこと、やってみたいこと」を見つけたら、ぜひ果敢にチャレンジしてみてください。たとえうまくいかなくても、やってみたから気づくことや学ぶことがきっとあると思います。 将来の夢も同じです。夢を夢としてあこがれているだけでは、それは実現できません。まずは、やってみること、チャレンジすることが、夢の実現の第一歩です。 皆さんの夢が叶うこと、そして今後の人生に幸多からんことを心よりお祈りいたします。 最後になりましたが、保護者の皆さま方には、今日まで、本校の教育活動に深いご理解と、温かいご協力をいただきました。誠にありがとうございました。改めて感謝申し上げ、式辞といたします。 令和6年3月6日 一宮市立浅井中学校長 金澤 竜也 3月5日(火) 3年生修了式 〜校長室より〜以下に修了式の式辞を抜粋して掲載いたします。 皆さんは「立志」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。「立志」とは、あることを成し遂げようとして計画し、気特をかためること。また、人生の目的を定め、決心することをいいます。 有名な中国の思想家で、「儒学」の始祖と呼ばれた「孔子」の言葉に次のようなものがあります。 「子曰く『吾、十有五にして学に志し、三十にして立ち、四十にして惑わず、五十にして天命を知り、六十にしてしたがい、七十にして心の欲する所にしたがえども、のりをこえず』」 この言葉から、15歳のことを「立志」、30歳は「自立」、40歳は「不惑」、50歳は「知命」、60歳を「耳順」、70歳を「従心」と表現することがあります。孔子は一生を学問の道に定め、それを決心したのが15歳。つまり、15歳で志を立てたということです。今の皆さんと同じ歳です。その後、孔子は30歳で自立ができ、40歳になったとき、「迷うことがなくなった」といっています。「50歳で自分の天命を理解し、60歳で人の言葉を素直に聞けるようになり、70歳でやりたいようにやっても、人の道を踏み外すようなことはなくなった」という意味です。 現代で考えると、「人生80年時代」または「100年時代」ともいわれますので、「立志」は15歳より少し後となるのかもしれませんね。それでも、義務教育終了後は社会へ出ていく人もいます。人生は一度きりですので、卒業後の自分の将来をしっかりと見つめて、大きな志をもって前進してほしいと思います。心から応援しています。 いよいよ明日は卒業式です。最高の卒業式にしていきましょう。 |