第1回は、5月11日10時〜12時です。講師は『田中博史先生』です。田中先生は算数科教育の第一人者です。算数の授業を通して、学級経営や子どもとの接し方を学びます。ふるってご参加ください。

野口芳宏先生セミナー

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 令和5年度第4回教師力アップセミナーを10月9日(月祝)に対面にて開催いたしまいた。
 今回の講師は、教師力アップセミナーに毎年登壇され、教育界のレジェンドである野口芳宏先生をお招きました。演題「教育界のレジェンド『野口芳宏から学ぼう!』」をもとに、1日開催で3部構成の講演をしていただきました。

【第1部】説明文の授業の進め方
 まず講演のはじめに、授業の本質は「学力形成」であり、人格形成は教育の本質であり授業の本質ではない。という言葉から始まりました。この考えから、根本や本質、原点を問うべきであるということを伝えられました。
 小学校一年生が学級崩壊するのは、幼児期の教育によるもので、昔は常識をもって入学してきた。しかし、今はそうではない。北海道から沖縄まで小学校では一定の教科書はあるが、幼児教育はない。幼児教育にとって大切なのは、1.子どもが遊ぶこと 2.幼児の段階から教えるべきことをしっかり教えること(読み書き、絵本を読める力)である。野口先生は幼児教育について、熱く語ってくださいました。
 第1部の説明文「光村図書『固有種が教えてくれること』」では、はじめに音読の仕方を教えていただきました。題名はテーマを教えてくれ、短い言葉で教えてくれる表札のようなことであり、この題名は大きな声で読むことが大切であるそうです。筆者と本文の間には、二行空いているため、このことから「黙れ」ということであり、静かに本文を読み始めることが大切と学びました。国語は教科内容を教えず、何を勉強したかわかりずらい。算数は、学習用語に基づいて指導し、成果が生まれる。国語では、音読の仕方や本文の言葉を教えなければいけない。例えば、この本文に出てくる「―」「ダッシュ」と呼ばれる記号や「ピシ―」という擬態語などの言葉を国語の知識として抑える必要があり、「読字力、語彙力、文脈力」を国語の授業からこの三つを学ばせていく大切ということを学びました。

【第2部】教養講座「教学聖旨」を読む

第2部では、「教学聖旨」を読みながら、日本の教育について学びました。教学聖旨大旨の「聖」は神に近いとい身であり、「仁義」人間として歩むべき道筋、「忠霊塔」日本人が最も大切にしてきた考え方、「忠・孝」日本稔が長く大切にしてきた二つの徳という意味であると話されました。しかし、この「忠・孝」は戦争に加担する考え方と批判されていたそうです。教育の要は、仁義を明らかにして、学び尽くすことが日本の最も大切なことだと学びました。
 後半では、小学校教育についてお話されました。仁義忠孝、その芽生えは全部の人にある。仏教では、仏心。仏性はどの人にもある。だから、上手に育てれば立派になるという考えです。野口先生は、何が本末で、何が大事であるかを「成績よりも親を大事にするのが大事、親に反抗して成績が良くても意味がない、よくなった成績を何に使うか、これが道徳」と話されました。そうすれば、本末を間違えることはないそうです。この言葉を一般化したものが教育勅語です。

【第3部】質疑応答(だれもが質問しやすいようにチャットを活用します)
第3部では、野口先生に誰でも質問ができるように、チャット形式で行いました。この質疑応答では、岐阜聖徳学園大学 教授の玉置 崇先生とのやり取りで、進められました。
特に、心に残った質問と回答を紹介します。
Q道徳には知識が必要ですか?
A道徳に知識は必要である。親を大事にするには知識が必要である。親孝行などは知識である。
Q求められる国語力とはどのようなものでしょうか。
A読み書きそろばん、時代を超えて空間を超えて、基礎学力である。国語では、読む力が大切である。

 たくさんの質疑応答がある中で、2つの質疑応答を取り上げましたが、野口先生の考えは、これからの教育にとても大切なことを教えてくださいました。今回の野口先生から学んだことを実際の教育現場で生かして、子どものよりよい未来になるように実践していきたいです。
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