第1回は、5月11日10時〜12時です。講師は『田中博史先生』です。田中先生は算数科教育の第一人者です。算数の授業を通して、学級経営や子どもとの接し方を学びます。ふるってご参加ください。

佐藤正寿先生セミナー1

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 1月18日に、東北学院大学教授の佐藤正寿先生をお招きし、「『真の社会科授業』をどのように作るか 〜暗記中心にしないために〜」というテーマで、セミナーが行われました。

 セミナー会場のある大口町のキャラクター「ダッシュマン」を皮切りに、最近の社会的な問題である投票率の低下を伝える新聞記事から、社会科教育がいかに大切であるのかをお話されました。そして、子どもたちが社会に関心を持ち続けるための社会科授業とはどのようはものなのか、どのように作ればよいのかを教えていただきました。

第1部 真の社会科授業づくりとは

視点1 解決したいと思うような教材づくり
◎子供たちの問題意識を喚起するような情報提示
・4月の海開きの画像
・満州に渡って土地を耕す子供たちの画像。
・コンビニのおにぎりの画像(画像の半分を隠す)
◎教科書の資料事実を活かす
◎子供たちが情報収集活動する時間を作る
◎すぐれた学習問題で意欲を喚起する
・仮定の場面設定→もし森林が減ったらどうなる?
・相対する事象提示→国内に工場があるのになぜ海外に?
・対立軸の提示と立場の明確化→食糧輸入を増やすことに賛成か反対か。

視点2 指導スキルを磨く
社会科らしい指導スキルは、資料読解、資料提示の仕方。
◎ネットニュースや写真、グラフ、表を読み取る力は必須
×「ここから分かることは何ですか?」
→賢い子だけしか答えられない。
〇基本項目の確認
〇「工業が盛んな地域だと思う場所に丸を付けて」
〇「どう思った?」
〇「みなさんは何に気づいた?」
◎タブレット等あればGoogleMap等で調べさせる→調べ活動

視点3 選択判断の場面を作る
◎発問に自分ごとを加える⇒対話を生む
・「スーパーマーケットで様々な工夫があると知ったが、もしあなたが店長だったらどの工夫を一番にするか」
・「どこにつくるか」
・「賛成か反対か」(選択肢を示すのも一つの工夫)
◎少ない立場の方から聞く。
→先に多い方を聞いてしまうと、少数派は圧倒されてしまう。
勝ち負けを争う場ではない。自分と相反する立場の考えがどのようなものかを聞き、自分の考えを深める。

視点4 評価問題を考える
知識は必要だが、暗記だけでは通用しない
◎「どのような資料があればよいか」という視点が重要
→りんごづくりの盛んな地域の学習ならどんな資料が必要か。
→りんご農家の工夫や努力を調べるならどこに連絡したら良いか。
・区役所 ・現場への取材 ・JA
⇒教材収集に苦労を惜しまない

視点5 教材研究を楽しむ
長篠合戦図屏風から、教材研究の観点で、不思議やどうしてと思うことを考えた。
〇なぜ旗を掲げるのか?
→戦果の評価基準になるため。評価人は山の上で眺める。
◎教師自身が「素材研究」として調べてみる
◎資料には製作者の意図が反映されている。

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