第1回は、5月11日10時〜12時です。講師は『田中博史先生』です。田中先生は算数科教育の第一人者です。算数の授業を通して、学級経営や子どもとの接し方を学びます。ふるってご参加ください。

第6回(通算143回)盛山隆雄先生 オンライン

■日時 1月21日(土)10時〜12時『オンライン』
■講師 盛山隆雄先生(筑波大学附属小学校教諭)
■演題 教科書をベースに子どもたちが動きだす算数授業
■プロフィール
全国算数授業研究会常任理事、「小学算数」(教育出版)編集委員、志の算数教育研究会代表である盛山先生が11年ぶりに本セミナーに登壇します。教科書をベースに、少しの工夫で子どもたちが動きだす。その極意をお話していただきます。数学的な考え方を育てる授業を作りたい先生方にぴったりの講演です。当日は、実際の授業記録などを用いて、お話いただきます。

11/12 横山浩之先生

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 「通常学級にいる特別な支援が必要な子どもに対応できる授業とは」をテーマに、福島県立医科大学ふくしま子ども女性医療センター教授の横山浩之先生に講演をしていただきました。

 私たちが子どもと関わる上で大切にしたいことを基礎から分かりやすい例を交えてお話しいただきました。その内容の一部を紹介させていただきます。

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【第1部】特別支援教育以前に知っておきたいこと

◯発達の特徴について

 ・発達は『一定の順序』に従う。
 ・発達は連続であるが等速ではない。段階的である。
 ・発達には『学習しやすい時期』がある。(=発達課題という)

 立つ前に座り,話す前に片言を言うように,発達には順序があり,それぞれの発達段階で達成しておかなければならない発達課題がある。また,その順序に合わせて学習しやすい時期があり,このことをレディネスという。

 子どもにとって適切な対応とは,このレディネスを守って対応していくことである。レディネスを守って教えることで,徐々に次の発達課題ができるようになっていく。逆に,レディネスを守らずに教えると,異常行動をもたらしてしまう。

◯教育目標分類学で評価すると…

 《認知領域》
 浅 (1) 想起 : 暗記 ・・・幼児期
 | (2) 解釈 :内容理解・・・思春期
 深 (3)問題解決:応用可能・・・就職後

 本人が自分で使えるのは「(2) 解釈 」よりも深い理解ができてからである。「(1) 想起 」のレベルでは,教え続けることが大切。例)4〜5歳児が「ごめんなさい」と言うことができても,すぐに同じことを繰り返してしまうのは,理解が「(1) 想起 」レベルであるため。このことを理解している大人だけが子どもを指導することができる。

◯ゲーム障害(依存症)について
 依存症の背景には,周囲に頼ることができず,何も言えず,自らの生き辛さを薬や酒,メディアだけでなんとかしようとしてしまうことが挙げられる。意志が弱いのではなく,『ヒトに頼るのが下手』なことが問題。よって,『ヒトに頼ることの大事さ』を教えることが何よりも大切である。そのため,特別活動などで,人と関わることの楽しさを伝えていくことが一番大切であり,ゲームを制限することが一番大切なわけではない。

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その他にも,
【第2部】特別支援教育に関する基礎基本
【第3部】通常学級にいる特別な支援が必要な子どもにできる授業 …。
と,子どもと関わる上での基礎基本から,それを基にした実践的な内容まで,分かり易く講演をして下さいました。

 横山先生のご講演を聞き,自身の普段の指導を振り返ってみると,日々の忙しさから心の余裕がなくなり,子どもと接する上で大切にしたいことを見失っている自分がいました。日々の指導のひとつひとつから意識して改めていきたいと思うことができました。

 横山先生,ありがとうございました。
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