【岡崎市立生平小学校】道徳科授業実践「あいさつのきらいな王さま」

 本校では、主体的に考え、行動できる児童の育成を目指し、自分の考えを文章にまとめたり、発表したりすることを大切にした授業実践を行っています。
 2年生「あいさつのきらいな王様」の学習では、王様が嬉しくなる挨拶を、ペアで動作化して感想を発表したり、これからどんな挨拶をしたいかを書いたハートのカードを黒板に貼ったりしました。発言しやすい環境づくりや、ワークシートの工夫により、子供たちの意見が活発になり、自分自身の振り返りと挨拶の大切さについて考えを深めることができました。
 また、毎朝行っている「おはようタイム」での挨拶でも、相手の気持ちを考えて、笑顔で温かい挨拶ができるようになってきています。
 今後も、発問構成や体験活動、話合いの仕方など、手立てを工夫することで、子供たちが日常の中にある課題を自分事として考え、論議する道徳科の授業を目指していきたいと思います。
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【豊田市立石畳小学校】足りない気持ちは何だろう

 3年生になると、自分だけでなく、少しずつ他人の立場や気持ちを考えられるようになってきます。そこで、早い時期に周りの人の気持ちを考えて、思いやりの心をもって生活できるようになることを願って、本授業を実践しました。
 教師と子供たちが楽しく話しているところに、割り込んでくる子について話し合う場面では、割り込まれるといやな気持ちになることに気づき、「自分もしているときがあるので、やらないようにしたい」と、日頃の自分の行動を振り返ることができました。
 また、校外学習先で、説明をしてくださる方の話を聞いていない子について話し合う場面では、「これでは、話をしたくなくなると思います」と、話す人の気持ちを考えることができました。
 本実践後には、資料と類似した場面を見つけると、必ず子供たちに、「足りない気持ちは何だろう」と、問いかけています。すると、子供たちは、どのように行動するとよいのかを立ち止まって考え、行動できるようになりました。これからも支援を続けていきたいと思います。

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【岡崎市立山中小学校】わがままをしないで生活することが大切なのは、どうしてかを考えよう

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 1年生の1学期に、「かぼちゃのつる」という教科書教材で、紙芝居を使って、授業をしました。わがままに振る舞うかぼちゃの言動を通して、わがままをしないで生活する大切さについて考えさせ、わがままをしないで生活しようとする態度を育てる授業でした。
 初めに、「わがまま」とは、「自分の好きなことばかりする」ことであると確認しました。やってはいけないことということが分かっていても、ほとんどの子が、「わがまま」をしたことがあると答えていました。
 そして、「かぼちゃが、みんなの言うことを聞かなかったのはなぜか」、そして、「言うことを聞かずに、車につるがひかれて泣いたとき、かぼちゃはどんなことを考えたのか」、その後、「かぼちゃはつるをのばすとき、どんなことを考えればよかったか」を考えさせました。
 授業のワークシートでは、わがままなかぼちゃに対し、「注意をきけばよかったね」「いうことをきけば、ひかれなかったのに」と書く児童が多くいました。
 授業を通して、「わがまま」をすることで、人に迷惑をかけ、ひいては自分が困ってしまうということに気付き、「周りの人の注意を聞き、よく考えて行動しよう」という教師の話を、うなづきながら聞いている児童の姿が、見られました。今までの自分の行いを振り返り、今後の生活に少しでも生かそうと考えることができました。

【豊川市立八南小学校】道徳科の授業「黄色いベンチ」

 2年生の道徳科で、資料「黄色いベンチ」を通して、配慮に欠けた行動が周囲の迷惑になることに気づき、みんなが使うものを大切にしようとする気持ちを高める授業を実施しました。本資料は、雨上がりの日に、たかしとてつおが、公園のベンチやブランコを泥だらけにしてしまい、後から来てベンチに座った女の子の服が泥で汚れてしまったのを見て、はっとするという内容です。
 授業ではまず、雨が上がった後、公園で紙飛行機を夢中になって飛ばすたかしとてつおの気持ちを考えました。「遠くまで紙飛行機が飛ぶといいな」「高いところから飛ばす方がいいな」など、主人公たちの立場になって考えることができました。
 その後、女の子が泥だらけのベンチに座ってしまい「はっとした」たかしとてつおの気持ちを考えました。「こんな悪いことしていたんだ」「自分たちのことしか考えてなかった」といった意見がでました。
 後半は、自分たちのよく使う場所では、どのようなことに配慮したらよいか考えました。「夢中になっているとき」「自分のことで急いでいるとき」には、マナーが守れないという意見が出されました。
 最後に、「これからは、どのように過ごしたらよいですか」との問いかけに、「よく考えて行動する」「きまりを守る」という意見が出されました。公共の場所には、守るべきマナーがあることが分かり、それらを守って生活しようとする意欲を高めることができました。
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【東郷町立東郷小学校】節度ある生活を!〜決まりについて考えよう〜

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 4年生の児童は、様々なことに興味・関心をもち、何事にも積極的にがんばろうという意識が強い。しかし、「もっとやりたい」という欲求が生じるために、ついやりすぎてしまうこともある。その結果、本来やるべきことがおろそかになることもある。そこで、道徳科の授業で、「目覚まし時計」という資料を使って、節度ある生活の大切さを考えることをねらいとした授業を実践した。
 自分できまりをつくってがんばっていても、途中で挫折してしまい、できていたことができなくなってしまったことを確認した後で、生活の中でのきまりを、グループで考えた。たくさんのきまりが出てきた後で、「きまりをすべて守ることができるか」と問いかけた後には、「ぜったいできない」「全部は無理」といった声が聞かれた。「きまりを守るために必要なことは何か」という問いかけに対して、いろいろな考えを、ワークシートに書くことができた。子供たちからは、「きまりをつくりすぎない」「自分が守れるくらいの数にする」「自分が意識できるきまりにする」「無理だと思うきまりはつくらない」といった意見が出た。
 自分のきまりについて改めて見つめさせ、自分に何が必要なのかを考える授業になった。道徳科の授業を通して、自分のことについて改めて見直すことができる授業を、これからも多く実践していきたい。

【東海市立大田小学校】 6年生道徳科「修学旅行の夜」−自由と自分勝手の違いを考えよう−

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 本校では、現職教育の研究主題として「自らの力で未来を切り拓いていく児童の育成」、副題に「進んで意見を出し合い、考えを深め合える楽しい授業をめざして」を掲げ、日々の教科指導を行っています。
 修学旅行を目前にひかえ、「修学旅行の夜」という教材をもとに話し合いました。主人公たちが、「人に迷惑をかけないように、自由におしゃべりをしよう」と決めたことについて、自分の考えをもち、立場に別れて話し合いました。子供たちは、自分の考えを発表し、「人に迷惑をかけない」という言葉が、キーワードになっていきました。「人に迷惑をかけないなら、少しくらい話してもよいと思う」という意見が圧倒的に多いのに対し、「少しでも話していたら、寝たい人のじゃまになる」「自分勝手なのではないか」という少数派の意見が、多数派の子供たちに考える機会を与え、立場を変える児童が現れてきました。
 授業の振り返りでは、「自由におしゃべり」することは、結果として「自分勝手に過ごす」ことになる。「自由」は、多くの人の幸せが保障されることであり、「自分勝手」は、一部の人だけが楽しい状態で、不幸せな人が出てくることだと、子供たちの言葉でまとまりました。
 身近な題材を使って考えさせることで、ふだんの生活においても、自分なりに考えて行動できる児童を育成していけると考えます。自分事として考えさせる授業を、今後も実施していきます。

【小牧市立篠岡小学校】道徳科の授業「かぼちゃのつる」

 1年生で、「かぼちゃのつる」という教材を使って道徳科の授業を行いました。
 導入では、「わがままはしてはいけないこと」「でも、ついついしてしまう・・・」という意見が出ました。
 友達の注意を聞かず、自分勝手にどんどんつるを伸ばしていくかぼちゃの人形劇を見ながら、「かぼちゃは、どうすればよかったのか」を考えました。「元気よく、どんどんつるを伸ばし、大きくなりたい」というかぼちゃの気持ちに寄り添いながら、かぼちゃが取るべき行動を考えることができました。また、「かぼちゃを育てている農家も、広い場所で育てるべきだ」など、多面的な見方をしたり、自分たちの生活を振り返りながら考えたりすることができました。子供たちは、はりきって発言しながら授業に参加し、授業の終末には、気持ちよく生活するために、「わがままを我慢する」「まわりの友達の気持ちを考える」「好き勝手をしない」などの意見が出てきました。
 これからも、自分の生活に振り返りながら、どうすればよりよく学校生活を送ることができるかについて考える授業を実践していきたいと思います。

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【一宮市立丹陽西小学校】道徳科の実践「あいさつがきらいな 王さま」

 挨拶の大切さを考え、クラスのみんなで楽しく、仲よく学校生活を送るために、進んで挨拶をしていこうという気持ちをもってほしいと願い、2年生「あいさつがきらいな王さま」という教材で、道徳科の授業を行いました。
 日常生活の中で、どんな挨拶をしているかを思い起こさせた後、挨拶をすることを禁じた王様と、禁じられた町人たちの姿を劇風に聞かせました。まず、王様が挨拶を嫌いになってしまった理由を考えさせました。
 次に、挨拶を禁じて、町人をろう屋に入れてしまった王様が、誰もいない町で、小さな男の子に、「ろう屋に入れられるから、みんなだまっているんだよ」と言われ、「ううむ」と考えこんだときの気持ちを考えさせ、役割演技をしました。児童は、「みんなと仲よくするためには、挨拶をしたほうがいいのかな」「挨拶がないと楽しくないんだな」と挨拶の大切さを感じながら、王様の気持ちを発表していました。
 板書は、挨拶の有無と気持ちの動きを曲線で表し、挨拶をしたら、楽しい明るい国になったことが捉えられるように工夫しました。
 最後に、王様に手紙を書かせ、「これからも続けてね」「ぼくも挨拶をがんばっていくよ」など挨拶の大切さに改めて気づいたことが分かる記述がたくさんありました。
 今回の授業後から、クラスにはさわやかな挨拶が広がっています。みんなで楽しく仲よく学校生活を送っていきたいと思います。


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【一宮市立丹陽中学校】 生徒の心を磨く

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 本校では、「自立の精神を重んじ、自主的に考え、正しく判断できる態度の育成」「生命・人格を尊重し、礼儀正しく、他人に対する感謝と思いやりのある心の育成」を重点目標とし、道徳教育を推進しています。中学校では、今年度から教科化されました。生徒たちの心の成長につながるように、教材の研究、板書や話合いの仕方について、校内現職教育や学年会などで検討を行い、授業実践を行っています。4月の公開授業では、全学級で道徳科の授業を行い、保護者や地域の方々に参観していただきました。
 また、一宮市では、良好な人間関係を構築するトレーニングの一つとして「ピア・サポート活動」を行っています。生徒たちが「つながる」ことで、「誰かを支えている」「誰かに支えられている」という気持ちを育てることができます。今後も、様々な授業実践を通じて、生徒たちの心を磨いていきたいと思います。

【扶桑町立扶桑北中学校】道徳科の授業「まだ進化できる 〜イチロー選手の生き方〜」

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 今年度より、中学校でも「道徳」が「特別の教科 道徳」として教科化され、教科書を中心に授業実践を行っています。
 1年生では、「まだ進化できる〜イチロー選手の生き方〜」という教材で、道徳科の授業を行いました。本教材は、イチロー選手の生き方を通して、今の自分を見つめ直し、向上していこうとする態度を育てることをねらいとしています。
 授業の中では、「なぜ大記録を達成できたのか」を考え、イチロー選手のすごさに迫りました。さらに、世界一になったのに「まだ進化できる」と言っているイチロー選手は、どんな思いをもっているのかを、グループで話し合いました。「満足は自分が決めるもの」「積み重ねていけば、まだ上に行ける」など、向上心をもち、積み重ねていくことの大切さを考えることができました。
 最後には、「これからどんな自分になっていきたいか」という発問をし、自分事として考えました。バスケットボール部の生徒は、振り返りの中で「レイアップシュートが入るようになって満足し、他の練習ばかりしていた」と書いており、イチロー選手の生き方をヒントに、今の自分を見つめ直すことができていました。
 本校では、「考え、議論する道徳の授業」を目指して、授業実践に取り組んでいます。特にグループでの活動に力を入れており、「MCカード」という話型が書かれたカードを使って話合い活動をしています。MCの生徒が質問したり、話題を振ったりしていくことで、話して終わりではなく、一人一人の意見が深まっていくようにしています。話型を使って話すことにも少しずつ慣れ始め、スムーズに意見が出し合える場面も見られるようになってきました。今後も「MCカード」を使って、話合いが深まるように取り組んでいきたいと思っています。
 授業で使ったワークシートは、道徳ファイルに保管し、4か月ごとに「成長実感シート」を記入しています。学んだことを振り返りながら、自分が成長したことや、今後の生活に生かしていきたいことを考える時間も大切にしています。

【春日井市立石尾台小学校】「泣いた赤おに」の授業実践

 4年生の道徳科において、「泣いた赤おに」を題材にした授業実践を2時間かけて行いました。
 1時間目は、事前に行ったアンケート結果をもとに、「よい友達とは、どんな友達か?」を話し合った後、教師が、「泣いた赤おに」を範読しました。その後、「旅に出たときの青おにの気持ち」や「張り紙を見たときの赤おにの気持ち」を話し合いながら、青おにの赤おにに対する深い友情を感じ取っていきました。
 2時間目は、物語の続きを想像させ、「赤おには、青おにをさがしに行くべきか、行かないべきか」に分かれて討論を行いました。「探しに行くべき」と考えたグループからは、「一番の親友だから」という意見が出る一方で、「探しに行かないべき」と考えたグループからは、「たくさんの人間と仲よくした方がよい」という意見が出ました。
 2時間の実践では、様々な意見を出し合い、よりよい友達関係の在り方について、しっかり考えることができました。

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【江南市立古知野南小学校】自分の役割を果たす(6年)

 6年生で、「子ども会のキャンプ」という教材を通して、自分の役割を理解し、責任を果たすことの大切さについて考えました。
 炊事をしているときに、班員がカレーをこぼしてしまった場面で、「班長を任されている主人公と同じ立場であったら、どのように行動しただろうか」と問い、班員に詰め寄られる場面を劇化しながら考えていきました。児童は、「他の班に、分けてもらえないか、お願いしにいく」「まず、カレーをこぼしてしまった班員が心配だから、優しく声をかける」「班員と相談をして、カレーをもらうか、ご飯だけで食べるかを決める」など、自分なりの役割の果たし方について意見を発表しあいました。
 授業では、最高学年として任されている役割を振り返り、「通学班の班長として、班員の意見をしっかりと聞いてまとめていきたい」「みんなが楽しく生活していける委員会活動を工夫していきたい」など、役割を自覚し、学校生活を充実させる「よろこばせごっこ」をしたいという気持ちも高まっていました。
 夢やあこがれをふくらませ、「なりたい自分」「よりよい自分」を目指す児童の育成に取り組む本校は、児童一人一人の心に響き、伸ばしたい自己を深く見つめる道徳科授業の在り方を探求していきたいと考えています。
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【東浦町立北部中学校】道徳科における問題解決型な学習

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 本校では、教科化された道徳科における「問題解決型な学習」について研究を進めています。この研究では、生徒がより主体的に教材における道徳的問題を自分ごととして捉えて学習をしていくことをねらいとしています。
 写真は、3年生の教科書にある「あなたは顔で差別しますか」(B相互理解、寛容)の実践の様子です。海面上血管腫を発症した医学博士の藤井輝明さんの幼少期に実際にあったいじめや差別の話をもとに、ここではどのような道徳的問題が起こっているのかを捉え、「藤井さんのように苦しむ人を出さないようにするためにできることは何か」を自分ごととして考えました。事前に生徒の発言を丹念に予想し、それに合わせた切り返しの発問を用意したことで、生徒は何度も揺さぶられつつ、自分なりの問題解決方法を納得解としてもつことができました。また、自分ごととして問題の解決を考えるため、話合いでは、自ら積極的に自分の意見を学級に伝えようとする生徒が多くいました。
 授業の終末では、「差別される対象についての理解が必要だと思った」「正しい知識を広めていくことが差別をなくすことにつながる」「差別をなくすために自ら行動していく」などの意見が出ました。
 これからも、道徳科における「問題解決型な学習」の研究を進め、より生徒が主体的に道徳科の授業に取り組めるようにしていきたいと考えています。

【清須市立清洲小学校】 道徳科の授業実践

 本校では、平成29年度の現職教育のテーマを、「道徳における問題解決的な学習の指導方法の確立を目指して」として研究に取り組みました。それ以降、毎年、道徳推進教師が中心となって多くの教員が授業研究を行っています。今回は、4年生の教材「心と心の握手」を使って問題解決的な道徳の授業を行いました。
 まず、「親切な人は、どんな人ですか」という問いかけに対し、子供たちからは、「やさしい人」「守ってくれる人」「相談に乗ってくれる人」「いつも支えてくれる人」などの発言があり、本時で扱う道徳的価値への興味や関心をひきつけました。
 次に、主人公のぼくが何に悩んでいるのかを明確にし、道徳的な問題を把握させた上で、「自分が主人公だったらどうするか」という問題を投げかけ、自分のこととして様々な解決策を、子供たちに自由に考えさせました。そこでは、「声をかける」「声をかけない」「その他」に名前プレートを貼り、二者択一ではなく、第三、第四の解決策も考えさせ、話し合いました。話合いでは、「また断られたら自分が嫌な気持ちになるのではないか」「様子を見ている間に転んでしまうかもしれない」などの揺さぶりをかけ、道徳的価値について多面的・多角的に考えさせました。
 展開後段では、「本当に親切な人とはどんな人か」を考え議論することで、親切にすることの大切さや難しさに気付いた様子が見られました。「人の気持ちを気遣ってくれる人」「相手のことを考えて行動できる人」など、導入では自分に対して親切にしてくれる人という発言でしたが、どの子も相手の気持ちや立場を考えて行動することが大切であり、それが親切な行動であるという考えへと変容が見られました。
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【春日井市立北城小学校】子供の学びを深め読み取る道徳科の授業実践

 「道徳」が、「特別の教科 道徳」として教科化がされ2年目となりました。本校では、「子供の考えや思いを、いかに周りに伝え協調し合えるのか」「どうすれば子供は成長できるのか」と「子供の気づき」を大切にした授業実践に取り組んでいます。
 3年生「ぬれてしまった本」(A正直・誠実)の授業では、文中から「よい道徳」「悪い道徳」に色分けをした線を引きながら、自身が考える「道徳的価値」を発表しました。児童は、いつも行っている授業の展開にスムーズに取り組み、主人公の気持ちや考えが分かる発表ができました。発表後、主人公と自分の生活を振り返りながら、「考えさせられたこと」「自分もしていきたいこと」をワークシートに記入しました。どの子も授業を振り返りながら、自身の考え(価値観)を深めることができました。
 発言しやすい環境づくりと、一人一人に考えをもたせる工夫をすることで、子供が深く自分を見つめる機会となりました。今後も、職員間で情報交換をしながら、授業力の向上・評価に向けた取組を進めていきます。
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【稲沢市立片原一色小学校】道徳の授業「つのがついたかいじゅう」

 2年生で、「つのがついたかいじゅう」という教材で、道徳科の授業を行いました。
 たくみが、のりおの作品を怪獣だと勘違いして、もっとよくしようと角をつけてしまったという内容を紙芝居にし、読み聞かせをしました。たくみとのりおが、それぞれどんな気持ちだったかを押さえた後に、その後の二人が、どんな話をしたかについて役割演技を行い、たくみとのりおの気持ちをより実感させるようにしました。
 児童の「友達の作品を勝手に触ったら傷つくんだな」という意見に対し、「同じ」「似ている」「なるほど」「ちょっとちがう」のキーワードの下にネームプレートを貼り、友達の考えと関連付けて考えました。
 この授業を通して、自分勝手な思い込みによる行動は、周りの人を困らせることにつながることを理解し、「してよいこと」と「してはいけないこと」を区別することの大切について考えることができました。
 本校では、今年度から対話的に学ぶために、発問と板書の工夫を現職教育のテーマにし、授業実践に取り組んでいます。また、年に一度、学校公開日に道徳科の授業を、保護者に公開しています。公開後には、家庭で子供と授業の内容について話し合ってもらう機会を設定しています。そのため、授業で使用したワークシートには、保護者が感想等を記入する欄を設けています。
 授業で使用したワークシートは、道徳ファイルにとじ、授業の足跡を残していき、10月と3月に家庭に持ち帰らせています。保護者に児童の学習状況を知ってもらい、学校と家庭が連携して児童の健全育成を図れるよう取り組んでいます。

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【豊橋市立富士見小学校】「だいすき!1ねん2くみ」(道徳科1年「めだかのめぐ」の授業実践)

 6月の道徳科で、「めだかのめぐ」の授業実践を行いました。主人公のとった行動の意味を考えることで、クラスのみんなで楽しい学校生活を送るために、自分のできることをがんばってやろうとする気持ちをもってほしいと願い、本授業の実践をしました。
 本時では、「どうしてめぐは、毎朝、黒板消しをきれいにしたのかな」と問いかけると、「みんなが助けてくれてうれしかったから」「やさしくしてくれたから、自分もみんなのためにしてあげたかった」という意見が多く出され、「だから学校が大好きになったんだね」「みんなにも大好きになってほしかったんだよ」とまとめました。
 授業の後半では、「だいすき!1ねん2くみ」にするために、自分にできることを考えました。「友達がけがをしたら、保健室へ連れて行ってあげる」「給食の食器の片付けを手伝ってあげる」「けがをした友達に、『だいじょうぶ?』ってきいてあげる」「トイレのスリッパをそろえる」など、たくさんの意見が出ました。
 授業の後では、みんなのためにできることを実践している児童の姿を、写真に撮って背面黒板で紹介したり、帰りの会の「今日のピカイチさん」コーナーで、よいことをした友達を紹介したりして、みんなで拍手をしています。よいことを積み重ねていくことで、みんなの役に立っているという充実感を味わい、より楽しい学校生活を送ってほしいと思っています。

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【幸田町立坂崎小学校】道徳科の授業「ぼくたちのバラ花だん」

 4年生の道徳科で、資料「ぼくたちのバラ花だん」を使って、地域の人々への感謝の思いをもって行動することの大切さについて考える学習を進めました。本資料は、主人公が係の仕事で、しぶしぶバラの花壇の水やりをしていると、「ありがとう」と、おじいさんに言われたことから始まります。おじいさんから、バラは福山市にとって戦後の復興のシンボルで、先人たちが守り育ててきたものであると聞いた主人公は、バラを大切にしていこうという気持ちをもったという話です。
 授業では、まず、おじいさんに「水やりをありがとう」と言われ、照れくさくなった主人公の気持ちについて考えました。「いやいやで、水やりをやっていたことをほめられたから、照れくさかったと思います」「めんどうくさいと思っていた気持ちが、恥ずかしかったと思います」など、主人公の気持ちに寄り添いながら子供たちは考えることができました。その後、「バラの花が輝いて見えたのはなぜでしょう」という発問に対し、「大切に育てられていたバラだから」「福山市の人たちを、バラが励ましていたことが分かったから」という意見が出され、地域の方たちのバラに対する思いを想像しながら、主人公の気持ちを考えました。
 最後に、自分たちの暮らしを支える地域の人がいることに目を向け、地域の方々に感謝の気持ちをもつことができました。今後も、地域の方に感謝の思いをもって行動しようとする実践意欲と態度を育んでいきたいと思います。

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【西尾市立吉田小学校】 全校道徳科授業公開

 本校では、毎年1回、道徳科の授業を授業参観で公開しています。本年度は、6月29日に実施しました。
 2年生は、大切な家族のために、自分ができることを進んで行い、家族の役に立とうとする意欲を高めることを目指して、授業をしました。
 資料に登場する主人公が、妹に本を読んであげたことで妹だけでなくお母さんにも喜んでもらえた。そうすると、自分もうれしくなったという場面から、「自分なら家族のために何ができるか」を考えました。「家族のため」というキーワードから、「お手伝い」をイメージした子が多く、「皿洗い」や「洗濯物たたみ」などを道徳ノートに記入した児童が多くいました。「やりたい」という思いをもつだけで終わらず、実際に「やる」ことができるように、授業後も支援していきます。
 また、授業参観後には、「親子ネットモラル講演会」を実施しました。5、6年生児童とその保護者が、「ネット依存」「ネットいじめ」「なりすまし」「個人情報の公開」など、子供に迫る危険の実態を正しく知り、ネットトラブルを未然に防ぐための方法を学びました。
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【碧南市立棚尾小学校】道徳科の授業実践の様子

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 昨年度より、「道徳」が「特別の教科 道徳」として教科化されました。それに伴って作成された教科書を中心に授業実践を行っています。
 写真は、6月に行われた1年生「どうして こうなるのかな」(C規律の尊重)の実践の様子です。学校の中の困った出来事の挿絵をもとに、「どうしてこうなってしまったのかな」「この子(相手の子)は、どう思っているかな」と問いかけ、みんなが気持ちよく生活するためにはどのような点に気をつけて生活していけばよいか考えていきました。自分たちの生活を振り返りながら考えられる題材であり、子供たちは、はりきって発言し授業に参加していました。
 授業の終末には、気持ちよく生活するために、「ルールを守る」「友達の気持ちを考える」「好き勝手しない」などの意見が出てきました。
 これからも、自分の生活に振り返りながら、どうすればよりよく生活することができるかについて考える授業を実践していきたいと思います。