【西尾市教育委員会】豊かなかかわりの中で自己を見つめ、よりよく生きる子供を育てる道徳教育 〜定番教材における多様な指導方法の研究3〜

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 西尾市では、教育研究会の道徳部会において授業研究会を行っています。令和元年度は、小学校1年生の定番教材である「くりのみ」(内容項目B 親切、思いやり)の授業を道徳部員で参観し、その後、協議会を開きました。協議会では、中心発問の後に役割演技を取り入れ子供たちに問い返したことや、最後に手紙を書かせたことが有効であったかが協議されました。主な意見として、「役割演技をすることで教室の雰囲気が変わった」「子供の発言に対して具体的な問い返しをすると、さらに子供が自分の気持ちを語りやすくなるのではないか」「発言の中で自分の思いを表すことができたので、手紙を書かせる必要はなかったのではないか」などが挙げられ、活発な協議を行うことができました。協議会後の講師による指導を含めた総括では、役割演技を取り入れることの有効性や道徳的価値を高める授業のあり方などを教えていただき、学びの深い会となりました。
 今後も、西尾市では、子供たちの豊かな心の育成に向けて、よりよい道徳科の授業実践に向けて学ぶ機会を設けていきたいと考えています。

【瀬戸市教育委員会】初任者研修における授業力向上

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 瀬戸市教育委員会では、初任者の授業力向上を図るため、市の道徳研究会に所属している教員が講師となり、「特別の教科 道徳」の授業研修を行っています。
 講師が授業者となる模擬授業では、授業の「導入」「展開前段」「展開後段」「終末」の4段階を途中で区切りながら、それぞれの場面で大切にしてほしい考え方やその技術を伝えています。児童生徒役の初任者は、自分の考えが他の子供役の意見から揺さぶられることを通して、本音が引き出される工夫のよさを体感していました。また、心の動きや状態を割合で示す心情円盤を実際に使うことによって、子供の心の状態を見える化することができ、授業で心情円盤を活用しようという意欲につながっていました。研修後に聞きたいことや相談事を講師に聞きに行く姿も見られ、充実した時間となりました。
 瀬戸市教育委員会では、各校の道徳教育推進教師を中心として道徳教育を充実させるとともに、各種研修を通して授業力の向上に努めていきます。

【豊橋市教育委員会】令和元年度豊橋市立小中学校研究部研究大会道徳研究部の取り組み

 令和元年12月18日(水)に豊橋市立小中学校研究部研究大会を開催し、道徳研究部では研究部員28名が参加し、実践発表と研究協議を行いました。
 実践発表では、「人との関わりを大切にし、自己を高めようとする生徒の育成」という道徳研究部のテーマのもと、「答えのない道徳の問題、どう解く?」を用いた中学校2年生の実践の発表を行いました。「ネット上の友だちと学校での友だち、どっちが本当の友だちって言えるんだろう」という教師の発問から、道徳資料を使って話合い活動が展開され、教師が生徒のつぶやきを生かしたり、切り返しの発問をしたりする学習活動の様子が発表されました。
 研究協議では、授業実践をもとに、「児童生徒の心に迫る授業展開」「今回の授業を『相互理解、寛容』についてより深めていく授業にするための手だて」という視点で話合いを行いました。助言者の先生からは、「子供たちの気持ちを大切にして、どんな発問で揺さぶりをかけ、本音をいかに引き出すか」について助言をいただき、今後の課題を示していただきました。これからも豊橋市では、道徳科の授業力向上に向けて、更に研修を充実させようと考えています。