【豊橋市立豊城中学校】 祇園祭から学ぶ

 豊橋の数ある祭りの中に「豊橋祇園祭」があります。毎年夏になると大きな花火が打ち上げられ、手筒花火が披露されます。県内外から多くの観光客が訪れる豊橋祇園祭は、もとは吉田神社の神事として鎌倉時代から始まりました。吉田神社は疫病払いを祈願する神社として、源頼朝にも尊ばれていたそうです。豊城中学校はまさに吉田神社の真向かいに位置しており、多くの生徒が豊橋祇園祭を楽しみにしています。
 先日、「祇園祭から学ぶ会」と題し、祭りを取り仕切る奉賛会の会長を学校にお招きし、豊橋祇園祭の概要と特徴、歴史やどのように伝承されてきたかなどのお話を聞きました。会長は、伝承することがとても大変であるというお話をしてくださいました。そこで、豊城中学校では祇園祭ボランティアを始めました。花火を見に来たお客さんにごみ袋を配布する仕事です。生徒たちは、大きな声で一人一人に「楽しんでいってください!」「ごみは各自でお持ち帰りください!」と声をかけていました。
 ボランティアに参加した生徒に「どうしてボランティアに参加したの?」と聞くと、生徒は「小さい頃から祭りが大好きで、みんなにも楽しんでほしいから」「お祭りを盛り上げたいし、みんなに祇園祭を知ってほしいから」と答えました。
 今と昔をつないでゆく生徒たち。先人たちが培ってきた伝統を守り、次の世代へつないでいこうとする、たくましい生徒たちが育っています。

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【稲沢市立清水小学校】 縦割り活動でつながる心

 本校では、思いやりの心を育てるため、「縦割り活動」を行っています。今年度は、全校児童253名が九つの班に分かれて活動しています。毎年、5月に顔合わせをした後、学期に3回の「なかよし遊び」、11月の「清水っ子まつり」、年2回の「なかよし読書」を行い、交流をしています。
 「なかよし遊び」では、6年生が中心となって、下級生からの要望を聞きながら、どんな遊びをするか考え、どの班も28人のメンバーをまとめられるように試行錯誤しながら頑張っています。活動後には、1〜5年生が「6年生へのサンキューカード」を書き、「楽しい遊びを考えてくれてありがとう」「いろいろな学年の子たちとなかよく遊べて、うれしかったよ」などの感謝のメッセージを送っています。そして、メッセージを受け取った6年生は、「やってよかった」という達成感を味わうとともに、「次は、何をさせてあげようかな」と、次の活動につながる前向きな気持ちをもつことができています。
 ふだんの生活でも、6年生が下級生をとてもかわいがり、優しく接してくれる姿や、休み時間に下級生が6年生を慕って会いに行く姿が見られるなど、異学年の温かいつながりができているのを感じる毎日です。
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【犬山市立今井小学校】戦後の苦労と大切な平和教育

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 犬山市の平和事業の一環として、「戦後の苦労と大切な平和教育」の講話会を行いました。犬山市在住の方をお招きし、戦時中の様子や広島・長崎のこと、そして、戦後の苦労などを教えていただきました。
 また、子供たちに分かりやすい内容にまとめられた創作童話を読んでくださいました。子供たちは、今のめぐまれた生活とのあまりの違いにびっくりしていました。この日の給食では、すいとんとふかし芋をいただき、戦争中の食事を体験しました。
 「戦争は、やってはいけないという気持ちが、更に強くなりました。戦争でみんなひもじい思いをしていて、今まで食べていたご飯の大切さも分かりました。帰ってから家事をしなければいけないと聞いて、家事も大切なことなんだなと思いました」といった感想を子供たちがもちました。
 本校の子供たちは、祖父母と暮らしている家庭が多く、戦争中のことを家庭でも話し合うよい機会となりました。

【一宮市立木曽川西小学校】 歌声集会

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 本校は、「あいさつと歌声が響く学校」を目指しています。
 その一環として、「歌声集会」があります。月に1回、全校児童が体育館に集まり、合唱練習を行います。1年間かけて、課題曲を全校で練習して、最後は「6年生を送る会」で合唱します。
 「歌声集会」では、各学年の歌声を聴き合い、よかったところ、気をつけることなどを発表し合います。子供たちが、お互いに高め合う姿が見られます。
 子供たちは「歌声が響く学校」を誇りとして、今日も元気で美しい歌声を響かせています。

【海部郡蟹江町立学戸小学校】心温まる「なかよし活動」

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 本校では、子供たちの思いやりの心を育て、日頃関わりの少ない上級生や下級生とのふれあいの場を多くするために、異学年交流活動を行っています。2学年でペアを組み、組んだペア学年が、それぞれ六つに分かれて「なかよしグループ」をつくっています。「なかよしグループ」のリーダーは、これまでの経験を生かして、低学年との関わり方に自信をもって活動に参加しています。
 年度当初の「なかよしグループ」の顔合わせでは、名前を紹介し合ったり、好きなものや得意なことなどを教え合ったりするゲームをしました。高学年の子供たちが、低学年の子供たちにゲームの内容や方法を優しく教えたり、助けてあげたりする様子が見られました。
 また、長縄集会では、なかなか跳ぶことができない子に声をかけたり、一緒に跳んであげたりする姿が見られ、高学年らしさがうかがえました。
 この活動を通して、子供たちの心の交流を図り、ルールを守る大切さとともに、低学年を気遣う高学年としての心構えや人を思いやるやさしさを知らず知らずのうちに身に付けていっていると思います。

【豊橋市立東陽中学校】 和太鼓がつなぐ絆(きずな)

 本校には、和太鼓の演奏活動をする「音楽部」があります。8年前から活動をしており、時折、卒業生が稽古をつけに来てくれることがあります。
 先日、校区の行事の中で「和太鼓集団“志多ら”」と共演する機会がありました。プロチームとの演奏ということで、控室での最後の打合わせまで、生徒たちも緊張している様子でした。しかし、演奏が始まると元気に、そして堂々と演奏していました。また、以前“志多ら”に所属していた音楽部顧問の先生は、かつてのチームメイトと会えてとてもうれしかったそうです。観客の中には、かつての音楽部員もいました。演奏会で様々な知人に会えるのも、和太鼓でつながっていると感じる瞬間です。
 これからも、東陽中学校音楽部は、和太鼓がつなぐ絆(きずな)を大切に活動していきます。
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【安城市立安城北部小学校】 「あんこ」元気になってね

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 本校では、七羽のウサギを飼育しています。そのうちの一羽が、昨年から斜頸といって首がずっと傾いたままの状態になってしまい、他のウサギと別にして職員室前で飼育しています。名前は「あんこ」といいます。平衡感覚が正常に働かなくなるようで、ぐるぐると回ってパニックになって暴れている様子がみられ、発覚しました。
 あんこを病院へ連れて行き、薬をあげて治療をしたところ、一度は治りました。しかし、しばらくすると再発してしまい薬をあげたのですが、今度は治りませんでした。ところが、あんこは不思議なことにぐるぐる回ることはなく、傾いた首のまま上手にえさを食べ、水を飲み、ケージの中で暴れることなく、落ち着いた生活を送ることができるようになっていました。ただ、この状態で他のウサギのいる飼育小屋へ戻すことが心配されたので、そのまま職員室前で飼うことになりました。
 毎朝、配布物を取りに来る子供たちが、あんこを気にかけて見に来てくれます。飼育委員の当番が、長放課にふんの片付けや、新聞紙の交換、えさや水をあげてくれます。夜は、あんこが不安にならないように電気をつけたままにしています。休日は、飼育委員の担当の先生や、当番の先生であんこの世話をしています。
 先月、児童集会で飼育委員の活動発表の日に、あんこの紹介がありました。それからは、低学年から高学年問わず、たくさんの子供たちが、あんこの様子を気にかけて見に来てくれるようになりました。家からえさをもってきてくれる子もいました。飼育委員の当番も、世話であんこを移動させるときの抱っこが上手になり、以前は抱っこをいやがっていたあんこもおとなしくなりました。最近では、メインの飼育小屋の当番活動をするときに、他の六羽が病気になっていないか、一羽ずつ念入りに様子を見るようになりました。これからもみんなで、あんこを見守っていきたいと思います。

【春日井市立西部中学校】 西日本豪雨への募金活動

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 本校は、生徒会活動が盛んであり、特に「あいさつ」に力を入れています。「朝のあいさつ運動」に始まり、休み時間や下校時間にも、生徒、教師の関係なく積極的にあいさつがされており、とても活気があります。また、期間限定ではありますが、生徒会を中心に「西部中学校区クリーン作戦」や「外遊び」などの多くの取組がなされており、学校全体として自治活動に積極的に取り組んでいます。
 7月、西日本を中心に豪雨が襲い、多くの被害が出ました。それを受け、すぐに生徒会から「被災された地域への募金活動をしてはどうか」という声があがり、登校時に募金活動を行うことにしました。被害の深刻さを伝え、協力をお願いするための配付物の作成や、ホームページでの紹介、活動を周知するための旗を作って目にとまるようにする等、工夫して取り組んだ成果も出て、たった3日間の活動でしたが、多くの生徒の協力により10万円以上が集まりました。
 生徒会が動き、それに全校が応える。このように、生徒会が発した小さな波紋が徐々に広がりを見せ、学校全体を包む大きな波紋に発展させていくことが、自治の精神や他を思いやる気持ちにつながっていくと考えています。

【一宮市立大和南小学校】朝のあいさつでタッチ&ハグ

 本校では、毎朝、生活委員の児童が昇降口に立ち、登校してきた児童とタッチをしながらあいさつをしています。昨年度まではあいさつだけでしたが、今年度からあいさつと同時にタッチすることを取り入れました。タッチをすると、あいさつをする対象がはっきりするので、相手の顔を見てあいさつができます。生活委員の子供たちは、「最初は緊張したけれど、活動していくうちに慣れてきた。少しずつタッチしてくれる子が増えてきてうれしい」と、やりがいを感じながら取り組んでいるようです。ただ「大きな声を出せばいい」というのではなく、「相手がいるからあいさつをする」「あいさつされたから返す」という、あいさつが日常的なコミュニケーションの一つであることを意識しながら、一日を気持ちよくスタートさせています。
 また、PTAを中心に、毎月8日と9日に「ハッピーハグデー」を行っています。「ハッピーハグデー」とは、家庭内でハグなどのスキンシップを呼びかける日ですが、校内でもマスコットキャラクター「パダミン」が、登校した児童とハグや握手をしています。パダミンとコミュニケーションをとることで、子供たちが安心して日々を過ごせるよう支援しています。
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【碧南市立大浜小学校】あじさい読書週間

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 本校では、6月21日からの1週間、落ち着いて読書に取り組み、本に慣れ親しむことを目的として「あじさい読書週間」を設けています。この時期に、低学年は本を10冊、中学年は文字の多い本(100〜150ページ)を1冊、高学年は約150ページの本2冊を読みきることを目標に取り組みました。
 また、図書委員による二つのイベントを行いました。一つ目は、5年生が中心となって、本の内容に関係する読書クイズを作り、低・中・高学年で各3問出題しました。全問正解の子には、本を2冊借りることができるチケットがプレゼントされるので、多くの子がクイズに参加しました。二つ目は、6年生が中心に多目的ホールで中型紙芝居やパネルシアターを用いて、読み聞かせのイベントを行いました。低学年にもわかりやすく伝えられるように、読む速さに気をつけたり、登場人物ごとに声を変えたりして工夫しながら読み聞かせを行いました。聞き手は、真剣なまなざしで話に聞き入り、お話の世界に浸っていました。最後には、感謝の大きな拍手を送ることができました。
 イベントを通して、朝の読書の時間や休み時間など時間を見つけて本を読んだり、様々なジャンルの本を読んだりして、読書の幅を広げる児童が増えました。また、低学年と高学年が触れ合うこともできました。

【津島市立暁中学校】 感謝の気持ちを育む地域学校協働本部との連携

 津島市教育委員会では、平成27年度より、子供たちを地域総がかりで育てる環境を築くことを目的に、全小・中学校に「学校支援地域本部」を設置しています。さらに、平成30年度からは、地域・学校双方の「連携・協働」へと発展させる「地域学校協働本部」へと移行しています。地域の発展を担う人材育成を学校と担い合える地域づくりを目指しています。
 そこで、本校では、生徒と地域学校協働本部の方々が協力して、学校図書館の充実に向けた取組を行いました。その取組の一つとして「地域学校協働本部の方が選ぶおすすめの本を紹介」の活動を行いました。本の紹介カードやポップアートなども手作りしていただき、図書委員の生徒が各教室で紹介しました。協働本部ボランティアさんがセレクトした本を、うれしそうに手にする生徒の表情が印象的でした。ボランティアの方々に「次の本が楽しみ」と感謝の手紙を書く生徒もいました。多くの人の支えや善意により日々の生活や現在の自分があることに、感謝する心を育てるよい機会になりました。
 また、協働本部の方々と教職員で、来賓玄関のプランターに花の苗を植える緑化活動も実施しました。これからも活動の輪を広げていきます。
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【春日井市立岩成台西小学校】「あいさつ」と「笑顔」があふれる岩成台西小学校

 「おはようございます!」笑顔とともにあいさつの声が響きます。本校では、「あいさつ」「笑顔」を合い言葉に、お互いに気持ちよく毎日を過ごせるよう取り組んでいます。児童会と生活安全委員会が協力して「岩西小にあいさつの声をひびかせよう」というスローガンの下、「あいさつ運動」が行われています。月に1回、3日間、委員会の児童が昇降口であいさつをします。「朝起きてから、朝の会までに10人以上の人にあいさつをする」という目標があり、できた人が9割以上いたクラスは表彰されます。「よし!50人目だ!」「今日は30人だったよ」と子供たちは、とても楽しそうです。地道な取り組みにより、登校途中の見守りボランティアの方、友達、先生に「おはようございます!」と自分から進んで声をかける姿がみられるようになってきました。
 今後の目標は、「笑顔と一緒にあいさつ」です。これからも「あいさつ」と「笑顔」があふれ、お互いに気持ちよく過ごせる学校をみんなでつくっていきたいです。

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【岡崎市立北野小学校】 あいさつリレー

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 「おはようごさいます!」毎朝、元気な子供たちの声が響きます。本校では、登校してきた通学班同士があいさつを交わす「あいさつリレー」を行っています。校門をくぐってきた班から順番に次の班へ、そのまた次の班へと、あいさつのバトンをつないでいきます。教師も当番で、毎日の子供たちのあいさつを見守り、そんな光景が北野小の日常の風景となっています。
 夏の暑い日も、冬の寒い日も、雨の日でも風の日でも。たとえ、足取りの重い日であろうと、この「あいさつリレー」によって、互いに笑顔が生まれ、気持ちも晴れやかに一日の学校生活をスタートさせることができているように思います。毎日続けられる「あいさつリレー」は、子供たちの毎日の習慣となり、自分から進んであいさつをすることが、学校全体に広がっています。これからも、元気なあいさつでいっぱいのこの伝統を、絶えることなくつないでいきたいと思います。

【南知多町立日間賀小学校】 海と関わる行事を通して

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 本校は、三河湾に位置する日間賀島の小学校であり、教室からは、漁船や定期船の行き交うきれいな海を眺めることができます。また、ほとんどの保護者が漁業に関わる仕事や民宿を営んでおり、子供たちにとっても海と関わりの深い地域となっています。
 学校としても、ライフセービング実習や浜清掃など、海に関係する行事をいくつか行っています。その中でも、毎年7月、自主性や協調性を育むとともに、故郷を大切にしようとする態度を育てるために、児童会主催で全校児童が参加する「海に親しむ会」という大きな行事があります。この行事は、学校から歩いて10分ほどの砂浜で行います。まずは、「ビーチクリーン」と名付けた砂浜の清掃活動からスタートします。その後、たこのつかみ取り大会やベカ船リレー、砂の造形コンテストなど、砂浜と海を生かしたゲームを行います。お昼には、PTAの方が用意してくださるたこカレーをみんなで食べます。子供たちも教師も大満足の行事となっています。
 子供たちには、このような行事を通して、海のある環境と海の恵みに感謝するとともに、海とともに生きるこのふるさと日間賀島を、これからも大切にしていってほしいと思います。